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消費関連銘柄に注目

配信日:2010年07月09日

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                     2010年7月9日 第110号


          「中国株投資レッスン」

        TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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          目次
          1. 消費関連銘柄に注目
          2.お知らせ

1. 消費関連銘柄に注目
 どうやら消費セクターにチャンスがありそうだ。消費関連銘柄の週足
チャートをざっと見ると、買えそうな銘柄がいくつか目につくように
なってきた。

 まず、高値更新ペースとなっている銘柄がある。たとえば、王朝酒業集団
(00828)、恒安国際集団(01044)、ベル・インターナショナル
(01880)など。

 また、高値圏でのもみ合いとなっており、上に抜けそうな銘柄もある。
たとえば、青島ビール(00168)、康師傅控股(00322)、
中国雨潤食品集団(01068)、蒙牛乳業(02319)、金威ビール集団
(00124)など。

 もちろん、チャートが良さそうだから単純に有望というわけではない。
大切なことはなぜチャートが良くなってきたかということである。

 まず、消費関連全体に対する大きな支援材料として、内需主導型経済への
転換、政府による最低賃金の引き上げ、長期政策としての所得倍増計画など
がある。昨今の外資系メーカーでの賃上げストなどもポジティブな材料である。

 消費関連セクターでも人件費の上昇は、当然コストアップとして粗利益率
低下の要因となり、効果はマイナスである。しかし、中国企業の労働分配率は
他国と比べ低く、コスト増の影響は限定的である。それ以上に、所得が
増えることによる消費拡大効果の方が大きい。こういった発想から、
消費セクターにとって人件費上昇はポジティブな材料となるのである。

 また、消費関連は景気がピークアウトしたあと買われるといった特徴がある。
来週木曜日(15日)発表される第2四半期実質GDPのコンセンサスは
10.5%。これは第1四半期よりも1.4ポイント低い。景気は一旦
ピークアウトしたと考えてよさそうだ。消費は景気サイクルの最後まで堅調で、
景気全体を支えることが多い。消費は景気に対して遅行するとよく言われる
所以(ゆえん)である。つまり、景気サイクルから判断すれば、消費が
買われる季節になってきたのである。

 さらに、消費関連はディフェンシブセクターの一つでもある。市場では、
つい数週間前までは景気過熱、不動産バブル、インフレなどを心配する
意見すらあった。しかし、7月1日に発表された6月の製造業購買担当者
景気指数(PMI)が52.1と前月から1.8ポイント低下し、
2カ月連続で前月を下回ったことから、むしろ景気悪化を懸念する関係者が
増えている。

 欧州財務危機、アメリカの景気回復の遅れなどが、中国に対しても影響する
のではないか心配する向きもある。

 経済は踊り場に差し掛かっている。中国経済はこの先、ソフトランディング
できるかどうかに注目が集まりつつあり、相場は不透明感を強めている。
こうした状況ではディフェンシブセクターが買われ易いのである。

 もっとも、いろいろな好材料があったとしても、一番重要なのはやはり
業績見通しであろう。ここであげた銘柄の業績見通しを一通り見てみると、
いずれも増収増益基調。ファンダメンタルズは申し分ない。

 唯一リスクがあるとすれば、これまでベンチマーク(指数)を大きく
アウトパフォームしているということである。もし仮に、超金融緩和による
過剰流動性相場となれば、今大きく下げている鉄鋼、非鉄金属などの素材や、
銀行、不動産といった景気敏感セクターに上昇率では負けてしまうだろう。

 リスクと期待収益率の関係はいつも正の相関関係にある。大きく負ける
リスクを取りたくない方にとって、消費セクターは望ましい投資対象である。


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2.お知らせ
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