中国株投資レッスン

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V字回復の要因を考える

配信日:2009年07月18日

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2009年7月17日 第59号

「中国株投資レッスン」

TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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目次
1.V字回復の要因を考える
2.お知らせ

1.V字回復の要因を考える
16日(木)、第2四半期の実質経済成長率が発表された。結果は
7.9%。第1四半期が6.1%、昨年第4四半期が6.8%であるから、
この第2四半期は驚異的な回復といえよう。

今週に入り、政府系研究機関、証券会社などが盛んに下期経済見通しを
発表したが、いずれも超強気。第2四半期は8%近い成長を達成し、下期は
9%を超えるであろう。すでにV字回復は始まっている・・・。

世界に先駆け、経済は回復に転じているのであるが、なぜ中国だけが
これほど回復が早いのであろうか、成長率水準が高いのであろうか・・・?
主な理由は2つあると考えられる。

まず一つ目は、中央政府が金融を支配している点である。預金、貸出、
総資産などいろいろな指標でみて、4大国有銀行は業界全体の5割以上を
占めている。国際上場した3社を含め、4社すべての株式の過半数を
中央政府が所有している。言うまでもないが、中央が銀行トップの人事権を
掌握している。4大国有銀行の後に続く都市銀行でも、管理の強弱に
違いはあるが、中央政府、あるいは地方政府はコントロールする力を十分に
持っている。

政府が金融業界全体を支配しているからこそ、貸出量がコントロール
できる。もっとも、政府は、ただ単に、量をコントロールする
だけではなく、質についても厳しくコントロールしている。

銀行の自由に任せておけば、利ザヤの稼げる短期の貸出は増えても、
リスクの高い長期の貸出など増えるはずはない。政府が強権を持って銀行を
コントロールしない限り、インフラ投資など設備投資目的となる長期貸出が
増え、投機目的となる短期貸出が制限されたりはしない。

二つ目は中央が国全体の経済発展に責任を持っている点である。中央政府が
大きな国家発展計画を作り、それを確実に実行するから、経済が効率よく
成長する。インフラ、重工業など巨額の資金が必要で、資金回収に時間が
かかるような投資は市場経済ではなかなか出てこない。

経済が成長するためには発展のプロセスがある。それは市場経済の中から
自然に生まれてくるようなものではない。中国は強力な指導力と
しっかりとした国家発展戦略を持っているからこそ、今必要な投資が
よどみなく出てくるのである。

市場の失敗は我々が考える以上に大きいのではないか。中国はこうした
市場の失敗をうまく克服している。そのことが経済の強さにつながっている
のである。

日本がバブル崩壊以降どうなったのか。政府は何をしようとして、何が
できたのか。政治家はどのような態度で日本の国家発展に責任を持とう
としたのであろうか。中国は欧米流の市場経済をうまく取り入れたが、
日本のように盲目的に取り入れただろうか・・・?日本とよく対比して
みれば、なぜ中国が成功するのかが更にはっきりと浮かび上がってくる。
中国は日本を反面教師としているから発展する。そんな風にも言えるかも
しれない。


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2.お知らせ
【中国株二季報発売】
7月1日、「中国株二季報(T&Cフィナンシャルリサーチ発行)」が発売
されました。内容の豊富さ、正確性、使いやすさなど、どの点から見ても、
この「中国株二季報」は業界最高水準だと思います。中国株投資をする
うえで、欠かせない一冊といえるでしょう。ちなみに、私も原稿(巻頭特集、
専門家に聞く相場見通し)を提供しております。

【チャイナビ】
ユナイテッドワールド証券ホームページ上の中国株情報コーナー
「チャイナビ」を担当しています。チャイナビでは、映像で中国株情報を
お伝えします。時間は3分〜5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。

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配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html
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