中国株投資レッスン

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変わり身の早さが中国企業の強さの秘訣

配信日:2011年01月08日

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                     2011年1月8日 第142号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1.変わり身の早さが中国企業の強さの秘訣
         2.お知らせ

1. 変わり身の早さが中国企業の強さの秘訣
 中国の輸出産業を支えるのは紛れもなく電機産業であるが、一部の企業は、
既に厳しい過当競争の中にある。2005年7月以降、徐々に進む
人民元高、さらに、金融危機による需要鈍化などによって、とりわけ
低価格を武器に付加価値の低い製品を作る企業の一部は存続の危機に
さらされている。そうした中で、業態転換を図る企業も多く、その内の
何社かを紹介したい。

 まず、?陽太陽能(00566)。従来、玩具や腕時計などを主力製品
としてきたが、競争激化による価格低下をコストダウンで吸収できず、
赤字体質となっていた。そこで、2009年11月、ソーラーパネル
製造装置メーカーを買収、太陽エネルギー業務に参入したのである。
ちなみに、ソーラーパネルの種類はアモルファス/アモルファスシリコン・
ゲルマニウムの二層薄膜構造型。

 従来業務の将来性は乏しく、今後収益の柱をソーラーパネルビジネスに
移す方針である。政府は2011年から2020年にかけて
再生エネルギー産業育成のために5兆元を投資する計画である。時流に
乗ることで将来を切り開こうとしている。

 次に、高銀地産(00283)。この会社はもともと、松日通訊という
会社名でパソコン関連、通信関連の製品などを製造販売していたが、収益が
頭落ちとなり、2008年6月、主要業務である電子部品製造会社を全て
売却、売却資金を元手に不動産開発会社に転身した。ちなみに、買収後に
社名も変更している。

 現在、天津市内で大型案件である高銀メトロポリタンプロジェクトに
注力中。国際レベルのオフィスビル、高級住宅、高級ショッピングセンター、
国際レベルの馬球場などのレジャー施設などの開発を行っている。

 最後に、中国能源開発(00228)。この会社は電機産業に属する
企業ではないが、触れておきたい。もともと香港での中国式レストランの
経営が中核業務であったが、客足が遠のき、赤字体質となっていた。
そこで、2009年7月、3件のレストランを売却した。さらに、
2010年7月にも売却、規模を縮小し、1件のみで事業を続けている。

 こうしたレストラン経営を行う企業が2009年1月、中国年代能源という
会社を買収する形で、中国年代能源が中国石油天然ガス集団と行っていた
合弁事業に参入。タリム盆地カシュガル北区における石油、天然ガスの探査、
開削、生産を行っている。

 こうしてみていると、単に向う見ずな会社を羅列しているだけではないかと
思われるかもしれない。しかし、世界的に著名なウォーレン・
バフェット氏が投資したことで脚光を浴びて久しいBYD(01211)も、
7〜8年前までは、リョービの電動工具向けの電池などを作る会社で
あった。それが突如として、経営者が“電気自動車を独自開発する”と
言い出し、実際小型自動車メーカーを買収し、自動車事業に参入した
のである。その後の発展は、マスコミが伝える通りである。

 日本では、100年も続く蕎麦屋さんやお菓子屋さんがあったりするが、
そうした伝統のあるお店は非常に高く評価される傾向があると思う。
しかし、中国ではどうだろうか。“なぜ、100年も蕎麦しかつくれないのか、
菓子しかつくれないのか。経営者として、いかがなものか・・・”

 もちろん、中国でも伝統を守り続けることは大切である。しかし、
事業として考えた場合、如何に会社を大きくするか、如何に利益を多く
稼ぐのかといったことの方が重要である。少なくとも、業績が良くない
のならば、会社の“伝統”などに固執せず、どんどん業態転換を進めるのも
一つの方法であろう。

 日本経済停滞最大の要因は円高であろう。しかし、もっと本質的なことを
言えば、円高に対応しきれない企業に問題がある。じっと本業に
しがみついているのではなく、いわゆる7大戦略的新興産業でも、
今後希少性が高まるであろう資源でも、何でもいいから思い切って
業態転換してみたらいい。ここでは触れなかったが
永保林業(00723)という会社の主要業務はブラジルアマゾンでの
林業経営である。日本がだめなら世界に飛び出せばいい。事業経営は
“何でもあり”である。


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2.お知らせ

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