中国株投資レッスン

読者数 1,000人~ 発行頻度 1週間/回 パソコン

広告価格帯 応相談(概算)

※メルマガ内容は省略されています。もっと詳しく見る

広告のお問い合わせ

  • メルマガ概要
  • バックナンバー一覧

春節前1週間の上海総合指数は上昇する?

配信日:2011年01月30日

////////////////////////////////////////////////////////////////
                    2011年1月30日 第145号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
////////////////////////////////////////////////////////////////
         目次
         1.春節前1週間の上海総合指数は上昇する?
         2.お知らせ

1. 春節前1週間の上海総合指数は上昇する?
 “赤三兵”が上昇相場の序幕を開く・・・。28日大引け後の本土
マーケット記事を探していたら、こんな表題の記事を発見した。
http://finance.sina.com.cn/stock/jsy/20110128/15139326454.shtml

 赤三兵とは、「酒田五法」のひとつ。酒田五法とは江戸時代初期に米相場で
名を馳せた日本の相場師、本間宗久が編み出したチャート分析方法であり、
赤三兵とは3つの陽線が続けて出た状態を指す。このチャートは強気の
相場を表し、先高観が強いことを示している。

 強気なチャートとは裏腹に、今週は大きなネガティブサプライズがあった。

 国務院は26日、常務会議を開き、不動産市場のコントロールを厳しく行う
方針を示した。各都市はその地区における年間の不動産価格コントロール
目標を定め、それを第1四半期内に公布しなければならないこと、二件目
住宅に対する頭金は60%(これまでは50%)を下回ってはならない
こと、不動産価格が高過ぎたり、価格上昇が早過ぎたりした都市に
ついては、一定期間の間、住宅購入制限措置を定め実行することなどの
方針が示された。

 中央での厳しい方針の発表を受けて、上海市政府は27日、一部の
個人住宅に対して固定資産税を試験的に導入するための暫定弁法を
発表した。この暫定弁法によれば、28日以降、上海居住世帯が購入する
2件目以降の住宅、非上海居住世帯が購入する住宅について、価格水準に
応じて0.4〜0.6%の固定資産税が科せられる。また、重慶市政府も
27日、プレスリリースを通じ、個人住宅に関する固定資産税改革テストを
開始、28日より実施すると発表している。

 今回の国務院による政策は、地方政府に価格を直接抑制させるような厳しい
措置である。上海、重慶などの地方政府では実際に課税という形で
不動産価格を抑制するといった政策が打ち出されており、今後全国に
抑制政策は広がっていくであろう。市場関係者の多くが底割れ必至かと
思ったはずである。

 しかし、冒頭で示した通り、マーケットは全く反対の反応を示した。
後講釈をあえてすれば、“政府の厳しい政策によっても、不動産市場が
日本のバブル崩壊後のように長期低迷するはずはなく、政府の
市場コントロールが強化されることによって、バブル化が防がれ、
不動産市場は長期発展の条件が揃う”。マーケットはこのように判断した
という解釈なのであろう。

 さらにもう一つ理由を付け加えれば、不動産投機がさらに難しくなった
ことで、投機資金が株式市場に流入するのではないかといった期待が
広がった。昨年の国慶節明け後の相場は不動産市場から株式市場への
資金シフトによって、上海総合指数は1ヵ月程度の間、上昇相場となった。
多くの投資家が、“今回も同じことが起こるのではないか”と考えている
のかもしれない。

 ここで少し視点を変えてみよう。過去10年間の春節休暇入り前の1週間に
おける上海総合指数の変化率(終値ベース)を計算してみると、プラスが
9回、マイナスはたったの1回だけである。マイナスの1回というのは
2001年である。つまり、この9年間ずっとプラスが続いているのである。

 春節が開けると、3月上旬には両会(全人代、政治協商会議)が
開催される。また、業績発表が始まり、業績好調銘柄にマーケットの関心が
集まる。春節前に“仕込み”が入ることで、上海総合指数はこの時期、
パフォーマンスが良いのかもしれない。特に今年は第12次五カ年計画の
初年度である。地方政府にとっても企業にとっても“祭りの前夜”といった
面持ちであり、投資家は経済見通しに関しては楽観的である。

 利上げ懸念は依然として残っている。足元の農産品価格は大きく
上昇しており、1月の消費者物価指数は11月の5.1%を超える
可能性さえ指摘され始めている。月次統計が春節明けの15日前後に
発表される予定であるが、その前あたりで再び利上げあるいは
預金準備率引上げがあるのかもしれない。

 しかし、今回の厳しい不動産価格抑制策を以てしても、底割れしなかった
という事実は注目に値する。次の政策発動によって、一旦株価が
調整するようなことがあっても底割れせず、押し目は買いのチャンスと
なりそうである。

 過去10年間における春節明け後の上海総合指数(春節前比、終値ベース)
はプラスが6回、春節明け後1週間(春節直後比、終値ベース)でみると、
やはりプラスが6回である。マイナスよりもプラスの方が多いものの、
春節前ほどのアノマリーではない。底割れ寸前で買うには相当の勇気が
いるが、次の押し目であればずっと買い易い。本土関連ETFを狙うので
あれば、春節明け後の上海総合指数の動きについて、確率のやや低い
“下げる”方を予想、押し目を待ってみても良いかもしれない。


----------------------------------------------------------------------
2.お知らせ

 本ホームページ及び電子メールに掲載されている内容等は、投資の参考と
なる情報提供のみを目的としたものです。 したがって、勧誘の目的とした
ものでありません。投資に関する最終判断は、お客様御自身の責任でお願い
申し上げます。TS・チャイナ・リサーチ株式会社のホームページ及び
電子メール情報を用し発生したいかなる損害(被害)及び民事、刑事的問題
については、当社は一切の責任を免れます。金銭・有価証券の預託及び
貸付は一切いたしません。本件でご紹介しているセミナー、メールマガジン
では、ご紹介する商品等の勧誘を行なう場合がございます。セミナー、
メールマガジンにおいて勧誘する商品等へのご購入には、費用等をご負担
いただく必要があります。なお、ご購入頂きました各商品等には価格の
変動等による損失を生じる恐れがあります。商品毎に係る費用等、及び
リスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や取引約款等の
資料をよくお読みください。
 本件に記載されている内容はその正確性又は完全性を保証したものでは
ありません。記載された内容は、予告なしに変更することがあります。また、
投資結果を保証するものではありません。投資に関する最終判断は、御自身の
責任でお願い申し上げます。


---------------------------------------------------------------
中国株投資レッスン
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html
---------------------------------------------------------------
◎中国株投資レッスン
のバックナンバー・配信停止はこちら
http://archive.mag2.com/0000265585/index.html





広告のお問い合わせ
メルマガ広告に関するご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。TEL:0120-109-744
ぺージ一番上へ