中国株投資レッスン

読者数 1,000人~ 発行頻度 1週間/回 パソコン

広告価格帯 応相談(概算)

※メルマガ内容は省略されています。もっと詳しく見る

広告のお問い合わせ

  • メルマガ概要
  • バックナンバー一覧

スタグフレーションの心配はいらない

配信日:2011年04月16日

////////////////////////////////////////////////////////////////
          2011年4月16日 第156号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
////////////////////////////////////////////////////////////////
         目次
         1. スタグフレーションの心配はいらない
         2.お知らせ

1. スタグフレーションの心配はいらない
 国家統計局は15日、今年の第1四半期、3月の経済統計を発表した。

 今回の発表で最も注目されたのは3月の消費者物価指数(CPI)で
あるが、結果は5.4%上昇であった。ちなみに、2月は4.9%、直前の
市場コンセンサスは5.2%であり、インフレは人々の予想を超えて
進行しているようにもみえるが、2月との比較では、0.207%低下
している。

 また、物価に次ぎ注目された今年第1四半期の実質GDP成長率は9.7%
であった。昨年の第3四半期は9.6%、第4四半期は9.8%であり、
今回はちょうどその真ん中の値となった。

 果たしてこの結果をどう評価したらいいのだろうか?統計発表後、続けて
行われた質疑応答で、ある記者が“中国経済はスタグフレーション
(物価上昇、経済減速の同時進行)に向かっているのではないか”と
質問している。それに対して国家統計局のスポークスマンは、次のように
答えている。

 まず、現状であるが、スタグフレーションではない。

 経済は、安定成長を続けている。経済成長率は3四半期連続で、9.5−
10%の間である。この3四半期の工業生産は13.5%、13.3%、
14.4%で推移している。

 就業は増加している。第3四半期の都市部就業者数は前年同期と比べ
463万人増加しており、出稼ぎ農民の数も前年同期とくらべ530万人
増加している。

 そのほか、第1四半期の政府財政収入は対前年同期比33.1%増、
企業利益は34.3%増、都市部住民の可処分所得は実質化した値で
7.1%増、農民の可処分所得は同じく14.3%増である。

 こうしたデータをもとに総合的に判断すれば、中国経済は理想的な成長を
続けている。

 次に、上半期、あるいは今年について予想すれば、スタグフレーションに
陥る可能性は非常に小さい。なぜならば、潜在的な成長力が非常に強い
からである。

 今年は第12次五カ年計画の初年度であり、各地方の投資意欲は旺盛で
ある。たとえば、第1四半期の民間設備投資は31.5%増と高水準を
維持している。

 消費に関しては、自動車や住居関連の伸びが幾分鈍化しているが、自律的な
現象ではなく、政策による影響である。消費全体の伸び悩みは、これまでの
急速な伸びの反動であり、正常な調整である。中国はこれから都市化の
加速する時期に入り、消費構造がレベルアップするであろう。消費の
潜在成長力、成長余地は大きい。

 貿易に関しては、第1四半期、貿易赤字となった。ただし、世界経済が
回復に向かう中で、貿易もバランスよく成長するであろう。

 物価に関しては、コントロール可能である。中央政府はインフレ問題を
重視しており、これまで数々の物価コントロール政策を打ち出している。
それらの効果ははっきりと表れており、これからもコントロールできるだろう。

 ちなみに、他の新興国の状況をみると、3月におけるブラジルの
CPI上昇率は6.3%、ロシアは9.5%である。インドでは2月の
数字しか発表されていないが、8.8%であった。3月は9%前後と
予想される。こうした国々と比べ、中国の物価上昇率は相対的に低く
保たれている・・・。

 重要なことは、政府がインフレ抑制を最重点政策としている点である。
問題意識の高さに加え、社会主義国中国ではコントロールする手段が
たくさんある。加えて、内在する成長力が非常に強い。この先、利上げ、
預金準備率の引上げはしばらく続くであろう。しかし、その結果、経済が
大きく腰折れする可能性は低いだろう。だからこそ、金融引き締め懸念が
強い中、上海総合指数は1月下旬以来、上昇トレンドが出ているのだ。
中国経済は至って健全である。


----------------------------------------------------------------------
2.お知らせ
 本ホームページ及び電子メールに掲載されている内容等は、投資の参考と
なる情報提供のみを目的としたものです。 したがって、勧誘の目的とした
ものでありません。投資に関する最終判断は、お客様御自身の責任でお願い
申し上げます。TS・チャイナ・リサーチ株式会社のホームページ及び
電子メール情報を用し発生したいかなる損害(被害)及び民事、刑事的問題
については、当社は一切の責任を免れます。金銭・有価証券の預託及び
貸付は一切いたしません。本件でご紹介しているセミナー、メールマガジン
では、ご紹介する商品等の勧誘を行なう場合がございます。セミナー、
メールマガジンにおいて勧誘する商品等へのご購入には、費用等をご負担
いただく必要があります。なお、ご購入頂きました各商品等には価格の
変動等による損失を生じる恐れがあります。商品毎に係る費用等、及び
リスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や取引約款等の
資料をよくお読みください。
 本件に記載されている内容はその正確性又は完全性を保証したものでは
ありません。記載された内容は、予告なしに変更することがあります。また、
投資結果を保証するものではありません。投資に関する最終判断は、御自身の
責任でお願い申し上げます。


---------------------------------------------------------------
中国株投資レッスン
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html
---------------------------------------------------------------
◎中国株投資レッスン
のバックナンバー・配信停止はこちら
http://archive.mag2.com/0000265585/index.html





広告のお問い合わせ
メルマガ広告に関するご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。TEL:0120-109-744
ぺージ一番上へ