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Daily Drama Express 2009/08/19 赤鼻のせんせい (7)

配信日:2009年08月28日

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★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/08/19 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 赤鼻のせんせい
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜22時00分
キャスト 院内学級中学校教師       石原参太郎(大泉洋)
 小児科医            七瀬遥華(香椎由宇)
 難治性喘息患者・中学三年    八重樫守(神木隆之介)
 骨髄性急性白血病患者・中学二年 和田雅樹(須賀健太)
 慢性腎炎患者・中学二年     田中香(高良光莉)
 定食屋主人   横山一(尾美としのり)
 美術教師   権田俊郎(光石研)
 音楽教師   西森倫子(平岩紙)
 院内学級責任者・小学校教師   太川絹(小林聡美)
 小児科看護師   池川琴美(工藤里沙)
 小児科医師   遠野治雄(高橋努)
 桜山総合病院医院長       桜山真(上川隆也)
脚  本 土田英生 ほか
主題歌  『夢をアリガトウ』原由子

あらすじ 第七幕「怪我の功名」

 ……怪我をするのは運が悪い。痛かったりつらかったりでろくなこ
とはないが、怪我をしたからわかるということもある。今回はそんな
お話。

 桜山総合病院の小児科病棟、その一室では緊急事態が起こっていた。
 中学二年の和田雅樹(須賀健太)の症状が悪化し、倒れてしまった
のだ。
 が、手早い処置がよかったのか、しばらくして状態は落ち着いた。

小児科の院内学級の中学クラス担当の石原参太郎(大泉洋)、小学
担当の太川絹(小林聡美)らは、ホッと胸をなで下ろして授業を開始
する。
 ところが、授業が始まってすぐ、今度は参太郎が腹痛で倒れてしま
う。大騒ぎになる教室。参太郎はストレッチャーに乗せられて、すぐ
に処置室へ運ばれる。
 しかし、診断の結果は単なる虫垂炎。
 倒れた場所が病院と言うこともあり、すぐに医院長・桜山真(上川
隆也)の執刀で手術。
 そのまま入院。

 確かに調子がよくはなってきたが、和田の容態は本当にはよくなっ
ていない。
 これまで小児科医の七瀬遥華(香椎由宇)が見てきた中でも、ここ
まで進行してしまった状態から回復した患者はいない。七瀬は落ち込
む。

 病室で一人たたずむ参太郎の隣ベッドに、漆原(ダンカン)が入院
してくる。
 漆原はおかしな男で、「石原というのは相当おもしろい男と聞いた。
何か、おもしろいことを言ってよ」などとなぜだか参太郎に執拗に絡
んでくるのだ。
 奇妙な男と同室になり、参太郎はちょっと引き気味。

 和田は抗ガン剤の影響で吐き気や脱毛が激しくなってくる。同室で
隣のベッドの中学三年の八重樫守(神木隆之介)は、そんな和田の様
子を見ていられない しかし、和田と反比例するように、八重樫の喘
息はよくなっている。翌日、八重樫は念願だった高校受験をOKされ
る。しかし、和田のことを思うと、単純には喜べない。一緒に高校ま
で説明を聞きに来てくれた太川が、八重樫を励ます。
「和田は必死で戦っている。八重樫が受験をやめたら和田がよくなる
というのなら別だけれどさ……。そうじゃないでしょ? だったら、
あなたは前に進むしかない……」

 一方、病室のベッドに縛り付けられて、授業もできない参太郎は、
じりじりしていた。
 どうしても、授業に参加したい。ついつい、点滴を引きずってまで
授業にやってくる。
 そのうえ、七瀬に頼まれて和田の病室にまで顔を出した参太郎。
 和田もうれしそうにしてくれるが、病室に戻る途中で、参太郎は腹
痛のために倒れてしまう。

 ついには病室に無理矢理閉じこめられる参太郎。
 しかし、「教師の本能に火がついちゃいまして、ついつい無理をし
ちゃいました」などとおちゃらける。言うことを聞かない参太郎に、
太川がまじめな顔をして言う。
「たった数日の入院生活すら耐えられないんですか。院内学級の生徒
たちは、ずっとそうやって我慢しているんです。その気持ちがわから
ない先生なんて必要ありません」
 厳しく言われてしまう。
 さすがに悄然とする参太郎。

 夜になって、病室にぽつんと寝る参太郎。
 病室の夜の寂しさを思いしる。やっと、生徒たちの思いを心から理
解できたとつぶやいた。
 が、隣のベッドの漆原に「学べてよかったじゃないか。先生」と指
摘される。
 あらためて、子どもたちの入院生活について、思いしる参太郎。
「俺は自分が思っているほどいい人間じゃないなって。俺は自分が治
る病気でよかった、って思っている」
 そんな石原を漆原が慰める。
 二人は、病気が治ったら行きたい場所などを語り合ううちに、眠り
に落ちる。

 翌朝、参太郎が遅くに目を覚ますと、隣のベッドに漆原はいない。
 やってきた桜山に聞くと、漆原は夜遅くに死んだというのだ。
 あっけにとられる参太郎。
漆原は悪性の心臓腫瘍。手を尽くしたのだが治療の甲斐なく亡くな
ってしまった。
「うそでしょう? そんなにあっさり、人間死なないですよね。昨日
の夜、話していたんですよ」
 未だに信じられない参太郎。しかし、漆原はもう一年もいつ死ぬか
わからないという状態だったのだ。
「……意味、わからないんですけど。漆原さんがもうすぐ死んじゃう
なんて知らなかったよ。俺、何も知らないで適当なことばかり話しち
ゃいましたよ。どうして、教えてくれなかったんですか!」
「漆原さんがそう望んだんです。彼、僕にこう言ったんです。『笑っ
て死にたい。最期くらいは、くだらない話を聞いて笑って死にたい』。
そんなとき、石原先生が入院してきて、僕は彼に話したんです。石原
先生のことを。そうしたら、同部屋にしてほしいって。……つらい思
いをさせて……ごめんなさい」
 静かに頭を下げた桜山。絶句したままの参太郎に告げる。
「漆原さんから、石原先生に伝言があります……『楽しい話、ありが
とう』」

 和田が苦しむ姿をずっと見てきた八重樫も、ひとり屋上で悩んでい
た。やってきた太川に相談する。
 八重樫は、和田が死んでしまうのが、めちゃめちゃ怖い。そういっ
て、肩を落とす。
 太川も言う。「安心しな。……私も怖い」

 ふらふらと和田の病室にやってきた参太郎。
 和田が闘病で苦しんでいる様をみてしまう。見ていられなくてそっ
と立ち去る。参太郎は「死」という現実を見て、辛くて仕方がない。
 参太郎は沈んでいた。
 そこへ太川がやってくる。いつまでも、落ち込んでいても仕方がな
いだろう、と励ます。
 参太郎は肩を落とす。いままでは、笑っていれば、人はみんな幸せ
になれるはず、とずっと思ってきたが、それは簡単すぎる考えだった。
今は、院内学級という患者や死に直面する場所が怖い。
 太川は言う。
「いやー、悲しいなぁ。そんな情けないあなたを頼りにしている人が
いるなんて。……病院は人が死ぬ場所ではありません。生きるための
場所です。ま、辛いなら、とっとと辞めて転職してください」

 気を紛らわせようと、散歩に出た参太郎。
 たまたま通りかかった神社で、お祈りをしていた美術教師の権田俊
郎(光石研)を見かける。
 院内学級の生徒が少しでも良くなるように、お祈りをしていた権田。
権田は「そのお祈りは結局は自分のためなんだ」という。院内学級の
教師をしていて、子ども達に励まされて、救われた。だから、子ども
達のためのお祈りは、自分のためでもあるんだ──。

 病室でたたずむ参太郎の元に、点滴を引きずりながら和田がやって
くる。七瀬も付き添っている。
 そして、参太郎を激励する。
「サボってんじゃねーよ」
 と言いながら、サボテンを差し出して。「サボテンじゃねーよ」…
…。
 ぽかんとする参太郎だが、和田の思いに涙がにじむ。

 翌朝、元気に小児科に現れた参太郎。
「石原参太郎、ただいま無事、退院して参りました!」
 拍手がわき起こる。

 一呼吸置いて、中学クラスの扉を開けた参太郎。
 クラスの三人が微笑みながらまっていた。
 いつも以上に張り切って授業を始める。軽やかな笑いが教室に広が
る。


寸  評  和田の体調が悪化して、いよいよ深刻なことになるのか……と思
いきや、いきなり倒れたのは参太郎でした。今回のストーリーもとて
もよくできているなぁ、と感心してしまいました。
 参太郎みたいな、じっとしていられないタイプの人間。入院してみ
ないと、患者や生徒たちの気持ちなんてわからないですもん。
 それにしても、だんだんと、ストーリーが深いところに入ってきた
観があります。桜山医院長の兄が帰国してきたり、和田の病状がどん
どん悪化していったり……。
 いよいよ次回も楽しみであります。
 あ、そういえば、白血病が悪化している状態の和田は、無菌室とか
に入らなくて大丈夫なんですかね? 同じ白血病患者のお話『世界の
中心で愛を叫ぶ』とか見ると、最後は無菌室に入ったりしますよね。
普通に喘息患者の八重樫と同室って、いいんだろうか?

執 筆 者 畑中ヒロ(hero_hatanaka@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 夏休みもいよいよ終りですね。先日、登校日だったのか、久しぶりに制服姿
の学生を見ました。社会人になってから、自分の夏休みが不定期になったもの
で、家の目の前の中学校をみて季節やイベントを意識しています。
「あー、衣替えか」「運動会なのか」「静かだと思ったら夏休みだ」……。
 自分が学生の時は「メンドクセー」なんて言っていたんですけど、そういう
季節の移り変わりみたいなものを、しみじみと感じるようになりました。年を
とったなぁ、なんて思います。(畑中ヒロ)

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