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実体経済のために金融は存在する

配信日:2012年01月18日

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                    2012年1月18日 第196号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1.実体経済のために金融は存在する
         2.有料メルマガのお知らせ

1. 実体経済のために金融は存在する
 第4回全国金融工作会議が6〜7日にかけて北京で開催された。
この会議は、1997年に第1回会議が開かれて以来、5年に1度開かれ
ている。毎年行われる中央金融工作会議との違いは、“重要な金融改革、
長期の金融政策の方向性などを決める会議である”という点。今後の
中国金融体制をどのように発展させていくのかを決める非常に重要な
会議である。

 温家宝首相が講話を行っているが、その内容は、過去5年間の総括、現在
中国が抱える問題点、今後の長期方針、2012年の政策など。それぞれの
部分を見る限り、決して目新しい方針が示されているわけではない。
これまでに発表されてきた通りの内容がきちんと整理されて示されている。

 にもかかわらず、投資家はこの会議を好材料と捉えたようだ。9日の
上海総合指数は寄り付きこそ安かったものの、場中断続的に資金が流入、
終値ベースで2.89%上昇した。

 ポイントは資本市場の発展が、長期の金融政策における中核の一つとして
位置付けられている点である。資本市場と保険市場の建設を強化し、協調の
取れた金融市場の発展を推し進めると明言している。さらに、今年の
方針として、新株発行制度の市場化改革を深め、発行、上場廃止、
配当制度を改善し、株式市場への監督管理を強化し、発行市場、流通市場の
調和のとれた発展を促し、投資家の自信を回復させるとしている。投資家は
こうした内容を評価し、資本市場改革は進むと再認識させられたことで、
株価は上昇したのであろう。

 また、前週末から9日にかけて、中国証券監督管理委員会の幹部が具体的な
資本市場改革に関して言及したり、12月の金融統計が発表され、
予想よりも金融緩和が進んでいたことが明らかになったりした。さらに
言えば、上海総合指数は9週続落した。下げ続けた後だけに、ちょっとした
好材料に反応し易い地合いであったことも急騰の要因として挙げられよう。

 もっとも、資本市場発展の話は政策の一部分にすぎない。今回の会議に
おける最大のポイントは、安易な金融の自由化、国際化をしない
ということを改めて示した点にあるだろう。以前にも同様な内容が
示されているが、それでも長期の金融政策の大方針を決める会議でこの点が
強調された意味は大きい。

 温家宝首相は世界の金融、特に欧米の金融が抱える問題点を厳しく
指摘している。今後の金融政策でもっとも注意していることは金融危機を
再発させないことである。細かく内容を見ると、“実体経済”という言葉が
キーワードになっていることがわかる。

 「金融サービスは実体経済の本質的な要求に基づき、実体経済発展の基礎と
なり、いろいろな方法で資金を実体経済に向けさせる。実体経済における
融資難を解決する。社会資本が実体を抜けて虚に向かうことを抑制する。
投機を止める。バーチャル経済が行き過ぎて自己撞着の形で資金規模が
膨張するのを防ぎ、かつ、産業の空洞化現象が起こるのを防止する。政府の
役割の領域と限界とをはっきりさせる。開放すべきところは断固として
開放し、管理すべきところはしっかりと管理する。金融監督管理と
コントロール能力を強化、金融犯罪を厳しく打ち砕き、金融機関の
システムの安全性を高める。国家経済金融の安全性を確保した上で、金融の
対外開放の水準を引き上げる・・・」

 中国は先進国の発展の後を追うのではなく、日本、アメリカ、EUなど
先進国が陥った失敗の道筋を避けて、別のルートを辿ろうとしている。
20世紀後半は資本主義圧勝の時代であったが、これからはどうだろうか。
中国がやろうとしている金融改革は、先進国も目指すべき形なのかも
しれない。国家が主要銀行や金融システムそのものを適切に
コントロールするということ・・・。政府が国家をしっかり管理できない
限り、国家の発展などあり得ない。


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