ベトナムとアセアンと

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特集―ベトナムに来ませんか?シリーズ2

配信日:2010年09月06日

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▼Vol. 002

ベトナムとASEANと

今週号の特集:「ベトナムに来ませんか?」           
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今週の目次:

[1].ピックアップ---先週の出来事とランキング---
[2].特集「ベトナムに来ませんか?」~シリーズ2~
[3].おわりに

発行元:tnaru@vietnam
URL:http://tnaru21.blog23.fc2.com/
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【1】ピックアップ―先週の出来事とランキング――

●製造業から不動産への投資移行を懸念 米専門家ら
(出所:http://www.viet-jo.com/news/economy/100829085554.html

米国政府によると、貿易推進プロジェクト(STAR:Support for Trade Acceleration Project)の専門家とベトナム側経済専門家との意見交換会が実施された。

同意見交換会の席上、ここ近年ベトナムでは製造業から不動産・ホテル分野へ
と投資先が変化していることが指摘された。

ベトナム側経済専門家はこの背景には同分野に対する外国資本規制が緩和され
たことが主因との見方を示した。


=====コメント======
不動産の権利や物件売買で多くの富を手に入れた人間の噂を多く聞きます。一
方、製造業で富をなした人間の噂は聞きません。どちらが手っとり早く手元に
カネを手に入れられるか?ベトナム人は「不動産」と判断している証左のよう
に思います。

●サイバーエージェント、越モバゲー開発企業に出資
(出所:http://www.viet-jo.com/news/nikkei/100830022409.html

サイバーエージェント社の子会社サイバーエージェント・インベストメント社
がベトナムのモバイルゲーム開発・配信会社グリーン・モバイル・コーポレー
ション」の株式27%を取得した模様です。

====コメント====
ベトナムではPC及び携帯向けオンラインゲーム市場は急成長を続けているよ
うです。エンターテーメント&メディア市場の成長率は世界1位(2位サウジ・
アラブ諸国、3位:パキスタン)。楽しみです。


●若い女性の手洗い洗車ショップ、経営者は20代女性
http://www.viet-jo.com/news/special/100828113357.html

ハノイ市で「ベイブ・ウオッシュ」と呼ばれる洗車ショップがオープンしたよ
うです。同ショップの特徴は大学生や短大生を中心とした女性がホットパンツ
姿で洗車をしてくれること。価格は6万5000ドン(約280円)で通常の2倍程度の価格設定。連日40台~50台の洗車依頼があるとのこと。

若手女性経営者が始めたビジネスで、初期投資金額は20万ドル。現在2店舗目
の出店を検討中。

====コメント====
あっぱれなアイデアです。ただ、それ以上に20代がベトナムで20万ドルの資金
調達を成し遂げたことがもっとあっぱれです。

●政府と日本企業400社がASEANのインフラ整備に共同受注活動開始
(出所:http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90970900&id=aqzsUp.wCsec

8月21日(ブルームバーグ):東南アジア諸国連合(ASEAN)の都市整備
に日本企業と政府が共同で乗り出す、と21日付の日本経済新聞が報じた。ス
マートグリッド(次世代送電網)など環境配慮型の先端技術を盛り込んだ計画
を提案、総事業費の見込みは120億ドル(約1兆円)。参加企業はトヨタ自動車や東京電力、伊藤忠商事など400社という。

====コメント====
現在、各種インフラプロジェクトの「オールジャパン」を旗印にした取り組み
がベトナムでも目立っています。エネルギー、交通インフラあたりがカギでし
ょうか?

[2].特集「ベトナムに来ませんか?」~シリーズ2~

第1回目では「ベトナムでやれなければ、他国ではできない」といった主旨のことを書きました。第2回目はその理由として、日本とベトナムの類似点をご紹介したくおもいます。

日本とベトナムの類似点1:「あなたの宗教は何ですか?」がない。

海外で生活をしていると、「あなたの宗教はなんですか?」という問いかけを
頻繁に受けます。私の限られた経験からでも、この問いは先進国・発展途上国
を問わず、また、洋の東西を問わず、どこの国・文化圏でもごく当たり前の問
いかけとして突然にやってきました。

海外で生活される多くの方からも私と同様の経験をされている方も多いようで
す。

この「宗教」というものは日本の外を意識した時に「言葉の壁」の数百倍以上
厄介なものだと個人的に強く思っています。そして、この問題を理解するため
には自分が特定の宗教に属さない限り理解不可能であり、そのため解決できな
い永遠に目の前に横たわる大きな問題だと思っています。

一方、ベトナムではこの「宗教」という問題が存在しません。

今回お話頂いた方曰く、この「あなたの宗教はなんですか?」という問いかけ
をしない人は2億人だそうです。つまり、日本の1億2千万人とベトナムの8千万
人です。世界の約130カ国、総人口が約60数億人と言われる中、ベトナムと日本だけが、稀有な例外国として存在しているとのことです。実際、これまでのベトナム生活を通じて、「宗教はなんですか?」と問いかけられたことは一度もありません。

もちろん、日本にもベトナムにも宗教があります。日本もベトナムも「仏教」
がその中心かと思います。また、この仏教のうち、現生での幸福を求めること
を是とする「大乗仏教」の考え方が双方の価値基盤となっていると思います。

ただ、ここで大事なことは、価値基盤・基準を宗教の「教え」からくる唯一絶
対的なものではないと日本人もベトナム人も考えている点です。私達日本人と
ベトナム人の価値基盤・基準は親・兄弟や親戚・友達、さらには会社や学校、
近所のコミュニティーの「教え」からきているものです。従い、日本人とベト
ナム人は時の経過や事情で「善悪」の価値基準は変わりうるものとして、また
あくまでも相対的なものとして柔軟に向き合っていく姿勢を共有しているよう
に思います。

また、宗教の意味や約束事を知らないことから発生する、「無意識な相手への
侮辱」が日本人とベトナム人の間ではおこりづらくなります。逆に、相手の無
意識により傷つけられることもありません。

ベトナムでは「あなたの宗教はなんですか?」という問いかけがなく、宗教を
日常生活で意識しなくていい、日本と同じ意識で生活できる非常に稀な国とい
えると思います。

つまり、「宗教」という日本人にとって一番不得意な問題に対し、高い共通認
識を日本人とベトナム人が共有できることになります。これにより、ベトナム
は難題な問題の発生・衝突を避けることができる稀な国・文化圏になります。

[3].おわりに

先週号はお休みにしてしまいました。

申し訳ありません。

次週以降も引き続き毎週月曜配信を心がけ、配信していきたく思います。


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