ダメ上司を見習え！ 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「そのくらいじゃ大したことはない。それでな・・・」　部下の仕事の達成を評価せずに自分をアピールする上司

配信日：2011年06月27日

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おはようございます、グッチ５５です＾＾

私事ですが、来週マラソン大会があります。
中学生以来のマラソン大会です。

走ることは嫌いではありませんが、
大会に参加したいほど好きではありません。

そんなわけで、最近、トレーニングを行っていました。
4キロ程度なら、楽に走れるようになりましたが、
それ以上走る気になりません＾＾；

しかし、体も締まってきて、体力もついてきたように思います。

自然を満喫し、
楽しんで、走ってきたいと思います。


前回は、仕事を任せていたが、
最後の最後にダメだしをした上司が登場しました。

仕事を部下に任せるのは、難しいものです。
それは、自分と同じか、それ以上の成果を期待しまうからかもしれません。

期待以上の成果をあげることも、
最悪の結果を残すことも、両方、シナリオを描いておき、
対応をとれば、イライラすることもありません。

一方的な期待は、自分をイライラさせるだけですからね。

皆様が出会った上司物語を教えて下さい。
自分を成長させてくれた上司や、
忘れられない上司。もう一度会いたい上司。
逆に、一緒に仕事したくない上司など・・・＾＾；
→ m_gucci55☆yahoo.co.jp（☆を＠にかえて下さい。）


さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか？


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◇　ダメ上司を見習え！　３分で分かる仕事が楽しくなる秘訣　第97回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この２人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の３つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇　ケース：「そのくらいじゃ大したことはない。それでな・・・」　部下の仕事の達成を評価せずに自分をアピールする上司
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登場人物　
上司A（為吉課長）
部下A（外村）
部下B（澤田）
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入社4年目の春。3度目の新入社員を迎えた。
僕の下にはもう3世代の後輩がいる。時間が経つのは早いもんだ。

去年の春から、僕は仕事に夢中になった。
仕事が一人前に出来るようになってきて、
その楽しさが分かって、がむしゃらに頑張った。
いや、頑張ったというより、自然と体が動き、仕事に苦痛を感じたことはなかった。
役立つ資格もいくつか取得した。
これらが功を奏してか、同年代では一番早く主任に就任することになり、
直属の部下を受け持つことにもなった。

頑張ってきた僕にとっては、これ以上ない喜びだった。


澤田：「澤田康介です。今日から、企画部に所属になりました。
22歳、４大を出た独身です」

外村：「初めまして。主任の外村です。22歳か、若いな。ちなみに俺も独身だ（笑）」

澤田：「主任はいくつなんですか？　僕と同じくらいの年齢に見えますけど」

外村：「大卒と同じに見えるか？　そりゃ嬉しいな。今年で27歳になるよ」

澤田：「へぇ、27歳で主任ですか。主任クラスの中では、
外村さんが一番若いんじゃないですか？」

外村：「そうなんだ。今のところ、トップを走らせてもらっているよ。
この先は分からないけどね」

澤田：「すごいっすね。周りより早く昇進する術をぜひ教えて下さい」


初めての直属の部下から、見た目についても、役職についても褒められ、
僕の気分は最高に良かった。仕事が楽しくて、昇進もして、部下にも褒められ、
社会人になって一番良いサイクルに入っていることを感じた。

部下を持った僕は、部下の指導とともに、
自分の成果も残さなければならないというプレッシャーを感じた。
心地よいプレッシャーではあったものの、
今まで以上に大変なことになることを覚悟していた。

しかし、僕の心配をよそに、部下の澤田君はグングン成長し、
私の評価はさらにうなぎ上りだった。

外村：「これはね、見ていて。こうやって使って、
こうやって作りあげていく。ちょっとやってごらん」

澤田：「はい、分かりました」

外村：「そうそう、よく出来ているわ〜。澤田君は飲み込みが早い」

澤田：「主任の教え方が上手いからですよ。
これでいいですか？　チェックお願いします」

外村：「おっけー。大丈夫。じゃ、次ね」

澤田：「主任、自分の仕事はいいんですか？」

外村：「あ、そうだった。教えるのに夢中になって、
忘れていた。ごめん、しばらく一人でやってくれる？」

澤田：「いえっさー」


僕は、丁寧に教えることと、一人で考えてやらせることを交互に行いながら、部下を育てた。
学生時代、家庭教師を4年やってきた経験から、人に教えることには自信があった。
さらに、僕の期待に応えるように、澤田君は成長を続けた。


澤田君が成長するにつれて、
その他の新入社員たちからも教えて欲しいと頼まれるようになり、
僕の指導対象の部下は自然と増えていった。

そんな時、為吉課長から声がかかった。

為吉：「よぅ、外村、お前、人気者だな。そんなに抱えて、自分の仕事は大丈夫か？」

外村：「そうですね。ちょっとアップアップです」

為吉：「そうだろうな。俺が引き受けてやろうか？」

外村：「ありがとうございます。でも、せっかくですが、僕にやらせて下さい」

為吉：「そうか。せっかくの助け舟を断るか。まぁ、頑張れや」


為吉課長。
僕が新人の頃、指導してくれた上司である。
しかし、僕は指導を受けたと思っていない。
彼は当時、何も教えてくれず、質問しても、適当にしか答えてくれなかった。
社内では「上司にしたくない上司ＮＯ．１」と噂される人だった。
そんな上司に指導された僕は、当時恵まれない新人として扱われた。

しかし、僕は現在のように部下を抱えるまでに成長した。
それは為吉課長のおかげだと思っている。

なぜか？　

為吉課長を反面教師とし、常にその逆をやればうまくいくと思うことが出来、
ずっと、為吉課長の逆をやってきたからである。
そのため、今では為吉課長に感謝の気持ちを持っている。

その後、僕はますます部下を成長させた。
社内では、最年少の課長が誕生するのではないかという噂が飛び交っている。
しかし、そんな噂に驕ることなく、僕は自分の出来ることを淡々とこなした。


僕の活躍を恨めしく思ったのか、時折、為吉課長が茶々をいれてくるようになった。


為吉：「絶好調のようだな。上のほうから、外村の良い話しか聞かないぞ」

外村：「そうなんですか。あまりよく分かりませんが」

為吉：「外村が課長に昇進するんじゃないかって、誰かが言ってたしな」

外村：「いや、それはないと思いますよ。僕はまだまだです」

為吉：「そうだな、まだまだ大したことじゃないな」

外村：「はぁ」


為吉課長は褒めに来たのかと思ったら、自分のことをアピールし始めた。

為吉：「部下に慕われて評価されているようだが、自分自身の成果を残して始めて一人前だな」

部下から慕われていない人に言われたくない。

為吉：「俺が外村くらいの時は、社内ではエースと呼ばれたもんだ。
臨時ボーナスも結構もらったし、同期の中では一番稼いでいただろうな」

昔は知らないけど、今では窓際族の人に言われたくないし、
バブル絶頂期と今を比較しないで欲しい。

為吉：「でもな、結構苦労もしたぞ。なかなか部下が育ってくれなくてさ、
自分でやることが多くてさ、大変だったよ」

部下が育たなかったんじゃなくて、部下を育てることが出来なかったんでしょ。

為吉：「結局、当時では最短で課長に昇進したんだよ。
あの時は、今の外村よりも評価が高くて、女性社員にもモテたんだぞ」

最短で課長に昇進して、長い間、課長のままで止まっていることに違和感がないのか。
素直に人の成果を褒めることは出来ないのか。
常に自分が優位に立っていないとダメなのか。

為吉課長に対して、様々な疑問が浮かんだ。
とにかく、自分はこの逆をやっていこうと思った。

今の自分に満足することなく、部下の成しえたことに対しては、
自分のように喜び、褒め、謙虚な上司になろうと思った。

為吉課長の逆をやれば、僕はさらに成長できる。為吉課長には感謝の気持ちで一杯だ。



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□　部下から見た問題点
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外村は、為吉課長の「大したことじゃない」という言葉に、苛立ちを覚えました。

「これくらいで調子に乗るな」「俺の方がすごい」

外村にはそう聞こえたのです。

「調子に乗るな」と言われ、外村は自尊心をひどく傷つけられました。

それが為吉課長への不満へとつながったのでしょう。


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□　部下として今どうすべきか
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「他人に苛立ちを覚えたら、その人と同じレベルかそれ以下だ」
よく言われる話です。

自分はどういう時に苛立ちを感じているでしょうか。
その苛立ちを紐解いていくと、実はその人と同じ目線に立っていることがわかります。

外村は「大したことじゃない」と言われ、
心の中で「あんたよりは大したことだよ」と為吉課長を卑下しました。
それは為吉課長を「大したやつじゃない」と卑下しています。
つまり、言うか言わないかの違いはあれど、考えていることは同じです。

苛立ちを感じる時点で、実はその人と同じ土俵に上がっています。

人は、自分より程度の低い人間を許すことが出来ます。

子供のしたことにいらいらするでしょうか。
子供が悪さをすれば、「どうすれば良い子になるだろう」と育て方を考えるのが親です。
子供のしたことにただいらいらしていては、子供が子供を育てているのと同じです。
何も前には進みません。

外村もイライラする前に、考えるべきことはたくさんあります。
「為吉課長は、会社の中でどのような立場なのか」
「どうやって偉くなったのか」
「どうやって取り入ろうか」
「取り入った時のメリットはあるのか」
などなど、私はこのようなあざといことしか思いつきませんが、
その場の私情に流されず、将来を見据えて行動することで、
相手より高い目線、高いレベルになることが出来ます。


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□　自分が上司になった場合にどうすべきか
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鼻につく部下というのはいます。

ただ、そのような部下に嫌がらせをしたところで、何もいいことはありません。
かといって、我慢するのも体に悪いです。

そのような場合には、鼻につくことを言ってあげてください。
「生意気だなぁ」
「お前がすごすぎて、なんかいらいらするよ」
と率直に言ってください。

そう言われることで、調子に乗っている部下も我に返ることが出来ます。

周囲からの嫉妬も怖いものです。

自分の功績が周囲にどのような印象を与えるのか、
それを教えてあげてください。



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ぜひ、ご意見・ご感想を聞かせて下さい。
あなたが出会ったダメ上司の話を教えて下さい。
教えていただいた話から、グッチ55が物語を作り、
紹介させていただきます。
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