中国株投資レッスン

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中国への技術流出が始まる

配信日:2011年10月05日

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                    2011年10月5日 第181号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1.中国への技術流出が始まる
         2.有料メルマガのお知らせ

1. 中国への技術流出が始まる
 中国でアクアスキュータムが売れているそうだ。香港上場のファッション
衣料専門店でYGM貿易(00375)という会社があるが、ここが
2年前にレナウンからアジア地域のブランド商標権を買い取った。その後、
販売は中国を中心に順調に伸びており、今やアクアスキュータムが収益の
柱となっている。

 今年の春、サムソナイト、プラダが相次いで香港に上場したのは記憶に
新しい。中国での知名度アップが狙いである。大手ブランドも今や日本では
なく、中国を主要ターゲットにしている。

 中国の消費が有望なのは、何もブランド品だけではない。13億人を超える
巨大な人口、世界第2位の経済規模、高い経済成長率、所得の増加・・・。
あらゆる産業で、世界中の企業が、中国を有望市場としてとらえている。

 29日(木)の日経新聞朝刊1面に、ちょっとショッキングなニュースが
掲載されていた。パナソニックはリチウムイオン電池の国内拠点を半分に
する一方、中国での生産を拡大させるそうである。本来日本で雇用が
拡大するはずであったがそれがなくなっただけでなく、既存の雇用も
奪われることになるそうだ。

 これまでも、有望市場である中国を目指し、多くの企業が進出してきたが、
労働集約的な生産工場の移転が中心であった。これまでであれば、
このリチウムイオン電池のように、技術集約的なところは日本に
残されてきた。それが、そうした部分ですら本格的に移転を決断する動きが
出始めたのである。

 パナソニックではハイブリッド車などの自動車用は技術流出防止の
観点から国内生産を重視していく方針だそうだが、数年と持たないのでは
なかろうか。

 世界中の企業が中国でモノを売りたいと思っている。中国は都合よく
それらの企業の力を借りて、経済を成長させようとしている。

 今回の第12次五カ年計画で重要分野の一つは戦略的新興産業の発展・育成
政策である。戦略的新興産業の中心は広い意味での環境分野が
最重要視されている。電気自動車用電池は、中国がどうしても獲得したい
技術の一つである。

 必要なレアアースの価格が上がり、入手が困難となりつつある。いくら
日本製品の質が良くても中国市場が閉鎖的であったり、価格が国内品と比べ
極端に高かったりすれば、商売にならない。今後、技術流出に目をつぶって
でも中国に出ざるを得ないような時代になるだろう。日本企業にとっては
これから厳しい戦いが待っていそうだ。

 日本の側から見れば、この円高ではどうにもならない。いくら日本に愛着が
あり、日本の雇用をどうしても増やしたいと経営者が思ったとしても、
この為替水準では厳しい。円ドルレートでせめて90円ぐらいで
あったなら、パナソニックも日本での増産を中止したり、生産を
縮小したり、しなかったかもしれない。日本が中国のように為替を自国に
都合よくコントロールできないことは国際競争を勝ち抜くためには
圧倒的に不利である。

 もう一点日本が不利なことがある。中国政府は自国の産業を保護育成する
ために、補助金支給、減税、需要創造などを行っている。一方、日本政府は
パナソニックにどのような支援を行っているというのだろうか。そもそも
民間企業の発展を助けるといった発想があるだろうか。この点でも圧倒的に
不利である。

 中国に対してアンフェアであると不満を叫んでも意味がない。80年代、
日本がアメリカから散々バッシングされたことを、今の中国がそれ以上の
程度で堂々と行っている。アメリカや欧州がそれを阻止できない状況が
続いている。

 世界のルールが変わりつつある。もしアメリカが今よりさらに内向きに
なり、モンロー主義を突き進むようなことになれば世界はどうなるか。
日本の政治家は、中国の国家資本主義が世界のスタンダードとなるといった
前提に立って、物事を考えた方がいいだろう。

 企業が企業単位で頑張って勝ち抜けるような状況ではなくなっている。
国家の繁栄は政府の力の差によって決まる時代が来ようとしている。


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