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それでも上海総合指数は底値圏だ!?

配信日:2010年07月02日

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                     2010年7月2日 第109号


             「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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              目次
              1. それでも上海総合指数は底値圏だ!?
              2.お知らせ

1. それでも上海総合指数は底値圏だ!?
 上海総合指数の下げが厳しい。7月1日の終値は前日比▲1.02%安の
2373.79ポイント。これで7日続落である。この1週間の下落率は
▲8.3%に達している。

 ほとんどのマスコミは下げの原因を中国農業銀行のIPOによる
需給悪化懸念だといっているが、本当にそうだろうか。もし、超大型IPO
による需給悪化懸念があるならば、まっさきに売られるのは銀行であろうが、
その銀行株の動きは相対的に堅調である。

 1日のセクター別の動きをみると、中国本土のネット情報(捜狐証券)に
よれば、マイナス幅のもっとも小さいセクターは交通施設(高速道路、
港湾など)、次が銀行となっている。

 また、この日も、大型株が相対的に堅調であり、小型株が売られるといった
展開であった。需給悪化により下げているような“相場付き”ではない。
もっとも、商いは薄い。超大型IPOにより、株価形成が不安定になるのを
嫌って、様子見を決め込む投資家が多いのだろう。小型株の下げがきつい
ことから判断すれば、特に個人投資家が悲観的だといえそうだ。

 この日は、6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表があった。
結果は52.1と、5月と比べ、1.8ポイント低下した。市場予想は
53.1〜53.2あたりといわれていたので、かなり低く出たようだ。
マスコミでは、この数字を見て景気悪化懸念で下げたとコメントしている
ところもあるが、これもちょっと同意できない。

 そもそも、5月のCPIが3.1%と政府目標である3%を超えていた
ことから、つい先日まで一部のマスコミは、景気過熱懸念とか、
利上げ懸念で株が下げていると言っていたはず。ならば、
PMI伸び率鈍化で利上げの可能性は遠のいたわけで、株式市場には
好材料であろう。

 5月の輸出は48.5%増であるのに、いきなり欧州債務危機の影響で
世界同時不況入りを心配するというのもちょっと飛躍し過ぎている。

 29日に持ち合いが崩れ、一段安となったわけだが、誰が主に売った
のだろうか?続落となったこの7日間の動きをみると、大型株の下げが
小型株の下げより小さい。表現を変えれば、機関投資家は個人投資家よりも
相対的に強気であるということだ。

 一方、株価指数先物は、日中足をみる限り、相変わらず下げを先導している
感じである。これらを合わせて推理してみると、機関投資家は先物を売って、
相場全体を押し下げながら、個人投資家の売りを誘い、下がった現物を
少しずつ仕込んでいるのではなかろうか。

 1日の上海総合指数の市場平均PERは18.28倍。本土市場では
20倍を切ることはあまりない。非常に割安なバリュエーションである。

 一方、中間期の業績見通しは非常に良い。中国本土では、黒字転換、赤字転換、
50%以上の増益、減益となるような場合、企業は事前にそれを予告
しなければならない。上海、シンセン上場A株企業は全体で1836社。
そのうち、684社が6月28日までに予告を行っている。その中で、
336社が増益、95社が黒字転換、95社が連続大幅増益となっており、
予告企業の77%が好業績なのである。

 売り方は乾いた雑巾を更に絞るように、売れるだけ売るつもりなのだろうか?
長期投資家に限らず、ここは買っていいのではなかろうか?持っているなら、
じっと辛抱だ。


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2.お知らせ
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