中国株投資レッスン

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景気が強すぎる

配信日:2011年01月23日

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                    2011年1月23日 第144号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1.景気が強すぎる
         2.お知らせ

1. 景気が強すぎる
 国家統計局は20日、2010年の経済統計を発表した。実質経済成長率は
10.3%、市場予想よりも0.2ポイントほど高かった。第4四半期の
成長率は9.8%、市場予想よりも0.4ポイントほど高かった。

 通常、経済成長率が予想より高ければ、景気がそれだけ良いわけで、
株式市場にとってプラスと考えてしまいがちであるが、今回はむしろ
マイナスであったといえよう。

 四半期ごとの成長率を第1四半期から順に示せば、11.9%、
10.3%、9.6%、9.8%。昨年の第1四半期が金融危機後、回復の
ピークである。その後、2期連続で減速したが、第4四半期は早くも
3期目で、前期の値を上回ってしまった。

 事前のコンセンサスは9.4%。第3四半期に引き続き、経済は減速する
といった見方が多かった。その先は、意見が分かれるが、“第4四半期が
底で今年の第1四半期から回復する”、あるいは“今年の第1四半期に
底打ちし、第2四半期から回復に向かう”という見方が多かったのである。
投資家からみれば、“足元の経済は強すぎる”と映ったのである。

 もちろん、第3四半期の減速過程から少し戻っただけなので、
“過熱している”とはいえないだろう。しかし、この先、“確実に
過熱していくのではないか”と予想する投資家は多いだろう。なぜなら、
今年は第12次五カ年計画の初年度だからである。

 第12次五カ年計画は、全人代によって承認されて初めて始動する。
通常通りのスケジュールであれば、3月中旬以降正式なプロジェクトとして
動き出す。その後、計画はさらに下部である中央の直属機関、
地方政府などに伝えられ、それぞれの計画に反映され、実行に移されていく。

 こうしたスケジュールであれば、実際の投資が発生するまでには
タイムラグが生じるはずである。しかし、確実にプロジェクトが実行される
とわかった時点で、末端のプロジェクト関連企業が設備投資を始める。
また、地方政府は関連投資を開始する。素材など川上産業では生産を
加速させ、機械などの景気敏感セクターでは設備投資を拡大する。銀行は、
過当競争の中、貸出拡大キャンペーンを展開する。こうして、
第2四半期以降、経済は大きく加速してしまう可能性がある。

 金融当局が五年に一度起こる悪習を警戒しているとすれば、現在どういった
政策を打ち出すであろうか。“供給側に対する対策として、銀行の貸出を
抑えるために預金準備率を引上げる一方、需要側に対する対策として、
企業の設備投資を抑えるために金利を引き上げる”・・・。こうした
発想から、足元では再び利上げ懸念が台頭している。

 20日、年次統計と同時に月次統計が発表された。もっとも注目された
消費者物価指数は4.6%上昇と、前月と比べ0.5ポイント鈍化したが、
こちらはコンセンサス通りであった。食品価格上昇の影響が大きい点では
これまでと変わりない。食品価格上昇の要因が天候要因であったり、
投機的要因であったりする限り、利上げをしてもあまり効果はないだろう。
政府は11月、物価安定化策を打ち出したが、もし、今後も物価上昇が
落ち着かないのであれば、直接的なコントロールを中心とした政策が
もう一度打ち出されることになるだろう。

 株式市場に大きな影響を与える金融引き締め政策、特に利上げであるが、
打ち出されるそのタイミングを考える際に、物価の動きよりも、銀行の
新規融資純増額や設備投資、生産などの統計の動きをより意識して
ウォッチしておいた方が良さそうだ。


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2.お知らせ

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