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株価が高いのは全人代前よりも後?

配信日:2011年02月26日

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                    2011年2月26日 第149号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1. 株価が高いのは全人代前よりも後?
         2.お知らせ

1.株価が高いのは全人代前よりも後?
 一般に、大きなイベントがある場合、それが好材料であるならば、通過前が
高く、通過後が安い。3月5日から、中国の最高意思決定機関である
全人代が開催される。この時期、投資家の全人代に対する注目度は上がり、
大イベントを前にマスコミは政策情報を多く流す。“全人代開幕直前の
株価は上がり易いのではなかろうか?”このように考える投資家の方が
多いのではないかと思う。ところが過去の実績を調べてみると、そうでは
ないようだ。

 上海総合指数について、過去10年間における全人代開幕日の終値とその
1週間前の終値を比較すると、5回プラス、5回マイナスといった結果で
あった。(開幕日が休場となった2006年、2007年については、
開幕後最初の取引日とその1週間前を比較した。以下、休日修正の考え方は
同様。)

 最近の傾向をみると、2005年から2010年にかけて、2009年を
除けば、すべてマイナスである。ちなみに2009年といえば、前年秋に
金融危機が発生、緊急経済対策が採られた年である。テクニカルに見れば、
この年の前半は、上海総合指数が2008年10月を大底に、大きく
リバウンドした時期である。つまり、上昇する要因が別に存在したのである。

 全人代による株価上昇効果は、ひょっとすると、その前に織り込んで
しまったのだろうか?全人代前2週間と全人代前1週間の上海総合指数の
動きを調べてみると、3回プラス、4回マイナス(春節にぶつかってしまう
2010年、2007年、2002年を除く)であった。ここでも全人代に
よる効果は見られない。

 それでは全人代開催中はどうであろうか?同じように過去10年間の
開幕日、閉幕日における、それぞれの終値間の変化率を計算してみると、
これも特別な関係は見られなかった。5回がプラス、5回がマイナスで
あった。

 投資家の注目度が上がること、マスコミは関連情報を多く流すこと・・・。
これは事実だろう。好材料に関連銘柄が反応するのもおそらく間違いない
だろう。それでも上海総合指数が特段上昇しないのは、相場全体に資金が
流入するほどではない、あるいは投資家が売買回転を上げるほどではない
ということなのだろう。

 しかし、その後の統計を調べてみると、面白いことがわかる。閉幕後
1週間の動きをみると、8回プラス、2回マイナスである。マイナスの
1回は2008年。この年の前半は、株価バブル崩壊が始まった直後
である。あとの1回は2005年。この年は非流通株流通化改革が
開始された年で、夏に大底を打つことになる年でもある。

 マイナスの2回が異常値であるとすれば、これはかなり大きな
アノマリーではなかろうか。

 全人代でいろいろな議案が採択され、細かいニュアンスも含め、政策の
方向性がはっきりしたから、投資家は強気になるのだろうか?国務院は
政治的なイベントである全人代の直前、開催期間中、株価の乱高下は
望ましくないと考えているであろう。かなりうがった見方ではあるが、
政府系機関投資家の売買、大手証券会社の自己売買などを通じて、何らかの
株価安定工作が行われるのだろうか?少なくとも株価を煽るような行為は
通常以上に厳しくチェックされるのだろうか?その反動で、それまで
抑えられていた株価が閉幕後に上昇するのだろうか?

 今年に関して言えば、金融引き締め懸念が株価上昇を大きく阻害している。
もし、2月の消費者物価指数が4%前半にとどまるようであれば、
ポジティブサプライズ。その後の金融引き締め懸念は急速に薄らぐはずである。

 企業業績見通しが良いこと、株価バリュエーションが割安なこと、今年は
第12次五か年計画の初年度であることなどを考え合わせれば、
月次統計発表日をターニングポイントとして、株価は大きく上昇し始める
かもしれない。ちなみに、発表日は3月11日(金)の予定である。


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2.お知らせ
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