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機関投資家はいつも正しいのか?

配信日:2011年09月28日

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                    2011年9月28日 第180号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1. 機関投資家はいつも正しいのか?
         2.有料メルマガのお知らせ

1.機関投資家はいつも正しいのか?
 香港証券取引所の市場構造には大きな特徴がある。それは海外機関投資家の
売買ウェイトが大きいということである。

 2009年10月から2010年9月にかけての香港証券取引所(メイン
ボード、GEM)に関する統計(出所:香港証券取引所)を見ると、
海外機関投資家の売買シェア(金額ベース)が圧倒的に大きく、
41.8%に達する。次にシェアが大きいのは香港機関投資家で
22.5%。香港の個人投資家のシェアは21.3%に過ぎない。

 海外投資家に関しては個人投資家が4.5%を占める。個人も加え
海外投資家に関して国別にみると、第1位はイギリスで28.7%、
第2位はアメリカで24.4%、第3位は欧州(イギリス除く)で
16.1%(海外投資家全体を100とする)。中国(本土)は第4位で
10.6%、シンガポールは第5位で9.3%である。ちなみに日本は
2.6%に過ぎない。

 話を整理すれば、香港市場というのは、“欧米の機関投資家が大きな
シェアを持つ市場である”ということである。

 プロの機関投資家が売買するのだから、“株価形成は合理的であるだろう”
と思うかもしれない。確かに、平常時であれば、ファンダメンタルズを
徹底的に分析することから算出された将来の利益予想に基づいて、株価の
評価がなされており、確かに合理的な株価形成がなされていると言える
かもしれない。しかし、いつでもそうであるとは限らない。

 機関投資家が運用するのは、ほとんどが自己資金ではなく、ファンドの
形態で広く一般大衆から募集した資金を含め、顧客から預かった資金で
ある。現在のように、世界経済の見通しが悪化したり、欧州債務危機に
よって金融市場が混乱したりして、投資家がリスクのある投資に消極的に
なったらどうなるか?

 もちろん、機関投資家の資金にはいろいろな性質がある。長期投資のための
資金であったり、短期投資目的であったり、リスク許容度が高かったり、
低かったりする。一律に論じることはできないが、それでも、それぞれの
立場で強弱はあるが、現在、リスク資産を圧縮しようとしている。

 たとえば、ファンドが解約される。ファンド運用者は運用資産の一部を
売って現金を作らなければならない。所有しない株は売れるはずはない。
所有する株、それもハイリスクハイリターンの株式から先に売られることに
なるだろう。

 香港市場は新興国市場の代表である。株式としてはハイリスクハイリターン
に分類される。ならば、ローリスクローリターンの資産と比べ売られ
易くなるのは当然である。

 セクターでみれば、景気敏感株は売られる。景気がこれから悪くなる
かもしれないといった見通しもさることながら、株価の動きから
ハイリスクハイリターンに分類される銘柄が多いからだ。

 もっと厳しいのが中小型のグロース(成長)株である。これらは正に
ハイリスクハイリターンの代表である。今回の下落で最大の“被害”が
出ているのが正にこの“グロース”である。

 たとえば、街燈用LEDで急成長を続ける達進精電(00515)。
8月29日に発表された中間決算は51.4%増収、240.2%増益で
あった。足元でも受注は急増中、京華山一証券によれば、
2011年12月期業績見通しは53%増収、195%増益。予想EPSは
0.289香港ドル/株である。

 株価を見てみると、決算発表を行った8月29日の終値は
2.06香港ドル。それが9月23日には0.910香港ドルまで
たたき売られている。この時点で予想PERは3.2倍である。もちろん、
業績面で不安材料が出たわけではない。

 もともとこの銘柄は、機関投資家、それも複数のヘッジファンドが大量に
株式を所有していたようである。それが、機関投資家の撤退が相次いだ
ことで、こうした事態に陥っているようだ。

 これはやや極端な例かもしれないが、似たような銘柄はたくさんある。
株価指数とは個別銘柄の動きが合成されて作り出されるものである。
機関投資家中心の市場であるからと言って、決していつも合理的な
株価形成がなされているとは言い切れない。

 株式投資において個別銘柄のファンダメンタルズ分析は重要である。
しかし、もっと大事なのは需給に対する見通し、世界経済の見通し、
もっと直接的に言えば、投資家心理を読むことである。

 マスコミの市場コメントを見る限り、香港市場の下落を中国のマクロ経済と
結びつけて考え過ぎているように思う。株価決定メカニズムに対する
思い込みが強すぎるからであろう。短期的な動きに関しては需給要因の方が
強い。需給要因は常にファンダメンタルズを反映するわけではない。
シンプルにいえば、株価は“売りたい人、買いたい人がどう考えるのか”
によって決まるだけである。“お金がないから売る、あるいは、お金が
余っているから買う。”こういうことで株価が決定されるということを
もっと意識した方がいいだろう。

 重要なことは“これからどうするか”である。機関投資家はいつになったら
買い始めるのだろうか?彼らが出動する前に仕込みを済ませておきたい
ところである。見方を変えれば、今の香港市場は“宝の山”である。


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