武士道・一日一話

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【武士道・一日一話】 No.2

配信日:2009年06月10日

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     武士道・一日一話 
2009.6.10     No.2
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武士道。それは日本人が本来持っている立派な人になるために必要なマナー。
私たちが生きていくうえで必要な振る舞いや責任について考えるためにため、
そして美しく、気高く生きるために、古の人たちの言葉を通して、私たちの心
をもう一度見つめなおす機会を持ちたいと思っております。



《おもな内容》・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.【今日の言葉】 着想と判断を生み出す法
2.【出典紹介】  「葉隠」・「葉隠入門」
3.【編集後記】


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【今日の言葉】 
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● 着想と判断を生み出す法

 生れつきによりて、即座に知恵の出る人もあり、退いて枕をわりて案じ出す
人もあり。この本を極めてみるに、生れつきの高下はあれども、四誓願に押し
当て、私なく案ずるとき、不思議の知恵も出づるなり。皆人、物を深く案ずれ
ば、遠き事も案じ出すやうに思へども、私を根にして案じ廻らし、皆邪知の働
きにて、悪事となることのみなり。愚人の習ひ、私なくなること成りがたし。
さりながら、事に臨んで先づその事を差し置き、胸に四誓願いを押し立て、私
を除き工夫いたさば、大はづれあるべからず。


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【要旨】

 生まれつきのせいで、即座に知恵の出せる人もあれば、あとで枕を叩き割る
ほどに、考えあぐねた末、思案を示す人もいる。とにかく、その人その人、生
まれつきの差異はあるものの、四つの誓願(※)に基づき、“私”(指針・主
観)を捨てて考えるとき、今までに思いもよらなかったような知恵すら出てく
るものである。
 誰でも、物事をじっくりとよく考えさえすれば、どんな難解なことでも考え
出せるように思うかもしれないが、“私”を基本に判断したのでは、いくら考
えてもすべてが邪智の働きとなってしまい、役立たずになるばかりである。
 とはいうものの、おろかな人間どもには“私”をなくすということは難しい。
だから、事にのぞんだら、、その事を別にして、まず原則に従い“私”を除い
て、いろいろ考えれば、大きくはずれることはなくなるだろう。

※四つの誓願
一、武士道において遅れをとらないこと。
一、主君のお役に立つべきこと。
一、親に孝行いたすこと。
一、深い慈悲心をもって、人の為になるべきこと。

*「葉隠入門」(三島由紀夫/新潮文庫/1983)より
 「葉隠」名言抄(笠原伸夫訳)を引用、一部改訂

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【私見】

 着想と判断を生み出すためには、「四つの誓願」というような確固たる「軸」
をもつことの大切さを感じます。そして、冒頭の「武士道と言ふは、死ぬ事と見
付けたり」の言葉で示している通り、「私欲を捨てて考える」事の重要性を再び
説いています。世の中の「原理原則」に従い、客観的な眼で物事を考えることを
心がければ、岐路に立ったときに迷うことはないし、進むべき道から大きくはず
れることはないということです。


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【出典紹介】 
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●「葉隠」(はがくれ)
 江戸時代中期(1716年ごろ)に出された肥前国鍋島藩藩士、山本常朝の武士と
しての心得について見解を「武士道」という用語で説明した言葉を田代陣基が筆
録したものです。

●「葉隠入門」(三島由紀夫/新潮文庫/1983)
 「葉隠」を“わたしのただ一冊の本”と心酔していた三島由紀夫が現代人に書
いた入門書です。彼の持論もありますが、「葉隠」の闊達な武士道精神を今日に
よみがえらせ、現代という乱世に生きる私たちに“常住坐臥”の心構えを説いて
います。



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【編集後記】           
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 最近、トルストイの「イワンの馬鹿」に関する本を読みました。私欲を知らず
にただ正直に生きる男のことを書いた民話ですが、エゴを捨て「愚」を求めれば
「徳」という大きなものが与えられるということを感じました。原理原則に従っ
て愚直に生きることの大切さを感じます。また、「葉隠」では「四誓願」という
「軸」がありましたが、「楽しい」でも「面白い」でも各々の「軸」となる価値
観を持つ事も大切ですね。私は、「美しく、気高く」生きるという価値観を大事
にしていきたいと思っております。


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【武士道・一日一話】
  発行者:菅野 康典 (武士道勉強家)

【ブログ】 武士道・一日一話 http://nippon-bushido.seesaa.net/
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