ベトナムとアセアンと

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特集―ベトナムに来ませんか?シリーズ3

配信日:2010年09月13日

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▼Vol. 003

ベトナムとASEANと

今週号の特集:「ベトナムに来ませんか?」           
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今週の目次:

[1].ピックアップ---先週の出来事とランキング---
[2].特集「ベトナムに来ませんか?」~シリーズ3~
[3].おわりに

発行元:tnaru@vietnam
URL:http://tnaru21.blog23.fc2.com/
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【1】ピックアップ―先週の出来事とランキング――

●ベトナム複合開発への投資計画を中止=用地取得の遅れで-マレーシア百貨


 4日付のマレーシア紙スター(経済14面)などによると、鉄鋼関連を中核
とするライオン・グループ傘下で百貨店「パークソン」を展開する持ち株会社
パークソンは3日、ベトナムのホーチミンで複合開発を予定している企業C・
T・フーン・ナム・ジョイント・ストック・カンパニー(CTフーン・ナム)
への投資計画を中止したと発表した。開発予定地の土地使用権の取得が遅れて
いるため。
 パークソンは2007年12月に、CTフーン・ナムの株式55%を940
万5000ドル(2944万リンギ)で取得する条件付契約を、C&Tコーポ
レーションと締結した。しかし、土地使用権取得の遅れからこのほど、契約を
終了させることで同社と合意した。パークソンはCTフーン・ナム株の取得資
金を預託しており、同資金は年率8%の利息を付けてパークソンに返還される
予定。(時事)

====コメント====
ベトナムでは大型投資の計画中止が話題になります。計画中止の主な理由は
「投資家の資金不足」です。途中、申請取得までの時間が長期化したり、用地
買収に時間がかかることがその主因のようです。長年ベトナムで活動を続ける
パークソンも直面する問題という点で驚きです。

●8月末の電話契約は1億5880万件
 6日付のジエン・ダン・ジョアン・グエイップ(電子版)によると、ベトナ
ムの統計総局は郵政・通信事業に関する報告を発表した。
 同報告によると、今年1~8月の新規電話契約件数は3320万件で、8月
末時点の累計契約件数は前年同期比44.4%増の1億5880万件に達した
という。このうち、携帯電話の1~8月の新規契約は3250万件で累計は1
億4240万件(前年同期比50.2%増)、固定電話の新規契約は同30.
1%減の76万9900件で累計1640万件(同8%増)となった。
 また、8月末時点の非対称デジタル加入者線(ADSL) サービスの累計契約数は350万件で前年同期比30.1%増、ネット利用者は2580万人で同18.3%増となった。
 1~8月の郵政・通信事業の売上高は83兆1000億ドンに達し、前年同
期と比べ37.4%増加した。そのうち、ベトナム郵政通信社( VNPT)の売上高は54兆7000億ドンで36.1%増。(時事)

====コメント====
現在、ベトナムの通信事業が伸び盛りです。日本の超大手通信会社を始め、I
T企業が積極的に越企業と合弁事業を立ち上げています。先日もサイバーエー
ジェントの子会社サイバーエージェントインベストメントが矢継ぎ早に2社のベトナム企業への出資を決めたばかりです。

●ホワイトハウスがASEAN首脳会議の開催を決定
(出所:京都新聞 http://www.kyoto-np.co.jp/international/article/20100904000024

米国ホワイトハウスはASEAN首脳会議を9月24日に実施すると発表。オバマ政権
は中国をにらみつつ、ASEANとの連携強化を図っている。

同首脳会議では米国とASEANの将来に向けた具体的な取り組みを明らかにすることがが期待されている。

====コメント====
最近はASEANを取り巻く環境が変わりつつあるように思います。中国の台頭を背景に日欧米各国のASEAN囲い込み戦略が始まろうとしている予感です。ところで、中国もASEANと「元」決済の経済圏構築を構想中。目が離せません。

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[3].特集「ベトナムに来ませんか?」~シリーズ3~

前回に続き、ベトナムへ来る魅力をご紹介したく思います。前回は、ベトナム
には「あなたの宗教は何ですか?」という問いがないことが魅力の一つとご紹
介しました。

民族、言葉、文化、価値観、宗教観など、外国には日本人が初めて出会うもの
が多く存在します。これらは研究や旅行では魅力的な点として捉えられますが、ことビジネスとなるとこれら相違点はマネージメント手法の見直しを迫られ、結果的には海外事業展開の業績を大きく左右します。

その中で、日本人とベトナム人が宗教観を共有できるということは大きなアド
バンテー時です。日本人にとって恐らく一番苦手な課題に直面する必要がない
という意味で、ベトナム進出は大きなリスク回避となります。

今回はベトナム進出の利点として、「言葉」の問題に触れたく思います。ここ
で初めに断っておきますが、「ベトナム語が簡単である」とういことではあり
ません。むしろ、ベトナム語は声調が非常に多いため発音が難しい言語です。
ここの「言葉」とは日本語とベトナム語の類似点についてです。

ベトナムには日本語の発音と非常に類似する言葉がいくつもあります。これは、日本語もベトナム語も中国語を起源としているといった部分だけではありません。

多くのベトナム語の起源は中国語になるかと思います。時代の流れとともに人、モノ、情報の流れと共に、中国からベトナムへ色々な言葉が直接伝わってきたものと思います。

一方で、日本から直接ベトナムに輸入された言葉も多くあります。それも日本
人が持ち込んだものではありません。あくまでもベトナム人が自主的に日本か
らベトナムへ持ち帰った言葉です。そのきっかけは東遊(ドンズー)運動にあ
ります。

いわゆる20世紀初頭より始まった東遊(ドンズー)運動が始まりました。フ
ランスの植民地からの脱却を図ったベトナム知識人たちが日露戦争に刺激を受
け、まずは日本に武器支援を、それを拒絶されたために日本への留学を起こし
た活動です。

この時に多くの日本語がベトナムへ持ち帰られたそうです。日本の考え方をベ
トナム語に置き換えることは難しいということで、日本語の発音を極力ベトナ
ム語風にアレンジして、持ち帰られました。特にファン・ボイ・チャウ氏の功
績は大きく、日本の考え方をベトナムに伝えるにあたって、日本語をそのまま
ベトナム語に置き換え、ベトナムで広めたと言われています。

この事実は多くのベトナム人も日本人も今では忘れ去っているかもしれません。

私がここで一番大切だと思うことは、ベトナムが日本から自主的に学んだ過
去・経験を持っているということ、そしてベトナム人が評価・学ぼうとする
「良さ」を日本が持っているということです。ここまで日本を高く評価し、そ
の学びを実践までしてくれた国がベトナムだということです。

従い、日本企業・日本人がベトナムで活動をする際、「日本から学びたい」と
考える人々と一緒に活動をすることができます。こんなに心強い環境はありま
せん。

次回に続く
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[3].おわりに

ここ最近はベトナム、特にハノイは一番すごしやすい季節です。こんな時は連
休を使って旅行にでもと思う所ですが、ベトナムの法定休日は8日しかありません。少なすぎます!ベトナムの祝日。

 最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 ベトナムに関する日本語の情報は非常に限られていると思います。このメル
マガでは、不足している情報を少しでも補足したり、整理したりしていきたい
と思います。

 他にもこんなものをメルマガ内で実施してほしいなどのご要望があれば、是
非お知らせください。

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■発行元:tnaru
■Blog:tnaru@vietnam
■URL:http://tnaru21.blog23.fc2.com/
■メール:tnaru21@gmail.com
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