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インフレではなく在庫調整が心配

配信日:2011年05月11日

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                    2011年5月11日 第160号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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目次
1. インフレではなく在庫調整が心配
2.有料メルマガを始めました

1. インフレではなく在庫調整が心配
 企業経営者が“物価は上がるだろう”と予想したならば、生産を増やす
はずである。安いうちに原材料を仕入れて、モノを作ったほうが“得”
である。その結果、原材料に対する需要は高まり、原材料の価格は更に
上がり易くなる。消費者も同じ発想をするだろう。安いうちに買えるものは
買っておこうとするので、最終消費財の需要が高まり、価格は
上昇し易くなる。

 つまり、インフレは需要を刺激するので、企業にとってありがたい。
しかし、こうしたサイクルが永遠に続くことはない。消費者がモノを買い
込む速度よりも、企業がモノを作る速度の方が速ければ、企業内にはやがて
“在庫の山”が出来上がる。

 売上が伸びている内は、“在庫の山”が高くてもそれほど気にならない。
しかし、何かのきっかけで、売上が伸び悩むようになればどうなる
だろうか。今までのペースで生産を続けていたら在庫の山は倉庫から
あふれ出してしまう。企業は生産を減らし、在庫の山を小さくするよう
努力し始めるだろう。

 国家発展改革委員会の発表した3月末における全国工業企業製品在庫は
23.2%増、伸び率は2月末と比べ、1.1ポイント高まった。マクロの
統計ではあるが、4月の製造業購買担当者指数(PMI)は52.9と、
3月と比べ0.5ポイント低下したが、原材料在庫指数は
2010年1月以来の高水準に達している。

 マスコミの報道によれば、5月のメーデー休暇中、上海市のカラーテレビ
販売は振るわなかった模様。第1四半期は前年割れ、4月も同じ状況が
続いているそうだ。ある大手アパレルメーカーでは2011年第1四半期の
在庫は前年同期と比べ4倍に膨らんでいる。在庫変動の大きい業界では
あるが、それを差し引いても、売れ行きは相当鈍っているようだ。
そのほか、厳しい価格抑制策が打ち出されている不動産業界では
第1四半期の在庫は急増している。

 直接在庫の動向とは関係ないが、需要と供給が大きく崩れた例として、
野菜価格の下落を挙げることができる。東北地方では4月に入ってから、
野菜の生産が急増しており、生産過剰で価格が下落し始めたようである。

 政府はインフレ懸念を強め、預金準備率の引上げ、利上げを続けることを
示唆している。一方で、在庫は高水準に達しており、国内農業生産は
供給不足から一転して、供給過剰となってきた。

 中国人民銀行は、原油、鉄鉱石、穀物などの輸入品価格の上昇によって
インフレが引き起こされていると認識している。アメリカ、日本などが
金融緩和を続ける限り、世界の金融市場では過剰流動性状態が続く。
投機資金が国際商品先物市場に流入し、価格を押し上げる可能性が高いと
主張している。また、過剰流動性が原因で大量の外貨資金が国内に
流れ込み、それがインフレの一因になっているとも主張している。

 しかし、上場企業の在庫状況は一部では、2008年上半期の金融危機の
時と同じレベルに達しており、在庫調整が始まろうとしている。
ここでもし、国際商品市況が下落したらどうなるか。インフレではなく、
一気にデフレの心配をしなければならなくなる。

 しばらくの間、国際商品先物価格の上昇が続いたとしても、実体経済では
在庫が危険水準に差し掛かっている。こうした状況で、いつまでも金融
引き締め政策を行うことができるだろうか・・・。この状態で、下手に
総需要を引き締めたら、一気に生産調整が進む可能性がある。どうやら
中国経済は対処の難しい時期に差し掛かっている。こんなときこそ、当局の
腕の見せ所である。


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