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DailyDramaExpress2010/10/14医龍3(1)

配信日:2010年12月06日

===================================================== 発行部数 4321 ==
★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/10/14 (Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 医龍3〜Team Medical Doragon
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 胸部心臓外科医     朝田龍太郎(坂口憲二)
 胸部心臓外科教授    加藤 晶(稲森いずみ)
 循環器内科研究医    藤吉圭介(佐々木蔵之介)
 麻酔医         荒瀬門次(阿部サダヲ)
 胸部心臓外科      伊集院登(小池徹平)
 胸部心臓外科研修医   真柄冬美(谷村美月)
 胸部心臓外科      木原毅彦(池田鉄洋)
 循環器内科カテーテル医 黒木慶次郎(遠藤憲一)
 元胸部心臓外科教授   野口賢雄(岸部一?)
 明真大学長       鬼頭笙子(夏木マリ)
原  作 乃木坂太郎
原  案 永井明
脚  本 林宏司

あらすじ 第一話

 「医龍」の異名を持つ胸部心臓外科医・朝田龍太郎(坂口憲二)を
中心に、数々の難手術を奇跡的に成功させてきた、名門・明真大学付
属病院の「チーム・ドラゴン」。
 そのチームが、明真大学付属病院を去ってから、時は過ぎていった。

 明真大学付属病院のレベルは、目を覆わんばかりに落ちていた。
 大学が打ち出した「メディカル・シティ」構想は、リーマンショッ
クに始まる金融不況の影響で、資金不足で頓挫。
 さらに、元胸部心臓外科教授・野口賢雄(岸部一?)の提唱する、
金目当ての医療改革で巨大なスキャンダルを起こしてしまった結果。
 腕のいい医者はみな出て行ってしまい、新たな人員補充もなくレベ
ルが低下して、医療事故が多発。
 救急患者すらも、隣町にできた新たな総合病院に優先的に運ばれて
しまい、手術自体がほとんど行われないまでになっていた。
 そんななか、胸部心臓外科の伊集院登(小池徹平)や、同僚の木原
毅彦(池田鉄洋)らは、もんもんとした毎日を送っていた。

 胸部心臓外科の部長をしていた鬼頭笙子(夏木マリ)も、大学を辞
めることを決意する。
 しかし、外科医として優秀な腕をもつ鬼頭を手放したくない大学側
は、鬼頭の要求をすべて呑むから、明真大学付属病院にとどまって欲
しいと懇願する。
 鬼頭はその話を受け、大学長に就任し、明真大学付属病院の「医療
改革」を打ち出すのだった。
 その目玉は、「日本国内での臓器移植の実現」。
 法改正もあって、海外での臓器移植ができなくなり、日本国内での
臓器移植が夢でなくなってきた現状を踏まえての決断である。
 記者会見のフラッシュが盛大に焚かれる中、鬼頭は不適に微笑むの
だった。

 鬼頭の構想にあったのは、あの伝説の「チームドラゴン」を復活さ
せること。
 それによって、難手術を成功させたという実績をもとに、臓器移植
を認めさせようというのだ。
 鬼頭はすぐに行動を始める。

 ニューヨークの一流病院で、臓器移植の手術を執刀する一人の女性
医。
「チームドラゴン」で、朝田の助手を務めていた加藤 晶(稲森いず
み)だ。手術は成功し、スタッフたちは賞賛と祝福の拍手を送る。
 ほっとひと息、ため息をついたところへ、急報がはいる。
 それは、日本からはるばる移植手術を受けにやってきた、幼い女の
子。しかし、臓器提供者をまっている間に、命をおとしてしまったの
だ。悲嘆にくれる家族を、呆然と眺める加藤。
 そこへ、日本からの連絡が、突然入る。

 近くに爆弾が降り注ぎ、爆音がとどろく野戦病院。
「ドクター、速く逃げましょう」とスタッフがおびえた表情で訴える
なか、朝田龍太郎は大胆な手術を敢行していた。
 明真大学付属病院を辞めた後、朝田は世界各地の戦争地域での医療
を続けていたのだ。
 間一髪で、崩れ落ちる建物から患者を抱えて戻った朝田のもとに、
一通のメールが入る。それは鬼頭からの召還のメールだった。
 そのころ病院に急患が運ばれてきていた。バイクの転倒事故で川に
転落してしまった患者だ。
 すぐに伊集院と木原が呼び出され、手術に取りかかるが、そこまで
の処置にいろいろ問題がありすぎた。
 思わぬかたちの障害で、伊集院たちには手が出せなくなってしまう。
悔しがる伊集院たち。
 と、手術室のドアが開いて、手術着姿の男が一人入ってくる。
「手を止めるな、伊集院……」
 朝田龍太郎である。
 執刀をかわった朝田の腕で、手術は無事に成功する。

 その様子を見ていた、鬼頭とニューヨークからやってきた加藤。
 内外に、難手術成功の実績をアピールする。そのために、最終的に
は小児心移植をする、と鬼頭は告げた。そのために、チームドラゴン
を招聘し、再結成したのだと。


 鬼頭はさらに、焼津の海沿いにある小さな病院を訪れる。
 そこには、環器内科研究医・藤吉圭介(佐々木蔵之介)が勤務して
いた。
 藤吉は、愛娘を急な病気で失い、その喪失感から立ち直れず、その
明真大学を辞めていたのだ。
 鬼頭は、藤吉を説得し明真に招く。藤吉が勧めていた移植の新しい
やり方の研究を、明真大学で続けられるようにスタッフをそろえると、
破格の待遇を約束する。
 が、藤吉はそのオファーを受ける代わりに、ひとつだけ条件がある
と告げるのだった。

 それは藤吉の患者。まだ十七歳の女の子・菅谷有希奈で、心臓に珍
しいタイプの腫瘍があり、どこでも受け入れや治療ができないと言わ
れていた患者だった。
 世界で百人といないと言われている難病。その手術ができるのは、
チームドラゴンのみ。藤吉はそういって皆に説明をするのだった。
 朝田は率直に「厳しいな……」とつぶやく。腫瘍に触ったり、取り
除くと血圧が急激に変化する症例。そのコントロールができなければ、
手術は難しい。そして、そこまでの腕を持った麻酔医は、かつてチー
ムドラゴンの一員だった荒瀬門次(阿部サダヲ)だけだろう……。

 荒瀬はこのところ、手術にはいるのを拒んでいた。
 それは、荒瀬が手術で患者を死なせてしまったせいだ。
 親しくしていた少年の手術に麻酔医として臨んだ荒瀬だったが、麻
酔医は慢性的に不足している。その日も、荒瀬は四つの手術をかけも
ちでこなしていた。手術は山場を越えて、あとは閉胸するだけまでこ
ぎ着けた。そこまで見届けてから、別の手術に向かった。ところが、
執刀医のミスで少年の容態は急変。亡くなってしまう。ところが、そ
の執刀医は「荒瀬が別の手術に行ってしまったから失敗した」と荒瀬
の責任にしてしまう。荒瀬は医療ミスを問われて、大問題になった。
 しかし、それ以上に信頼してくれていた少年の死と、同じ病院の医
師に裏切られたという思いが、荒瀬の心をすさませていたのだ。
 加藤の説得も、荒瀬の心をうごかすことはできず。「手術、頑張っ
てな」と荒瀬は冷たく言うだけだった。
 そして、荒瀬の体調にも、異変が……。

 荒瀬はどうしても参加してくれない。しかし、加藤が連れてきた麻
酔医を代理で立てて、手術を行うことが決定した。
 有希奈とその両親に、手術の説明がなされ、いよいよ同意書にもサ
インがなされる。
 思わず、有希奈は朝田に訊ねる。
「成功の確率は、どれくらいなんですか?」
「七十パーセント、と考えています」
 それくらいたかい確率なら……、有希奈は思わず笑みを見せる。

 ミーティングが終わった後で、伊集院は朝田にくってかかった。
 どう考えても、この手術の難易度は高く、七十パーセントの成功確
率はあり得ない。患者に希望を持たせるためとはいえ、医療裁判にで
もなったらどうする……。
 実際に、患者に「俺が助けてやる」と言ってしまい、それがもとで
医療裁判で徹底的に糾弾された荒瀬の例を見てきた伊集院は、心配で
ならない。
 だが、朝田はきっぱりという。患者と医者は、同意書で結ばれてい
るんじゃない、信頼で結ばれているのだ、と。医者を信じ、患者を信
じるからこそ、精一杯、病に立ち向かう力が生まれるのだ。

 そしていよいよ、手術当日。
 緊張の面持ちの有希奈につきそう伊集院。有希奈は伊集院に「私は
助かるのかな?」と訊ねる。
 助かる、助ける……そういいたい。けれど、医療裁判になって言質
をとられたら……。
 悩む伊集院。ストレッチャーは運ばれていってしまう……が、伊集
院が押しとどめて有希奈を見つめていった。「絶対に助かる。僕
が……保障するから」。
 有希奈は瞳に涙をにじませながら、精一杯の微笑みを返すのだった。

 手術は始まった。
 医局じゅうが注目し、固唾をのんで見守る中で、朝田の腕はさえ渡
っていた。
 そして、いよいよ心臓の腫瘍があらわになったが……。
 想像していたよりも、遙かに大きな腫瘍。心臓のほとんど全体が腫
瘍に覆われているという惨状。
 どうする……?
 「心臓の腫瘍をすべて、摘出する……俺を信じろ」
 そういって、朝田は手術を続けるのだった。
 腫瘍を大きく切り取って、心臓を心膜を使って再建するというあま
りにも危険な手術。
 だが、朝田、それに加藤の技術がつぎつぎに難しい箇所をクリアし
ていく。
 この調子なら……。

 一方、備品室に閉じこもったまま、手術の様子をモニターしていた
荒瀬は、ふと尿の中に血が混ざっていることに気がつく。これはもし
や……。
 荒瀬は何かに思い当たった。しかし、体調も優れず、あのとき手術
の失敗も脳裏をよぎる。
 だが……。
 荒瀬はついに備品室を飛び出していった。

 手術室では、患者の直腸の体温が上昇していることに皆が気がつい
た。
 さらに血尿も出ていて、何かがおかしい。だが、いったい何が……。
 動揺する手術室に声が響いた。
「悪性高熱症だ」
 声の主は荒瀬。全身麻酔が原因で発症する病気。すぐに手術をちゅ
うしして麻酔を切らなければ、死んでしまう。
 荒瀬がみずから体調管理をして一時間もたせるから、その間に手術
の全てを終わらせる。
 時計のカウントダウンが進み、手術はいよいよ大詰めを迎える。
 そして、無事に手術は成功。
 手術室を拍手と歓喜の声が満たした。

 病院中が、チームドラゴンの再結成と、難手術の成功に沸き立って
いたとき、ひとりの男が明真大学に乗り込んできていた。
 男は元胸部心臓外科教授の野口賢雄(岸部一?)である。
 鬼頭が新たな改革に着手し、それに興味を抱いた野口がやってきた
のだ。
 アメリカ大統領の医療保険研究チームに所属し、世界各国の医療を
見てきた野口。
「メディカル・ツーリズム構想」
 という名の、世界規模の医療の産業化を提案する。
 さらに、手術の分野でも新たな提案があるという野口。
 鬼頭は警戒しながらも、興味を抱き、野口の復帰を認めるのだった。

 チームドラゴンの部屋に、狭心症で心停止した急患の連絡が入る。
 すぐに準備をして、手術がスタートする。
 が、そこに荒瀬はいない。
 実は荒瀬もまた、狭心症を患っており、それを今まで隠していた。
が、チームドラゴンでもう一度やり直そうと決めた。だから、きちん
と自分の体を治しておこうと決意したのだった。
 しかし、病院からの帰り道、荒瀬は激しい発作に見舞われ、道に倒
れてしまう。

 緊急のオペはスタートしていた。
 荒瀬は不在だが、待っていられない。朝田、加藤、伊集院らが手術
に取りかかった。
 その頃、荒瀬もまた道ばたで倒れているのを発見され、明真大学付
属病院に急患として運び込まれてきた。
 荒瀬を見た藤吉は驚きながらも、現在朝田たちがとりくんでいる患
者と全く同じ病気だと見抜く。
 しかし、その手術をこなせる人間が、今誰も残っていない。こんな
タイミングで、こんな状態の患者を受け入れたのは誰なんだ! 怒鳴
る藤吉の背中から、のっそりと「ぼくだよ」とつぶやく声。そこには、
野口が不気味な笑みを浮かべて立っていた。

 荒瀬の危機を知らせる藤吉だったが、朝田たちも手一杯。目の前の
患者を見捨てるわけにも行かない。精一杯のスピードで手術をこなそ
うとするが、時間は刻一刻と過ぎていく。
 手術を終わらせて、荒瀬の元に駆けつける朝田たち。
 だが、すでに荒瀬はストレッチャーに乗せられて、病室から引き出
されるところだった……。
 間に、会わなかった……。
 落胆する朝田、伊集院。それにうつむいたままの藤吉。
 だが、荒瀬はうっすらと目を開ける。
 荒瀬は助かった……。
 「カテーテルだ。お前たちが三時間以上かかった手術を、たった四
十五分で終わらせた……」
 藤吉が、驚きを隠せない声でつぶやく。
 そこに現れたのは、循環器内科カテーテル医・黒木慶次郎(遠藤憲
一)。
 彼こそが、野口がアメリカから連れてきた、世界一と賞されるカテ
ーテル医だったのだ。



寸  評  さて、シーズン3がスタートしました。
 明真大学付属病院の再建からスタートしたのですが、この「医龍」
のシリーズの面白いところは病院経営や、権力闘争の手に汗にぎるよ
うな争いだと思うんです。
 医療の方は、難しそうな手術とさらに難しそうな手法を紹介されて
「すげー」って見るだけなんですが……。
「天才」「ゴッドハンド」がインフレ的に出てきちゃうと、ありがた
みがない感じでして、それよりも鬼頭学長と野口元教授のつばぜり合
いが、じっとりと楽しめました。
 夏木マリと、岸部一徳の演技も迫力があって、じっと引き込まれて
しまいました。
 黒木という新たな「ゴッドハンド」の登場、次回はどうなりますや
ら。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 今期のドラマ「医龍3」を担当させていただきます。よろしくお願いします。
 登場人物やら背景やらを含めて、マンガ的なのですが、役者陣の個性や演技
が好きでついつい見てしまうドラマです。
 できるだけ、遅くならないように書いていきますので、おつきあいのほど、
お願いします。(畑中ヒロ)

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