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DailyDramaExpress2010/11/04医龍3(4)

配信日:2010年12月24日

===================================================== 発行部数 4321 ==
★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/11/04 (Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 医龍3〜Team Medical Doragon
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 胸部心臓外科医     朝田龍太郎(坂口憲二)
 胸部心臓外科教授    加藤 晶(稲森いずみ)
 循環器内科研究医    藤吉圭介(佐々木蔵之介)
 麻酔医         荒瀬門次(阿部サダヲ)
 胸部心臓外科      伊集院登(小池徹平)
 胸部心臓外科研修医   真柄冬美(谷村美月)
 胸部心臓外科      木原毅彦(池田鉄洋)
 循環器内科カテーテル医 黒木慶次郎(遠藤憲一)
 元胸部心臓外科教授   野口賢雄(岸部一?)
 明真大学長       鬼頭笙子(夏木マリ)
原  作 乃木坂太郎
原  案 永井明
脚  本 林宏司

あらすじ 第四話

 明真大学付属病院では、IMA(国際医療評価)の審査がかかった
「ライブ・デモンストレーション」が行われていた。世界の心臓外科
医トップ5と言われる権威たちがあつまる大舞台だ。
 当初、最高難度といわれる「ロス手術」を、明真が誇る天才外科医
・朝田龍太郎(坂口憲二)と「チームドラゴン」が行うはずだった。
しかし朝田は、患者の不安を取り除くため、ライブ用のカメラをすべ
て切ってしまう。
 すべての画像が消えて混乱する会場を収拾したのは、元心臓外科教
授の野口賢雄(岸部一徳)。かつて、野口はかつて朝田とチームドラ
ゴンのせいで明真大学を追われたことがあり、いつか復讐をと機会を
狙っていた。今回、アメリカから世界一と称されるカテーテル医の黒
木慶次郎(遠藤憲一スカウトしてきていて、黒木を使ってチームドラ
ゴンを追い出そうと考えていた。
 そして今回のライブデモンストレーション。
 野口は黒木に「日本初のカテーテルによる大動脈弁置換術」をスタ
ンバイさせていたのだ。朝田のトラブルによって中断されたデモンス
トレーションを、ジャックする形で黒木が画面に映った。
 どよめく場内。
 だが、「イッツ・ショウ・タイム!」と野口がふってみせ、黒木の
治療が始まると、会場は静まりかえるのだった。
 黒木の流れるような手さばき、独創的な手法により、手術は成功。
 会場は大きな拍手に包まれた。

 学長の鬼頭笙子(夏木マリ)は、これでIMAの取得への第一関門
「高度な医療技術」は証明できたと、学長室で微笑む。
 第二関門は「健全な経営」。これも、野口の提唱する経営再建計画
でどうにかなりそうだ。
 そして、最大にして最後の第三関門が「医療の質」。
 これは、IMAの審査員三名が直接病院にやってきて、現場を見て
回るというもの。
 その場に居合わせた者に、いきなり疑問や質問を投げかけ、その質
問にパーフェクトに応えなければ失格となってしまう。
 いわば、ごまかしのきかない抜き打ち検査のようなもの。
 鬼頭は不安げな表情を浮かべる。

 一方、チームドラゴンの心臓外科チームは、ライブデモンストレー
ションを一方的にやめたことで、鬼頭からペナルティを与えられてい
た。
 チームのリーダーである加藤晶(稲森いずみ)は、ER(救急救命
センター)の手伝いをするようにと言いつけられたのだ。
 伊集院昇(小池哲平)は、「どういうことですか!」と加藤に食い
つくが、「学長命令よ」とキッパリ言われ、どうすることもできない。
 麻酔医の荒瀬門次(阿部サダヲ)は、ヒマになるなら休みでも取る
か、と気楽に構え、朝田には他の大学から手術を手伝って欲しいと依
頼が来ている。残された伊集院だけが、ERの手伝いに回されること
に。
 伊集院は不満そうだが……。

 ひとり思い悩み、細かな仕事に忙殺される伊集院の元に、黒木がや
ってくる。
 元はといえば、黒木がカテーテルで心臓外科チームを追いやったの
が原因だ。
「イヤミでも、言いに来たんですか」
 伊集院は冷たく言い放つが、黒木は優しげに見つめたままつぶやく。
「大変だな。下っ端の兵隊はいつもきつい仕事ばかり押しつけられる。
俺のときと、同じだ」
 黒木の真意がつかめない伊集院は、去っていく黒木を見送るのだっ
た。

 数日後、IMAの審査の当日。
 審査員たちを迎える職員一同は、緊張の面持ち。
 心臓外科の部内はやることもなく、ぼんやりしている。が、ひとり
伊集院はERを手伝って、病院を走り回っていた。
 そこに運ばれてきた、中年男。
 肩が痛いといって、救急車で運ばれてきた。
「とにかく痛くてかなわないから、さっさと見てくれ」
 と、投げやりで粗暴な様子。ため息をつきながら伊集院は診察に当
たるのだった。

 そのころ、やってきた三人のIMA審査員。
 床を掃除する清掃員に、洗剤の種類を聞いたり、配膳係に食事の食
べ残しについて聞いたりと、重箱の隅をつつくような質問を繰り返し
ている。
 さらに、患者への治療の経過や、対処の様子への質問が続く。
 明真のスタッフたちも最初はマニュアル通りの対応ができていたが、
しだいにボロが出始める。
 不安そうに見守るしかできない、鬼頭たち……。
 そこを、伊集院が看た中年男が通っていく。それもまた、質問対象
になって、事細かに症例を聞かれる。

 疲れ果てた伊集院が、屋上で短い休憩を取っていると、そこへ黒木
がやってきた。
「もったいないな、キミほどの腕をもっているのに、ERに行かされ
ているんだって?」
 伊集院は、うんざりした顔をするだけで応えない。
 黒木はさらに追い打ちを掛けるように言う。
「君がいいように使われているだけのように見える」
 伊集院も反発する。
 チームの一員として、朝田の天才的な技術を学ぶためにやっている
のだ、と。
 それならいいんだが、と苦笑してさっていく黒木に、伊集院の表情
は冴えない。

 肩が痛いと訴えていた患者が、整形外科で骨の異常がないことを確
認した後で、ERに戻ってきた。
 対応している伊集院は、何か気に掛かる事がある様子で、「さらに、
三時間ほど経過を見させて欲しい」と男につげる。
 せっかちな男は、理由も分からず三時間も拘束されるのが腹立たし
い。
 そのうえ、再採血の必要性を説くと「何度血を採れば気が済むんだ」
と男は怒りだし、伊集院を殴りつける。

 腫れた頬を押さえて落ち込んだ伊集院。心臓外科の部屋に戻って、
「こんなこと、本当に意味があるんですか」と朝田に問いかける。
 朝田は、大量の古いノートを伊集院に渡す。
 それは、朝田がER時代に看てきた症例をまとめた記録だった。
「医者は、患者を治すために存在する。それが全てだ……」 
 そう告げる朝田。ノートを見返して、改めてチームの大切さを思い
出す伊集院。

 例の患者の血液検査の結果が出てきた。
 さすがに、殴ってしまったのは行き過ぎたと思ったらしく、男はし
おらしく「殴ってわるかったな」などと言っている。
 が、伊集院は検査結果をにらみつけたまま動かない。
 そして、不意に男に向き直って言うのだった。
「狭心症の疑いがあります。即刻、入院してもらいます」
「ふざけるなよ! 肩が痛いのに、なんで狭心症の診断が出るんだよ!
 そうか、治療費をふんだくろうって……」
 興奮して立ちあがった男だったが、急に胸を押さえて倒れ込んでし
まう。
 狭心症の発作……。
 すぐに治療が始まる。そこを、IMAの審査員が見とがめてついて
行く。

 その知らせを受けた鬼頭は、また伊集院がなにか失態でもやらかし
たのかと、大慌てで病室に向かう。
 が、病室ではすでに治療が終わっており、その様子を見ていた
IMAの審査員達が厳しい顔で待っていた。
 ……しまった。
 ほぞをかんだ鬼頭だったが、IMAの審査員達はにわかに微笑む。
「素晴らしい……カルテを見ました。放っておいたら、この患者は亡
くなっているところでした」
 あっけにとられる鬼頭たちに、審査員が説明する。
 肩が痛いと訴えた患者に対し、外科でチェックしたうえで、三時間
の時間をおいての再検査をしたことで、病気が発覚。
 それも、ER専門の医師でなく、手が足りないということで心臓外
科からやってきた代わりの医師が、これだけの処置をしている。
 惜しみない賞賛をおくるIMAの審査員に、鬼頭は満面の笑みで言
う。
「これが、明真の医療です」

 伊集院の狭心症の発見を目の当たりにしたIMAの審査員は、おお
いに好印象を持ったようで、IMAの取得を認めるのだった。
 伊集院は一躍、病院内でヒーローに祭り上げられる。加藤からも賞
賛を得るが、加藤はこのポイントを切り札に、また難しい手術を朝田
にさせることによって、心臓外科チーム自体の功績を挙げようともく
ろむ。
 結局、注目されるのは朝田であって、自分ではない。
 伊集院はさらに落ち込む。
 ひとり、屋上でたたずむ伊集院の元に、またしても黒木がやってく
る。
「心臓外科は、命そのものを扱うような気になって、傲慢になる。手
術はチームだというが、本当にそうなのか? ロス手術にも、バチス
タ手術にも、ノーウッド手術にも、必ず前立ちや助手がいた。でも、
彼らの名前は知られることはない、永遠に。キミの無念はよく分かる」
 伊集院は、「なんで、内科の黒木先生に心臓外科の僕のことが分か
るんですか?」と問う。
 黒木は伊集院をじっと見つめて言う。
「おれも……心臓外科医だった。だから、わかる。
 ……明真がIMAを取れたのは、キミのおかげだ。俺はみたよ、キ
ミの書いたカルテを。素晴らしい医者だ、キミは。俺はそれを知って
いる。よく、がんばってきたな、今まで……」
 伊集院が書いたカルテを差し出してみせる黒木。
 伊集院はカルテを見つめながら、涙をこぼすのだった……。

 翌日、黒木を先頭に手術室へ向かう、黒い術着の「チーム黒木」の
一団と、朝田がすれ違う。
 が、朝田はふと足を止める。
 その集団のなかに、同じ黒い術着をまとった伊集院の姿が……。



寸  評  IMAの審査員がやってきて、いよいよ取得ということになりま
した。
 しかも、その最大の功労者は、天才・朝田龍太郎でもなく、世界一
・黒木慶次郎でもなく、伊集院……。
 いやー、なかなかニクい展開になってきて、さらに伊集院くんのチ
ーム離脱!?
 これまでもコロッと裏切る荒瀬と違って、伊集院は朝田に心酔して
いたわけなんですが、これまた意表を突く展開です。
 手術のテクニックやら、難手術に向かうどきどきよりも、組織の争
いが面白いこの「医龍」。ますます、つばぜり合いが激しくなってき
ました。
 次回も楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 今回のドラマの内容は、一サラリーマンとして、なにやら胸に痛みを覚える
ようなものがありましたね。
 結局、組織のなかで日の目を浴びるのはほんの一部なのは確かなこと。しか
し、一つの仕事、一つの成果をあげるために、その裏で、あるいは下で、大勢
の人間がかかわったり努力をしているものなんです。
 ついつい、表舞台に立っている人をひがみたくなる時だって、あります。人
間だもの。
 ですがね、そこで「今に見てろ」と考えられるか、「どうせダメだし」と思
っちゃうのかが分かれ道なんですね。
 その点、伊集院くんはまだまだ未熟じゃのう、……なんて、おじさんサラリ
ーマンは思ったりします。
(畑中ヒロ)

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