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上海総合指数は2700ポイントを前に足踏み

配信日:2010年08月20日

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                    2010年8月20日 第115号


         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1. 上海総合指数は2700ポイントを前に足踏み
         2.お知らせ

1. 上海総合指数は2700ポイントを前に足踏み
 上海総合指数は20日、1.7%下落、2642.31ポイントで引けた。
直近の大底は7月2日場中で記録した2319.74ポイント。そこから
8月2日の高値2675.76ポイントまで、1カ月で15.3%上昇した後、
高値圏でのもみ合いとなっている。2600〜2700ポイントあたりが
抵抗線となり、8月上旬からずっとこのラインを抜け出せないでいる。

 だからと言って、崩れる気配はなく、下値は堅そうである。今のところ、
8月の安値は13日場中に記録した2564.84ポイント。このあたりには
強力な支持線がある。

 出来高は大きく、どちらかと言えば上に抜けそうだが、なかなか抜けない
といった状態だ。

 今後の見通しを考える前に、まず、今回のリバウンドの要因を整理して
みよう。最大の要因はそれまで株価を強力に押し下げてきた要因が弱まった
こと。不動産価格抑制政策、銀行への貸出抑制政策、利上げ懸念、
株価指数先物取引を利用した売り崩し、中国農業銀行上場による需給悪化懸念
などで売り込まれたわけだが、そうした要因がフェードアウトしてきた。

 7月15日発表された第2四半期のGDP速報、6月の経済統計によって、
景気減速ははっきりしてきた。景気過熱懸念は遠のき、引き締め気味の政策
から緩和気味の政策へと変わるだろうといった見方が増えてきた。さらに、
4兆元の景気対策が今年いっぱいで期限切れになることからそれにかわる
景気対策への期待、来年から始まる第12次五カ年計画への期待などが
膨らんだ。

 中国農業銀行は7月15日に上場したが、その後の株価形成はしっかり
したものとなり、需給悪化懸念は解消された。こうした状況では、
株価指数先物は売りではなく、買いが優勢となった。

 簡単に言ってしまえば、ネガティブな材料がなくなったことと政策期待が
リバウンドを支えたのであるが、ここ3週間のもみ合いが示唆するように、
更に上昇するには、もう一段の買い材料が必要である。

 マクロでは景気鈍化懸念が鮮明となっているが、ミクロでは依然として
好調な決算発表が続いている。マスコミ報道によれば、8月20日現在、
上海、シンセン上場1075社が決算を発表、全体で39%増収、
59%増益となった模様。カバレッジは上場企業の5割強ではあるが、
足元の企業業績は非常に好調だといえよう。建設、機械といった投資関連から、
食品、飲料、医薬と言った消費関連まで、幅広いセクターで好業績が
確認されている。注目の不動産も38%増益となっている。

 これからいろいろな政策が発動されようが、そうした政策が少し長めの
企業業績見通しの上方修正をイメージさせることができるようになれば、
下期業績鈍化が顕在化したとしても、それを打ち消して、上昇相場を
形成することができよう。

 上海総合指数のバリュエーションは不安定である。地域開発でも、
新エネルギーでも、非鉄金属、鉄鋼、石炭などの産業構造調整でも、
企業業績見通しを大きく変える政策が出てくれば人気度(PER)の上昇に
よって、業績回復を先取りする形で株価は上昇する。本土市場は、この先
も引き続き政策次第ということだ。


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2.お知らせ
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