中国株投資レッスン

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なぜ利上げが必要なのか?

配信日:2011年08月24日

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2011年8月24日 第175号

「中国株投資レッスン」

TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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目次
1. なぜ利上げが必要なのか?
2.有料メルマガのお知らせ

1. なぜ利上げが必要なのか?
 物価がなかなか下がらない。7月のCPI上昇率は前月と比べ
0.1ポイント上がり、6.5%に達した。2008年6月に記録した
7.1%以来の高水準となった。

 消費者物価指数には小項目が8つあるが、相変わらず高いのは、食料品で
14.8%。前月と比べ、0.4ポイント上がった。次に高いのは
居住関連で5.9%。ただし、こちらは前月と比べ、0.3ポイント
下がっている。他の6項目はすべて4%以下である。これだけ見れば、
食料品と不動産を何とかすれば、物価は収まるような気がする。

 しかし、詳しく内容を見みると、そんなに簡単な問題ではなさそうだ。
3番目に高い保険医療は3.6%に過ぎないが、前月と比べ
0.2ポイント上がっている。酒タバコは2.8%、耐久消費財2.7%、
衣料品は2.2%に過ぎないが、いずれも前月より上がっている。
特に気になるのは衣料品すら上昇している点である。

 チャートで確認するとわかりやすいのだが、2002年1月から
2011年7月までの統計を見ると、衣料品価格の上昇率は、ほとんどの
期間でマイナスである。それが今年の3月以来プラスに転じており、
上昇トレンドを形成しているのである。

 衣料品は典型的な生産過剰製品であり、最も物価が安定している
製品である。その衣料品ですら上昇トレンドを形成しているという点を
考えると、やはりインフレ期待が高まっていることがインフレの
要因ではないかと考えざるを得ない。

 中国人民銀行はどうしても利上げを行いたいようだ。現在の
1年物預金金利は3.5%、2年物預金金利は4.4%。一方、先ほど
示したようにCPI上昇率は6.5%である。どう計算しても、実質金利は
大幅なマイナスである。これでは誰も預金などしたくない。預金する
ぐらいなら、不動産、金、宝飾品などの投機を行うか、それがだめなら
マカオに行ってカジノで儲けることを考えた方がマシである・・・。
(残念ながら、株にはなかなか資金が回ってこない。)

 7月末の人民元預金残高こそ77兆9700億元で対前年同期比
16.3%増であったが、6月と比べ伸び率は1.3ポイント
下がっている。もっと直接的に言えば、7月末の人民元預金残高は、
6月末と比べ、6687億元減少している。“マイナス金利こそインフレを
鎮静化できない最大の要因である”。これが人民銀行の言い分であろう。

 しかし、利上げは簡単ではない。なぜなら、利上げを行うには国務院の
承認が必要であるからだ。世界経済が減速懸念を強める中で、輸出産業の
先行きは厳しい。そうでなくても人民元が上昇基調にあり、経営状況は
悪化している。更に、中小企業全般の資金繰りが非常に厳しくなっている。
これ以上の利上げは一部の経済主体にとって大きな負担となることから、
国務院の中には利上げに対して根強い反発がある。

 利上げを反対する理由としてもう一つ重要なものがある。マネーサプライの
伸びが低くなっていることである。7月末のM2の伸び率は14.7%増に
留まっている。これは金融危機直後の2008年11月とほぼ同じ
水準である。また、7月の人民元貸出純増額は4926億元に
とどまっており、厳しく貸出が制限された昨年12月以来の低い
増加額となっている。通貨量の増え方が鈍化しているのでインフレは
収まるはずだといった意見である。

 そのほか、国際経済が減速傾向を強めつつあり、輸入インフレが
弱まるだろうこと、国内経済が減速気味であり、国内需要の鈍化が
見込まれるだろうこと、これまで国務院はいろいろな形でインフレ対策を
行ってきたがそれが今後効果を現すであろうこと・・・。

 中国人民銀行は先週、公開市場操作を通じ、手形金利を引き上げることで、
利上げのサインを出している。果たして利上げは行われるのだろうか。
しばらくの間、緊張した状態が続きそうだ。


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