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預金準備率引下げ、金融政策は急展開へ

配信日:2011年12月07日

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                    2011年12月7日 第190号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1.預金準備率引下げ、金融政策は急展開へ
         2.有料メルマガのお知らせ

1.預金準備率引下げ、金融政策は急展開へ
 サプライズであった。中国人民銀行は30日現地時間19時過ぎ、
預金準備率を0.5ポイント引き下げると発表した。もちろん、
エコノミストたちも、近いうちに引き下げがあるだろうとは予想していた。
しかし、春節直前か、せいぜい年末あたり、少なくとも来年の
マクロコントロールの方針を決める重要な会議である中央経済工作会議の
後でなければ、政策発動はできないだろうと予想していた。毎度の
ことではあるが、中国人民銀行の政策発動には意外性がある。

 もっとも、経済情勢が悪化していることは明らかである。引下げ発表の
翌日に公表された11月の製造業購買担当者指数(PMI、
中国物流採購聯合会調べ)は49.0であった。10月と比べ
1.4ポイントも悪化した上に、景気判断の分かれ目となる50を
割り込んだ。ちなみに、50割れは2009年2月以来である。

 PMIは購買担当者の景況感を総合したいわば心理指数、予想値であるが、
実際の経済実態を現す統計でも減速は顕著である。1〜10月の
全国一定規模以上の工業企業利益は対前年同期比25.3%増となった。
伸び率そのものは依然として高いが、1〜9月と比べると、
1.7ポイントも低下した。1〜6月をピークに伸び率は鈍化を
続けており、アナリストたちは来年中頃にならなければ底打ちしない
のではないかと予想している。

 更にゴールドマンサックス。28日、顧客向けのメールを通じ、香港上場の
中国企業への継続的な投資を一旦停止するよう勧めている。中国にとって
不利な要素がどんどん多くなっており、中国経済の先行きは厳しいといった
内容であったようだ。こうした見方が市場全体を支配しつつあると言えよう。

 経済悪化を重く見たからこそ中国人民銀行は預金準備率を引き下げた
わけだが、それを可能にしたのが物価の沈静化である。消費者物価指数の
ピークは7月。この時点で上昇率は6.5%であったが、10月には
5.5%まで落ち着いた。11月におけるCPI上昇率の本土市場
コンセンサスは、さらに約1ポイント低い4.5%前後である。暖冬により
野菜の成長が早く、冬野菜が大量に出回り、価格が下落している。
商務部の予想によれば、豚肉、卵、キャベツ、セロリ、白菜など
主要食料品の価格下落が顕著である。

 政府がコントロール目標とするCPI上昇率は4%であるが、そこまで
下がるのも時間の問題である。月次ベースで前月を下回り始める
わけだから、4%割れは間近である。今年前半における最大の政策目標は、
インフレの沈静化であった。それが達成されたことで、目標は次の
テーマへと移ることになる。それは景気の下支えだろう。

 投資家にとっては理想的な展開ではある。前回の金融緩和局面では、株価は
大きく上昇した。2009年の年初から8月上旬にかけて上海総合指数は
約倍となった。しかし、“あの時の熱狂をもう一度”と期待する投資家は
多いかもしれないが、今回はそうはいかないだろう。

 2008年の10月以降、2009年の前半辺りまで、大規模な経済対策が
行われたが、その後遺症で、今も企業の負債比率は高いまま。今年の
7月には高速鉄道事故が発生、その原因が拙速に行われた投資にある
といった見方が大勢を占めている。国務院は2度と同じ過ちは犯さない
はず。今回の緩和局面では、金融政策は機動的に行われたとしても、規模は
控えめ、財政政策、産業政策は、よりターゲットを絞った内容となる
だろう。何でも良いので需要を刺激しようといったケインジアン的な
発想とはかけ離れたものとなるだろう。

 株価は1回だけの好材料で一気に反転するわけではない。細かくみると、
2008年後半も、11月以降、政策は全開となったが、上海総合指数は
年末にかけて、一旦安値近辺まで戻している。長い下げトレンドで
冷え切った投資マインドが温まり、上昇トレンドを信じ、回転売買を
始めるには時間がかかる。外部から資金が流入するには更に時間がかかる。
結局前回は、年が明け、政府が五月雨式に産業政策を出し始めたことで、
投資マインドは一気に昇温し、小バブル現象に至ったのである。

 今回はもう少し落ち着いた相場展開になるはず。そうはいっても、半年で
5割上昇ぐらいの相場はありそうだ。足下のもたつきは心配いらない。
ここは強気になるべき局面だ。


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