中国株投資レッスン

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好調な非製造業が景気を支える！！

配信日：2015年01月08日

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2015年1月8日　第351号

　　　　「中国株投資レッスン」

　　　　　ＴＳ・チャイナ・リサーチ株式会社　田代尚機　発行
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　　　　　目次
　　　　　1.『中国株二季報 2015年春号』の予約受付開始！！
　　　　　2.好調な非製造業が景気を支える！！
　　　　　3.中国株有料メルマガに助言しています！！

１. 『中国株二季報 2015年春号』の販売開始！！
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２.好調な非製造業が景気を支える！！
　景気の減速は止まらないようだ。

　国家統計局、中国物流購買聯合会発表による１２月の製造業ＰＭＩは
５０．１で、１１月と比べ０．２ポイント低下、２０１３年６月、２月に
並ぶ低い水準となった。

　細目指数が１２ほど発表されているが、この内、拡大、縮小の分かれ目と
なる５０を超えているのは、生産、新規受注、購買量の３つだけである。

　全体の指数と同様、この３つについても、いずれも前月と比べ鈍化している。

　鈍化の程度がもっとも大きいのは生産経営活動予想で３．５ポイント。
５０を割り込み４８．７まで低下している。また、主要原材料購買価格に
ついても１．５ポイントも低下しており、４３．２まで低下している。

　もっとも、前月と比べ改善している指数もある。新規輸出受注は
０．７ポイント改善し４９．１、輸入は０．５ポイント改善し４８．８、
製品在庫は０．６ポイント改善し４７．８となった。

　総括すれば、“輸出受注が改善し、製品在庫もわずかではあるが回復
しているものの、全体の受注の伸びは鈍化しており、原材料在庫は縮小幅を
やや広げている。景気はかろうじて拡大しているが、その勢いは弱くなって
いる”といったところであろう。

　この統計が発表されたのは元旦である。本土市場は２日、休場であったが、
香港市場は取引が行われた。この日の香港ハンセン指数は１．０７％上昇、
Ｈ株指数は２．１７％上昇となった。

　年末のＮＹダウが０．８９％下落（１６０ドル安）したのを受けての取引で
あっただけに、１２月の製造業ＰＭＩ減速を嫌気して売られても不思議では
なかったのであるが、結果はむしろ大幅上昇となった。

　寄付きの段階で、香港ハンセン指数、Ｈ株指数とも高寄りしていたので、
この統計は相場に影響しなかったといって良いだろう。

　その原因として、いくつか考えられる。

（１）市場コンセンサスは５０．０で、それよりは０．１ポイント高かったこと、
（２）１２月１６日に発表されたＨＳＢＣによる１２月の中国製造業ＰＭＩが
４９．５（ただし、速報値、３１日発表の確報値は４９．６）で、景気減速は
既に織り込まれていたこと、（３）景気減速は金融緩和政策の強化に繋がる
可能性があることなどが挙げられよう。

　投資家は総じて中国の景気先行きについて、それほど心配していないとも
言えよう。

　景気の先行きについて本当に懸念する必要はないのだろうか？

　別の角度から、もう少し詳しく分析してみよう。

　ここで示したのは、製造業に関する指標である。１２月の非製造業ＰＭＩを
みると５４．１で、前月と比べ０．２ポイント拡大している。景気判断の
分かれ目となる５０を大幅に超えている上に、２カ月連続で改善している。

　こちらの統計でも、新規輸出受注が好調である。前月と比べ３．６ポイントも
高い５２．９となっている。エンジニアリング、建設を筆頭に、郵政、
鉄道輸送、インターネット・情報通信技術サービス、卸売りといった
ところが好調である。

　新規受注でみても、エンジニアリング、建設は好調である。そのほか、
郵政、小売、電信・広告・放送サービスなどが拡大を続けている。

　製造業ばかりに注目しがちであるが、非製造業が伸びている。景気対策が
効いているということもあるが、物流革命やモバイル革命が構造的に
非製造業の発展を支えているといった面も大きい。

　非製造業がしっかりしている限り、景気は大きく崩れることはないだろう。

　こうした状況を考慮した上で投資戦略を考えてみると、やはり、
エンジニアリング、建設は今年も強そうだ。“一帯一路”政策が進み、
インフラ投資は今年も高水準となるだろう。不動産投資については、回復は
鈍いと見ているものの、それでも全体として建設需要は強いと予想される。

　また、インターネット関連を含め流通に絡むところも業績を伸ばし続ける
だろう。

　物価が極めて落ち着いている中で、小売は買いにくいところだが昨年、
大きく下げた銘柄が多い。早晩買い場が訪れそうだ。政策期待のかかる
家電を含め、注目したいところである。

　足元では、ここで取り上げたエンジニアリング、建設のほか、証券、保険、
銀行といった金融や、鉄鋼などの素材関連に資金が流入している。
金融緩和が続く限り、こうしたセクターは強いだろう。ただし、香港市場に
ついても、本土市場のように今後、大きな上昇トレンドが出るとみており、
そうなれば循環物色が進む。流通、小売、家電、インターネット関連にも
これからチャンスがあるはずだ。
（１月３日作成、有料メルマガから一部抜粋）。


３．中国株有料メルマガに助言しています！！
　上海総合指数は２００９年８月以来続いた下げトレンドから脱出、
長期上昇トレンド入りしたと見られます。

　全面深化改革への期待が少しずつ市場に浸透し始めています。

　中国の構造改革は着実に進んでいます。

　本土株に限りません。中国株はこれからが買い場です。

　ＴＳ・チャイナ・リサーチ株式会社は、グローバルリンクアドバイザーズ
株式会社が発行する週刊中国株投資戦略レポートに関して、助言・
情報提供を行っております。
http://www.gladv.co.jp/members/china_senryaku/index.html



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