中国株投資レッスン

読者数 1,000人~ 発行頻度 1週間/回 パソコン

広告価格帯 応相談(概算)

※メルマガ内容は省略されています。もっと詳しく見る

広告のお問い合わせ

  • メルマガ概要
  • バックナンバー一覧

株価は需給で決まる

配信日:2011年01月15日

////////////////////////////////////////////////////////////////
                    2011年1月15日 第143号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
////////////////////////////////////////////////////////////////
         目次
         1.株価は需給で決まる
         2.お知らせ

1. 株価は需給で決まる
 今年に入ってからの中国株は、香港、本土で大きく明暗を分けている。
昨年の12月31日の終値と今年の1月14日の終値を比較すると、
上海総合指数は0.6%下落しているのに対して、香港ハンセン指数は
5.4%上昇している。H株指数でみても3.6%上昇、
レッドチップ指数でも2.4%上昇している。

 A株、H株を同時に上場している銘柄を用いて、この期間の値動きを
比較してみよう。たとえば、原材料価格上昇が嫌気されたチンタオビールは
本土株(A株:600600)では4.4%下落に留まったが、
香港株(H株:00168)では7.4%下落している。また、今年の
鉄道部のインフラ建設投資が7000億元に及ぶといった計画が発表され、
好業績期待の高まった中国南車はA株(601766)では
11.0%上昇しており、H株(01766)の6.5%上昇を大きく
上回った。

 しかし、人民元の国際化が進むといった思惑から中国銀行の
H株(3988)は4.9%上昇したが、A株(601988)は
0.6%しか上昇していない。一方、江西銅業では、H株(00358)は
2.7%上昇しているにもかかわらず、A株(600362)は
国際先物価格下落に過剰反応し、14.6%も下落している。

 香港市場に関してはハンセンAH株プレミア指数といった指標が
公表されている。これは、A株、H株を両方発行している代表的な
銘柄49社について、A株、H株の株価比を時価総額でウェイト付けして
計算した指数であり、100よりも大きければA株の株価が割高であり、
100よりも小さければH株の株価が割高である。12月31日の終値は
98.81ポイントであったが、1月14日には95.45ポイントまで
下落している。いずれも100を割っているので、H株の方が
割高であるが、この間さらに割高が進んだということでもある。

 この差はいったどこから来ているのだろうか。A株もH株も、同じ企業の
発行する株式であり、権利はまったく同等である。つまり、いずれの株式も
絶対的な価値は完全に同一である。それでいて株価に差が出てくるのは、
投資家の評価に差があるからだ。

 その投資家の評価に大きな影響を与えているのは、投資マインドである。
資金が潤沢にあり、企業業績の見通しに楽観的であれば、株式に対する
投資家の選好度合いは高くなる。逆に、資金が不足気味であり、企業業績の
見通しが悲観的であれば、投資家は株式投資に消極的になる。

 もう少し整理してみよう。企業業績見通しについては、香港市場の
主要投資家である欧米機関投資家も決して楽観しているわけではない。
利上げ懸念は強い。だから、NYダウが14日、約2年半ぶりの高値を
記録しているのに対して、ハンセン指数は約2か月前の高値すら
抜けていない。ただし、世界的な金融緩和政策によって、資金は潤沢である。

 一方、本土投資家は度重なる短期金融市場における厳しい引き締め政策
により、投資(投機)資金は不足気味。ちなみに、14日大引け後、
中国人民銀行は昨年来7回目(大手6行は8回目)となる
預金準備率引上げを発表している。こうした資金面での状況の違いが
株価動向の違いに表れているのだろう。

 かなり細かい話になってしまったが、株価を決定づけるのは需給であり、
その需給を動かすのが投資マインドである。その投資マインドに影響を
与える要因が、金融政策であり、政府の経済発展戦略であり、また、
マクロ、ミクロ経済の見通しである。日々発信されるニュースはこうした
要因に作用する形で株価に変動をもたらすのである。

 なぜ、A株とH株で株価に差があるのか。動きの方向性に差がある
のだろうか。企業業績見通しは良いのになぜ株価は下がるのだろう・・・。
ファンダメンタルズや理屈にこだわり続ける限り、マーケットの方向性は
見えてこない。株価に適正価格など存在しない。そう思うところから、
株価の予想は始めた方がよさそうだ。


----------------------------------------------------------------------
2.お知らせ

 本ホームページ及び電子メールに掲載されている内容等は、投資の参考と
なる情報提供のみを目的としたものです。 したがって、勧誘の目的とした
ものでありません。投資に関する最終判断は、お客様御自身の責任でお願い
申し上げます。TS・チャイナ・リサーチ株式会社のホームページ及び
電子メール情報を用し発生したいかなる損害(被害)及び民事、刑事的問題
については、当社は一切の責任を免れます。金銭・有価証券の預託及び
貸付は一切いたしません。本件でご紹介しているセミナー、メールマガジン
では、ご紹介する商品等の勧誘を行なう場合がございます。セミナー、
メールマガジンにおいて勧誘する商品等へのご購入には、費用等をご負担
いただく必要があります。なお、ご購入頂きました各商品等には価格の
変動等による損失を生じる恐れがあります。商品毎に係る費用等、及び
リスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や取引約款等の
資料をよくお読みください。
 本件に記載されている内容はその正確性又は完全性を保証したものでは
ありません。記載された内容は、予告なしに変更することがあります。また、
投資結果を保証するものではありません。投資に関する最終判断は、御自身の
責任でお願い申し上げます。


---------------------------------------------------------------
中国株投資レッスン
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html
---------------------------------------------------------------
◎中国株投資レッスン
のバックナンバー・配信停止はこちら
http://archive.mag2.com/0000265585/index.html





広告のお問い合わせ
メルマガ広告に関するご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。TEL:0120-109-744
ぺージ一番上へ