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Daily Drama Express 2009/08/12 赤鼻のせんせい (6)

配信日:2009年08月24日

===================================================== 発行部数 4321 ==
★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/08/12 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 赤鼻のせんせい
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜22時00分
キャスト 院内学級中学校教師       石原参太郎(大泉洋)
 小児科医            七瀬遥華(香椎由宇)
 難治性喘息患者・中学三年    八重樫守(神木隆之介)
 骨髄性急性白血病患者・中学二年 和田雅樹(須賀健太)
 慢性腎炎患者・中学二年     田中香(高良光莉)
 定食屋主人   横山一(尾美としのり)
 美術教師   権田俊郎(光石研)
 音楽教師   西森倫子(平岩紙)
 院内学級責任者・小学校教師   太川絹(小林聡美)
 小児科看護師   池川琴美(工藤里沙)
 小児科医師   遠野治雄(高橋努)
 桜山総合病院医院長       桜山真(上川隆也)
脚  本 土田英生 ほか
主題歌  『夢をアリガトウ』原由子

あらすじ 第六幕「鬼の目にも涙」

 ……人は変われるか? 容姿や振る舞いを変えるのは簡単。もちろ
ん性格も変えることができる。けれども、性格を変えるのはそう簡単
でもないし、すぐにもできない。今回はそういうお話。

 桜山総合病院、小児科の面々はいつもの定食屋にあつまって、親ぼ
く会の真っ最中。
 お祭り好きで、楽しいことが大好きな、院内病院中学クラス担任の
石原参太郎(大泉洋)は、早くも酔っぱらっている。お酒の席でコミ
ュニケーションを図るんだ、と大騒ぎ。
 しかし、小学クラスの担任の太川絹(小林聡美)はこういう酒席が
苦手。参太郎は、太川の態度と、酒席に不在の小児科医師の七瀬遥華
(香椎由宇)を、「バッドコミュニケーションだ!」と責め立てる。
大騒ぎして酒席は乱れていくが……。

 翌日、病室では七瀬が相変わらずの応対をしていた。
 中学二年の和田雅樹(須賀健太)や小学生の千佳(八木優希)に、
医師としての厳しく接する。
 院内学級のクラスに出席したいという和田には「院内学級と自分の
命、どっちが大切なの!?」と言う。千佳からは母親が作ってくれた
ぬいぐるみを、そば殻が使われていて「そばアレルギー」の子が苦し
むから、と取り上げる。
 正論ながら、厳しい応対を知った参太郎。カッとなって七瀬に文句
を言いに行く。

 しかし、七瀬は小児科に不在。
 実は七瀬は、大病院で権威のある帝都大学病院に出かけていた。七
瀬は、帝都大学病院にヘッドハンティングされているとの噂。
 それを聞いた参太郎。さらに頭に血を上らせる。
 帝都大学病院に移る気だから、桜山総合病院のスタッフたちへの対
応が冷たいのだ。親ぼく会にも来ないし、子供たちにもぞんざいにな
っているんではないか、と。

 憤る参太郎を太川がいさめる。そして言う。
「確かに最近の七瀬先生はどうかと思う。心に余裕をなくしていると
いうか……。七瀬先生は、自分の考えに押しつぶされるタイプなのか
もしれない……」
 太川の思わせぶりな言い方に、参太郎は首をかしげる。

 巡回へ向かう七瀬だが、千佳は「ほかの先生に変えてほしい」と言
い、和田も暗い顔をして七瀬の言いつけに反発する。しまいには、言
い合いになり、和田は一人、教室へ逃げ込んでドアの鍵を閉めてしま
う。
 和田は不安なのだ。自分がきちんと直るのか、自分の将来はどうな
ってしまうのか……。
 つぶやく和田。追ってきた七瀬は、ドア越しに和田を怒鳴りつける。
 ……自分は担当医であって、患者と向き合うんじゃなくて、あなた
の病気と向き合っているんだ!、と。
 騒ぎを駆けつけてやってきた、参太郎、太川によって和田は出てく
る。しかし、七瀬は深くため息をつくのだった。

 夜の病室で、和田は隣のベッドに横たわる八重樫に謝る。騒ぎを起
こしてすまなかった、と。しかし、八重樫も言う。どんなに境遇がに
ていたって、やっぱり和田の気持ちがわかる、なんて言うことはでき
ない。
 医者も同じで、患者の気持ちを100%理解することなんて、でき
ない。和田は、自分の境遇や立場を理解してもらえないことを、少し
受け入れる。

 一方、小児科では七瀬が必死の形相で、帝都大学病院に電話をかけ
ていた。
「例の件をお願いできませんか。もう、この病院では限界なんです。
……それとも、私では無理なんでしょうか」
 その電話を漏れ聞いていたスタッフたちは、帝都大学病院にそんな
に移籍したいのかと、七瀬に対する不審感をさらに深めるのだった。
 と、そこで七瀬がミス。
 田中香(高良光莉)に間違った点滴を指示してしまっていたのだ。
同じ小児科医の遠野治雄(高橋努)が気づいたことで、ギリギリのタ
イミングで投与しなくてすんだが、七瀬は落ち込んでしまう。

 いつもの定食屋で、食事をする参太郎と小児科医の遠野、医院長の
桜山真(上川隆也)。話題は七瀬のミスについてだった。あんな優秀
な七瀬がミスをするとは、疲れているんだろうか──、桜山は首をか
しげる。
 しかし、参太郎は七瀬が帝都大学病院にヘッドハンティングされて
いて、気もそぞろになっているからだろうと皮肉を言う。
 桜山はそれを聞くが、首をかしげるだけ。
 七瀬がやめても気にしないのか、と問い詰める参太郎に、「だって
しかたないでしょう? 向こうの方が規模も大きいし、設備も整って
いるんだから」とあっさり言う桜山。
 が、七瀬がいなくなると、小児科自体が崩壊する。小児科を実質支
えているのは七瀬だからだ。そうなると、院内学級も閉鎖になるな、
とつぶやく。
 とたんに目の色を変えて、定食屋を飛び出していく参太郎。

 参太郎は、大急ぎでもどってきて太川に相談する。
 しかし、私たちには七瀬に何も言うことはできない、とすげない返
事。
 参太郎は子どもたちを巻き込もうと話しかける。
 七瀬がいなくなったら院内学級はなくなってしまう。おまえたちも
協力して七瀬を引き留めてくれ、とお願いする。
 そこで参太郎が考えたのが「北風と太陽」作戦。しぶしぶながら、
子供たちも協力する。

 子供たちが作戦に必要なものをつくっている最中、参太郎は七瀬を
病院外につれだして時間稼ぎをしようとする。
 午後には、帝都大学病院の長内がやってくる。おそらくは、七瀬の
引き抜きに関する話だろう。そうなってはもうどうしようもない。だ
から、作戦まで七瀬を引き留めておこうと画策。
 が、参太郎と話しているヒマはない、と七瀬は病院へ戻っていって
しまう。

 医院長の桜山のところには、長内がやってきていた。
 長内は言う。七瀬は優秀な医者、しかも長内の教え子だ。だから、
帝都大学病院に引き抜きたいのだが、七瀬自身が頑固に桜山総合病院
に残ると言っている。
 今日は引き抜きではなく、白血病についての相談を受けてきた。
 和田の白血病を治すために、帝都大学病院の設備を借り、長内の研
究も貸してもらい、いざというときは帝都大学病院で引き受けてもら
えるようにと、手を尽くしていたのだ。

 そんな事情は知らない参太郎。七瀬に「病院を辞めないで欲しい」
と頭を下げる。
 が、なんのことを言っているのかわからない七瀬。あきれながらも、
参太郎の勘違いを指摘して、さらに言うのだった。
「……たしかに、このところの和田くんや千佳ちゃんのことで悩んで
いたのは確かです。……みんなに良く思われていない。いや、むしろ
嫌われていますね。私自身反省すべき点はいっぱいあります。……だ
からといって、ここを逃げ出すことは絶対にしません!」
 参太郎はあっけにとられる。
「ただ……子ども達への接し方は変えようと思っています。今の私は、
きっととげとげしいんだと思います。私自身が、もっと変わるべきな
んだと思います……」

 そこへ、「北風と太陽」作戦の準備が終わった子ども達が呼びかけ
る。
 集まった子ども達が、プラカードや看板を掲げて、一斉に「七瀬先
生、辞めないで!」と叫んだのだ。

「北風と太陽」作戦は、童話にあるように力づくでマントをはぎ取る
のではなく、暖かくしてやることで自分からマントを取らせるという
やりかた。
 つまり、本当は七瀬に心を入れ替えて欲しいのだから、「変わらな
いで」「今のままでいい」と言ってやることで、自分から「もっとや
さしくなろう」と思わせる作戦だった。

 プラカードに書かれた「今のままの先生が好き」「変わらないで」
の文字を眺める七瀬と参太郎。
 ……せっかく、変わろうと決意した七瀬だったのに。
 間の悪さに頭を抱える参太郎。
 が、そこへ、桜山との話を終えた長内が現れる。頭を下げて感謝を
述べる七瀬に長内はほほえみかける。
「子ども達に慕われていんだね……。君が、ここを離れたがらない理
由がよくわかったよ」

 和田の病室へ出向く七瀬。
 悄然とそっぽをむく和田を前に、参太郎にいつも授業中につけるピ
エロのような付け鼻の「赤鼻」を貸せと言う。
 なんのことかと呆然とする和田に、赤鼻をつけた七瀬が言う。
「あなたが私の診察を受けてくれるのなら、私は赤鼻をつけるのだっ
て、なんだってやってみせる。私はどんな手段を使っても、あなたの
病気を治してみせる。そして、笑顔にしてみせる」
 きっぱりと言い切る七瀬に、和田は答える。
「よろしく……お願いします」
 その言葉を聞いて、冷徹だった七瀬の顔に笑みがこぼれる。

 しかし、小児科に戻ってきたところで、和田からのナースコールが
入る。
 和田の容態が急変したのだ……。


寸  評  クールで優秀な小児科医、七瀬遙華の回でした。
 真面目すぎるがゆえに、自分自身にも厳しいが、周囲にも厳しく当
たってしまう、そんなキャラクターが、やや性格を軟化させる、とい
うお話。
 ……ちょーっと、簡単に行き過ぎるというか、踏み込みが浅いとい
う気がしてしまいました。七瀬の過去や、どうしてそこまで頑ななの
か、そこにもうちょっと踏み込んで欲しかったなぁ、と思います。香
椎由宇のシュッとした顔立ちと相まって、「冷たい人」っていうすご
くわかりやすいキャラクターだったので、もっと突っ込めたんじゃな
いかなー、なんて少々残念です。
 それに、実は移籍じゃなくて、和田の治療のために帝都大学病院に
通っていた、っていうオチは見ている途中でわかっちゃいましたしね。
 全体的に、やや消化不良な回ですが、ほのぼのキャラの和田の容態
が悪化して、急展開が起こりそうな予感……。次回も楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ(hero_hatanaka@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 突然ですが「タイトル」って難しいですよね。
 この「赤鼻のセンセイ」のタイトル(今回だったら「鬼の目にも涙」)は、
結構、シンプルで教訓的なんですけど、見終わってから「なるほどー」って腑
に落ちることが多いんです。そこはやっぱり「プロ」だなぁ、なんて感心して
しまいます。
 ええと話は変わって、ついこの前、子どもが生まれたんですが、その「命名」
も、なかなか大変でした。先輩に「子どものタイトルはなかなかつけられない
ぞ」と言われていたんですが……。
「こうなって欲しい」とか「カッコイイ漢字」だとか、「尊敬する人から」と
か、いろいろ考える方向はあるんですが、得てして自分の苗字と不釣り合い
(本名はものすごく単純で平凡な苗字なんですよ)。
 結局、さんざん悩んだ末に、自分の名前から一文字とった名前に決定。これ
だと、説明しやすいですし、周囲の納得も得やすいというメリットが。シンプ
ル・イズ・ベスト!
 しかし、同じ漢字を使ったゆえに、妻が私と息子の呼び方に苦労するハメに
……。
 やっぱり、タイトルは難しいです。(畑中ヒロ)

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