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人民元が基軸通貨となる日

配信日:2011年11月28日

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                    2011年11月28日 第189号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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目次
1. 人民元が基軸通貨となる日
2.有料メルマガのお知らせ

 本日19:00より、日経CNBC主催、中国元外貨預金セミナー
「外貨預金新時代!〜中国元投資への挑戦〜」で講師を務めます。
動画での視聴が可能です。
http://www.ustream.tv/channel/academy-at-space-nio

1.人民元が基軸通貨となる日

 中国人民銀行によれば、今年1〜10月までの期間における人民元建て
貿易決済額は1兆6969億元。前年同期比で5.3倍、同じ時期の
貿易総額額の8.8%であった。ちなみに2010年は貿易額の2.6%に
過ぎなかった。

 人民元建て貿易決済が初めて認められたのは2009年7月。上海市、
広東省などの5都市が開放され、指定された企業は、香港、マカオ、
アセアンとの間の貿易についてのみ、人民元で決済することが認められた。

 その後、2010年6月には開放する地域が20省・自治区・直轄地に
広げられ、海外については全世界が対象となった。更に2011年8月、
開放地域は中国全土に広がった。

 人民元で取引をしてもいいといわれても、相手が人民元を欲しがらなければ
どうにもならない。もちろん、多くの外国人は今後、人民元が上昇すると
予想している。しかし、手元に死蔵しておくしかないのなら、人民元を
欲しがる人は限られる。

 しかし、ここ1年の間に、その点でも大きな変化があった。香港では
以前から人民元預金が認められていたが、その残高が急激に増えた。
人民元建ての社債の発行、海外投資家向け人民元建て国債の発行も進んだ。
おかげで人民元の運用条件は随分と整備されるようになり、人民元は
魅力のある通貨となってきた。

 このペースでいけば4〜5年後には貿易の半分ぐらいは人民元決済に
なるのではないか。中国は2010年、輸出金額で世界第1位、輸入金額で
世界第2位の貿易大国である。中国貿易に関する決済の半分が人民元になる
のであれば世界全体の為替市場に与えるインパクトは大きい。貿易の拡大と
同時に香港金融センターを中心に人民元投資が盛んになるならば、それは
もう米ドルに続く、準基軸通貨であると言っても良い状態であろう。

 もっとも、中国は為替取引を自由化していない。また、金融市場を
開放していない。市場開放の不完全な国の通貨が基軸通貨になれる
はずがないと考える有識者は多いだろう。

 おそらく中国は、4〜5年後であれば、為替の金融取引は禁止されたまま。
国内株式市場(A株)、債券市場を外国人に完全開放する可能性はほぼ
ゼロに等しいであろう。変動相場制に移行している可能性も非常に低い
だろう。現在の世界常識で考えれば、これでは人民元需要は限られると
思うかもしれない。

 しかし、中国は香港を巨大な人民元オフショア市場に育てることで、
そうしたデメリットを補おうとしている。また、人民元による直接投資が
既に解禁されており、人民元によるQFII(適格海外機関投資家制度)の
導入が間近に迫っている。また、人民元建て香港株式市場の開設などが
検討されている。本土への扉は狭くて、出入りが厳しく管理された状態では
あるが、扉は存在している。

 国内に流入する資金の動きを厳しくコントロールし、内外をきちんと分けた
状態で、中国は人民元を世界人々がたくさん保有する共通通貨にしようと
している・・・。

 今後、貿易取引の半分が人民元建てとなるようならば、もはや人民元を
上昇させても輸出産業はそれほど困らない。国内産業を強化し、ある程度
保護制度を残すことができれば、人民元を今より速いペースで上昇させる
ことができる。そして外国の資産がどんどん中国の所有へと変わっていく。

 足下で進む人民元による貿易決済の広がりはこんな結末が待っている
のではないか?中国はどこまでも戦略的である。


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