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証券会社のレポートは当たらなくても意味がある

配信日:2010年06月18日

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                    2010年6月18日 第107号


         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1. 証券会社のレポートは当たらなくても意味がある
         2.お知らせ

1.証券会社のレポートは当たらなくても意味がある
 中国のマスコミは手厳しい。“セルサイドのアナリスト、ストラテジストたち
の予想が如何に当たらないか”といったことをしっかりと報道している。
その内容を簡単に紹介しよう。

 6月に入るとセルサイド(証券会社)は一斉に下期の投資戦略セミナーを
開催する。しかし、バイサイド(運用会社)からの評判はあまり芳しくない。

 “なぜ毎年、予想をはずし続けるのだろうか。”これはおそらくセミナー
参加者が感じる最大の疑問であろう。昨年末のこうしたセミナーでは
ほとんどの証券会社が上期のマーケットは上昇し、下期は調整すると予想
していた。それが現在までのところ全く逆。上期は大きく調整して
推移している。

 そもそも、多くの人が、証券会社のストラテジストの市場判断と運用会社の
ファンドマネージャーの市場判断とを、同じとみなしているようだが、
一般にそうではない。いうまでもないが、株価の動きは“実際売り買いをする
投資家がどのような判断をしているか”が重要なのである。

 もっとも、昨年8月の暴落時のように、バイサイドもセルサイドも、
市場参加者の95%が上昇すると思っているようなケースでも、全く逆の
結果になることがある。昨年8月は人民銀行による違法資金の取り締まり、
過剰流動性の吸収といった政策によって、半ば強制的な売りが多額に出て
下落したわけであるが、中国市場ではこうした特殊要因によって株価が大きく
変化することもある。

 株価の変動は人々の予想の変化がもたらすのであって、
ファンダメンタルズの変化が直接影響するわけではない。
ファンダメンタルズを中心に分析することによって株価を予想しよう
といった発想自体に限界がある・・・。

 身も蓋もないことを言われてしまっている。そんなに当たらないのならば、
アナリストやストラテジストたちのファンダメンタルズ分析なんか、
いらないのではなかろうか?しかし、淘汰されずにこの世に存在する
ということはやはり何らかの意味があるはずだ。

 セルサイドの予想と実際の株価との関係は、経済マクロモデルによる
経済予想と実際の経済の動きとの関係に似ていると思う。マクロモデルとは
多数の(構造式、推計式)を連立させることによって経済を予想しよう
とするものであるが、いくら式の数を増やしても、それぞれの式の精度を
高めようとしても、将来の予測力はいっこうに上がらない。

 それぞれの推計式は不安定であり、過去だけから将来を予測することは
困難である。一言で言ってしまえば、“世の中は移ろいやすく、予期せぬ
出来事がたくさんあるから、正確な予想は困難だ”といったところであろうか。
しかし、マクロモデルの存在意義がないわけではない。過去の動きを
説明するには非常に適している。将来は予測できなくても、過去起きたことを
しっかりと定量的に説明することはできるのである。

 将来の予想は現在の状況をより正確に理解することから始まる。

 アナリスト、ストラテジストたちの予想自体はともかく、予想をする上での
現状分析、予想の基礎となる発想は重要である。それさえしっかりしている
レポートであれば、読む価値は十分にある。“当たるとか当たらない”とかは
あまり気にせず、たくさんのレポートを継続して読むことが肝要である。
刻一刻と変わる現実をしっかりと把握出来て、さらに相場を読み解くヒントを
見つけられればそれでいい。

(もう一つ問題がある。レポートの内容がみんな似たり寄ったりである。
もうちょっと独自性のあるレポートを見たいのだが・・・。)

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2.お知らせ
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