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南京−上海−杭州は一体化する

配信日:2010年08月14日

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                    2010年8月14日 第114号


         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1. 南京−上海−杭州は一体化する
         2.お知らせ

1.南京−上海−杭州は一体化する
 8月6日、7日と上海万博を見学した後、8日には無錫、9日には鎮江、
10日には南京へと移動、11日には北京に入った。

 “暑いときには暑いところに行き、寒いときには寒いところに行く。”
その土地の特徴が一番よく現れるだろうと思うから、出来る限り
そうしている。しかし、今回の旅はちょっと厳しかった。

 上海の緯度は鹿児島と同じくらい。そこから北西に向かって内陸に
300km入っていくのであるが、とにかく暑すぎる。万博会場の暑さも
尋常ではなかったが、内陸に行けばいくほど暑くなる。南京ではとうとう
体温を超える気温となったようだ。

 そんな暑い中、我慢比べを楽しむほかに、確かめておきたいことがあった。
それは中国の都市化の状況を肌で感じておくことである。

 北京オリンピック直前から、日本の新幹線技術を取り入れて作られた
和諧号(CRH2型電車、日本のE2系1000番台新幹線電車がベース)が
中国各地を走り始めている。第11次五カ年計画(2006〜2010年)の
重点投資の一つが鉄道建設であり、現在も建設が急ピッチで進められている。

 90年代後半から2000年前半にかけて、高速道路、空港の整備が大きく
進んだ。そして今、鉄道、地下鉄建設が急速に進んでいる。条件が整い、
まさにこれから地域開発、都市化が大きく進展しようとしている。

 上海、南京間は今や最短で1時間13分で着いてしまう。鉄道沿線は
これから大きく変わるはずである。そんな発想から、まず、この沿線を
回ってみた。

 蘇州は3年前に訪れているが、2000年あたりから開発区に多くの企業が
進出しており、既に都市化が大きく進んでいる。

 今回はその先の無錫を訪れたが、ここもすでに開発が進んでいる。
企業進出もさることながら、観光誘致目的、別荘地としての
不動産開発などが進んでいる。せっかくの風光明美な景色もやや色あせた
感じである。

 昔の中国の面影が残っていたのは鎮江である。しかし、ここも街の
あちこちが取り崩されており、これからまさに開発が進んでいこうといった
段階のようであった。

 16年前に初めて南京を訪れた際は街のあちこちでもっと激しく取り壊し
が行われていた。その頃は、上海が急速に発展し始めた頃で、南巡講和を
経て外資導入が急ピッチで進んだ。交通の要所である南京もこうした流れに
乗って開発が進んだのである。今ではもちろん立派な大都市である。

 都市化は都市インフラ、交通網の整備に加え、産業の誘致が必要である。
商業、サービス業の発展が急速に進んだとしても、やはり工場、
研究施設などの誘致が伴わなければ都市は発展しない。

 上海、南京間は時間だけで測れば、経済圏は上海と一体化しそうである。
上海より少し先の杭州を合わせて、大上海圏が形成されそうである。
そう考えると産業移転はスムーズに進むかもしれない。

 ビジネスとして、長距離鉄道は、残念ながら依然として、まったく
使えない。北京、上海が現在10時間ぐらいかかる。その上、チケットが
すぐに買えない。その点、東京−大阪−福岡の交通の便とは比べものに
ならない。しかし、上海−南京間に限れば非常に便利である。通勤圏とさえ
言えなくもない。

 上海を国際金融都市、国際物流都市として発展させる計画が既に発表されて
いる。大上海経済圏の産業構造はどう変わっていくのか。輸出産業中心の
産業構造から内需型産業中心へと構造転換が進んでいくと、この経済圏は
どのような産業が拡大していくのか。電機電子、自動車、化学、食品などが
広く分散するのであろうか、それとも更に交通網が発達し、企業の分散は
あまり進まず、多くの地域がベットタウン化するのだろうか。

 今の開発状況からはどうやらベッドタウン化、あるいは別荘化が進みそうな
ことはわかるが、それ以上、町の姿ははっきりとは見えてこない。

 しかし、北京、上海、シンセン、重慶などがこの10年間で大きく変わった
ように、中核都市を繋ぐ鉄道沿線の都市も大きく発展していくのだろう。
点での発展が、面での発展に変わっていく。中国が本当に発展するのは
むしろこれからである。


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2.お知らせ
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