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もしドラ作者の岩崎夏海さんの話を聞いてきたその3【真摯さと藤間秋男さんの熱い話】

配信日:2010年12月08日

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日本一元気になるビジネスマガジン
第85号 10/12/8発行

【もしドラ作者の岩崎夏海さんの話を聞いてきたその3
【真摯さと藤間秋男さんの熱い話】】
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もしドラ作者の岩崎夏海さんの話を聞いてきたその3
【真摯さと藤間秋男さんの熱い話】



『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478012032/cuccakatsu-22/ref=nosim


の著者、岩崎夏海さんの講演を聞いてきたお話のつづきです。


ドラッカーは、

「経営者(マネージャー、上司)が
持っていなければならない根本的な資質」

について、語っています。それは何か?



それは、「真摯さ」なのだということです。



「いかに愛想がよく、助けになり、人づきあいがよかろうと、
またいかに有能であって聡明であろうと危険である。そのよ
うな者は、マネジャーとしても、紳士としても失格である。」

「学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない
資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つ
だけある。才能ではない。真摯さである。」

(『もしドラ』18ページ)



岩崎さんもおっしゃっていましたが、
「真摯さ」とは何かと言われると、
これもまた難しいですね。

誰が正しいかを考えるのではなく、何が正しいかを考えること、
という話をされていました。


みなさんも、実際仕事をしていると
いろんな場面に出くわすと思います。

上司がまちがったことを言ってきたときに、
それを否定し、正しいことを言う。こういう真摯さもあるでしょう。

それは比較的乗り越えられるハードルでありますが、

実際に難しいのは、


「自分の親しい部下がまちがっているときにそれを言うこと」


ふだんありがたい存在である、
親しい部下に注意をするのは難しいことなのだ
とドラッカーは言っているのだそうです。


事実、ドラッカーは

「部下と付き合ってはいけない」

と言っているのだそうです。


そして、さらに難しいのは、

「顧客の間違った要求を訂正する」

ことなのだと。しかしこれができないと組織がダメになると。
ここで詳しくは述べませんが、
岩崎さんは、和歌山カレー事件の話をされていました。


何が正しいのか、何が真摯なのかを、
私たちも常に問い続けなければならないのだということを、
あらためて感じました。




以上、岩崎夏海さんのお話でしたが、
講演会の第二部は、
主催者藤間公認会計士税理士事務所所長の、
藤間秋男さんから「TOMA流経営術全公開」と題して、

藤間事務所の経営術をかなり詳細に、オープンに、
公開されていました。


大変勉強になると同時に、
経営者にとって有効な秘策を隠すことなく、
多くの会社と共有したいという
その姿勢には感銘を受けました。

いくつか勉強になった点がありました。


────────────────────────────────

この不景気の世の中ですが、
景気のせいにしては絶対にいけない。

景気のせいではなく、自分のせい。

この不景気だからこそ、人から学ばなければならない。
学んだものは、パクってパクってパクリまくる。


多くの会社に100年続く会社をめざしてほしい。
若い社員・後継者・家族・仕入先・お客様のために、
みんなの幸せのために、100年企業をめざしてほしい。

100年企業は4代つづく経営。
100年続く企業には必ず経営理念、家訓がある。

しかし、生産技術・販売方法・販売エリア・顧客・
仕入れ先・事業内容・商品サービス内容は、
ほとんど変わってしまっている。

短期的な利益ではなく、社会貢献という発想も。

────────────────────────────────

藤間さんは、開業した30年前はほとんど一人で奮闘し、
俺の考え方でやる、俺についてこい、という経営理念で、
経営計画も「なりゆき」だったとのこと。


業績を上げ、会社もだんだん大きくなってきたところで、
オレ流のやり方が破たん、
幹部が次々と辞めていった時期があったそうです。


次第に社員の意見を聞き、そして徹底的に聞き、
さまざまな会社内のことを任せていくようにし、
経営理念をつくり、いまでは経営計画書を
幹部に任せるところまできたそうです。


7年後の65歳で引退すると決め、
次世代へのバトンタッチを徐々に考えているのだとか。



学者の調査によれば、

経営計画をつくると、その会社の利益は平均1.56倍伸びるのだそうです。


藤間さんも経営計画をつくることを以前から主張されていたそうですが、
それはなぜかといえば、

経営計画作成のプロセスで「深く考える」から

なのだそうです。

社員の声を聞き、毎月全体会議で進捗管理をし、
毎週幹部会議で社長と幹部が進捗管理、
社外の手も借りて進捗管理をすると。

計画を計画で終わらせずに、内部も外部も全体を巻き込みながら、
進捗管理をしていく、プロマネの見本のような形ですね。

これは経営計画に限らず、
何事においても重要なことだと思います。


そのほか、
従業員満足度を上げるためにはどうしたらよいか?
社員のやる気に火をつける人事制度はどのようなものか?
業務品質向上のためのカミナリカードとは?
社員が会社を変える「社員提案制度」とは?
社員も経営を学ぶ「理念と経営の勉強会」とは?

などなど、いいものはオープンにして、
どんどん外部にさらし、
多くの企業がよりよくなってほしいという
お話がたくさんありました。



ということで、メルマガを紹介しておきましょう。

明るく元気前向き通信(無料メールマガジン)
http://www.toma.co.jp/cgi-bin/news.cgi




「ありがとう」が大事という話もやはり出ていました。

どうしても「ありがとう」を言いたくない相手には、
思っていなくても「ありがとう」を言うといいんだそうです。

実際に藤間さんは思ってなくても「ありがとう」を
言ったおかげで、人間関係がよくなったのだとか。

これはなんとなくよくわかりますね。


『もしドラ』の講演会だったので、
前半の岩崎夏海さんの話で帰られた方も
多かったようですが、後半の主催者藤間秋男さんの話は、

まさにドラッカーの言葉の実践方法のような話で、
二つの講演でワンセットだったなあ、

と帰り道で一人考えていました。









読みものとしても、経営の勉強としてもおもしろいと思います。

岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478012032/cuccakatsu-22/ref=nosim

プロローグ
第一章 みなみは『マネジメント』と出会った
第二章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
第三章 みなみはマーケティングに取り組んだ
第四章 みなみは専門家の通訳になろうとした
第五章 みなみは人の強みを生かそうとした
第六章 みなみはイノベーションに取り組んだ
第七章 みなみは人事の問題に取り組んだ
第八章 みなみは真摯さとは何かを考えた
エピローグ
あとがき



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【編集後記】


最初は流行に乗る『もしドラ』をちょっと避けていたのですが、
読んでみるとなかなかおもしろいです。

野球少年だった自分としては、野球の話とドラッカーの経営の話が
リンクするのは、知的に面白いと思いながら、

ストーリーの中身に思わず涙してしまったり、
ただのドラッカー本ではない、
さすが180万部売れるだけはあるなと思ってしまいました。


さて、
先週から今週にかけて、ある地方の議員さんの質問づくりのお手伝いをしました。
さらに勉強になりました。




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