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上海総合指数、ダブルボトムを形成

配信日:2011年11月02日

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                    2011年11月2日 第185号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1.上海総合指数、ダブルボトムを形成
         2.有料メルマガのお知らせ

1.上海総合指数、ダブルボトムを形成
 28日の上海総合指数は、外部要因の好転といった好条件を背景に高寄り
した。場中利益確定売りに押される場面もあったが、大引けにかけて買いが
優勢となり、終値は1.55%高まで上昇した。

 右側の谷がやや深く、少し変形してはいるものの、この日、日足は
ダブルボトムを完成させている。24日に反転を開始した上海総合指数は、
この日まで5連騰。出来高も大きく増えており、資金流入が始まった
ようだ。2009年8月4日場中で記録した3478.01ポイントを
天井に2年以上も下げ相場が続いたが、10月24日、反転した日の前場に
記録した2307.15ポイントが底値になった可能性が高い。

 この先の相場を予想する前に、何故ここまで長い下げ相場が続いてしまった
のかについて、整理しておこう。

 全ての始まりは2008年11月以降打ち出された一連の金融危機対策に
ある。4兆元の積極財政政策、超金融緩和政策、矢継ぎ早に行われた
産業政策、消費活性化策などは、中国経済を世界のどこよりも早く回復に
導いた。四半期ベースでの実質経済成長率のボトムは
2009年1−3月期の6.2%。ピークは2010年1−3月期の
11.9%。わずか1年で経済はV字回復を果たしている。

 しかし、よく効く薬には強い副作用がある。その後、中国経済は、
この素晴らしいパフォーマンスと引き換えに強烈な副作用に悩まされる
ことになる。

 主な副作用を羅列すれば、株価の急騰とその後の低迷、不動産のバブル化、
非効率・非合理的な設備投資、地方政府傘下金融プラットフォームにおける
大量の不良債権発生、そしてインフレ。

 金融を無節操に緩和すると何が起こるのか・・・?投機である。対象は株に
始まり、不動産から、商品、穀物、農産品に至るまで、およそ市場のある
ところすべてに蔓延する。政府が需要を無理やり拡大すると何が
起こるのか・・・?効率、合理性を考えない無駄で無茶な設備投資が
混在してくる。政府の支持があるといった口実で、地方政府は無節操な
借り入れを起こし、銀行も収益至上主義に陥り、貸出競争に明け暮れる。
さらに国有企業はシェアアップのため、市場を無視した生産拡大競争を
繰り広げる。

 確かに短期的には設備投資は急増し、消費も活発になった。また生産は
大きく拡大した。しかし、やがていろいろな矛盾が噴出、政府は個別に
手間のかかる行政指導を強いられ、また金融を引き締めなければ
ならなくなった。これがこれまで中国が辿ってきた経済発展の“裏側”である。

 もちろん、海外要因もある。人民元上昇圧力、輸入インフレ、海外からの
資金流入による過剰流動性の発生・・・。国務院は内政、外交を
フル回転させ、対応した。

 すべての矛盾が、法律を通じ、オートマチックに対応できるはずもない。
いちいちマニュアル(手動)で、大胆、スピーディーかつ、きめ細かく、
行政指導を積み重ねてきたのである。

 こうした努力がようやく成果を結ぼうとしている。最後まで残った
不動産バブル、インフレも、ほぼめどが立つところまできた。もう少しで
金融政策を引き締めから中立にもどせるところまできた。過去の清算が
ようやく終わり、新しい設計図に基づいた国造り
(第12次五カ年計画の実行)を本格的に始められる寸前まで辿り着いた
のである。

 経済成長率はこの第4四半期か、遅くとも次の第1四半期には底打ち
となるだろうが、株価は景気に先行して動き出す。前回のサイクルの
始まりでは、特殊な環境の中で資金が猛烈な勢いで証券市場に
なだれ込んだが、今回はそのようなことは起こりそうにない。

 そもそも金融を緩和すれば、まず投機が起こる。その投機がなるべく
起きないようにして、資金を適切な設備投資、生産に仕向けなければ
ならない。株式市場に金融相場はつきものであるが、今回はあまり大きく
ならないであろう。

 質の良い経済成長が起こり、産業、企業が健全な業績拡大サイクルに入る。
それを反映して株式市場は業績相場となる・・・。

 国務院は今回も理想通りには経済をコントロールできないかもしれない。
しかし、同じ過ちは犯さないだろう。さらに言えば、今後経済に急激な
変化を与えるようなことはできる限り避けるであろうが、一方で、政府は
経済への関与(監視・コントロール)を強めるのではないか。自由は発展の
原動力であるが、妨げでもある。中国は先進国とは違った方法で経済発展を
模索することになるだろう。

 国務院は、株式市場を資金調達の場として大きく発展させたい。資金調達が
スムーズに行われる市場とはどんな市場であろうか?多くの投資家が
儲かる市場ではないか?株価がファンダメンタルズを反映して決まり、
業績の良い企業に資金調達の機会が頻繁に生まれることが望ましい。当然、
株価は安定的に推移することが望ましい。

 これまでの相場付きとは似ても似つかないが、これからはそうなるの
かもしれない。歴史は繰り返さないはずだ。とにかく、これから新たな
ステージの幕開けだ。(10月30日作成)


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