中国株投資レッスン

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物価上昇が止まらない

配信日:2011年07月13日

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2011年7月13日 第169号

「中国株投資レッスン」

TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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目次
1. 物価上昇が止まらない
2.セミナーを開催いたします
3.有料メルマガを始めました

1.物価上昇が止まらない
 6月の物価統計が9日、発表された。消費者物価指数(CPI)は6.4%
上昇、5月と比べ0.9ポイント高かった。また、工業品出荷価格指数は
7.1%上昇、5月と比べ、0.3ポイント高かった。

 消費者物価指数について。本土系の新浪財経が事前に発表していた
市場コンセンサスは6.2%上昇。51の機関が予想に参加しているが、
その中で最大の予想値は6.9%上昇、最低は5.4%上昇であった。
実際出てきた数字はコンセンサスを上回るものであり、“サプライズ”である。

 とにかく食料品の上昇が目立つ。食料品価格は14.4%上昇したのに
対して、非食料品価格は3.0%しか上昇していない。全体のCPIが
6.4%上昇したが、食料品の寄与度は4.26%である。豚肉の上昇は
すさまじく、57.1%上昇、寄与度は1.37%である。肉類全体では
1.94%の寄与度である。

 そのほか、主な食料品の寄与度を示せば、穀物類0.34%、水産物が
0.32%、果物が0.19%、野菜が0.18%、卵が0.16%など。
極端に言えば、食料品だけ(より正確に言えば、居住関連も上昇している)
が急騰しているといった状態が現在の物価上昇である。

 もっとも、ここで示した数字は、対前年同月比での上昇率であり、足元の
状況ではない。統計局の説明によれば、昨年のキャリーオーバー効果
(昨年6月から12月までの上昇による効果)が3.7%、今年に入って
からの価格上昇効果は2.7%である(合計で6.4%)と説明している。
最近ではずっとこの分析を加えているが、統計局が言いたいのは、昨年の
上昇要因の方が大きく、今年に入ってからの上昇はそれほどでもないという
ことである。

 将来の予想を行うには、直近の動向を知ることが重要である。そこで、
前月である5月の物価指数と比べ、どれだけ上昇したかといった点について
まとめてみよう。

 6月のCPIは5月と比べ、0.3%上昇した。ちなみに、5月は4月と
比べ、0.1%上昇にとどまった。

 6月の上昇要因はやはり、食料品である。5月と比べ、0.9%上昇して
おり、寄与度は0.28%に及ぶ。非食品の価格はほぼ横ばいであり、
足元でも、食料品の上昇がCPI上昇のほぼすべての要因と言えそうだ。

 食料品の中では、上がったものもあれば、下がったものもある。まず、
上がったものから示すと、豚肉が11.4%上昇した。わずか1カ月で
これだけ上昇したのである。そのほか、水産物が2.0%、卵が
4.6%上昇した。一方、野菜、果物の価格は下がっており、それぞれ0.8%、
13.5%下落した。

 上昇したものについて更に細かく見れば、卵の上昇は減速したが、豚肉、
水産物の上昇は加速した。

 物価の問題でもっとも重要なことは、なぜ上がるのか、そのメカニズム
である。豚肉の価格上昇が最大要因となっているが、はたして供給側の
要因なのだろうか。

 きっかけは、生産量の鈍化であろうが、価格上昇を助長したのは、業者側の
買い占め、売り惜しみ、価格つり上げ行為、消費者側のインフレ期待の
高まりであろう。

 足元では豚肉が上昇している。これが下落すれば、物価全体もしっかりと
下落するだろうか。その時にはまた別の品目が大きく上昇するのでは
なかろうか。

 株で大儲けできなくなって久しい。不動産に関しても度重なる厳しい
価格抑制政策により、投機が難しくなっている。リスクマネーの活躍できる
場所が狭められていることが、物価上昇の遠因でもあるだろう。

 もう少し別の見方をすれば、リスクマネーの発生そのものを抑えることが
当局の狙いと言えるかもしれない。金儲けに対するどん欲さが中国経済の
底力だと思うが、行き過ぎると逆に成長の妨げになる。当局の狙いは活力を
失わない範囲で、中国人の“アニマルスピリット”を上手くコントロール
することである。

 中国人民銀行は6日、利上げを発表、翌日実行したが、これ以上の利上げは
難しいかもしれない。利上げは弱者を苦しめる。中小企業の資金繰りが
厳しくなっているからである。国務院の幹部はこうした問題意識を持ち
始めている。中国人民銀行にとっても、今が正念場であろう。

 本土株について、年後半の上昇を予想するが、引き締め政策の
フェードアウトか、積極的な政策の発動が本格上昇のトリガーである。
物価鎮静化の兆しが見えるまで、株価は神経質な動きが続きそうである。


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