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【いきべん通信】村井という名の神様にまつわる書簡。

配信日:2010年12月15日

~~伝説の授業。レインボーアップススクール。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今年の授業は全て終了しました。誠にありがとうございました。
来年もまた、すべてを変えていきます。もう一度。

●世界最大級のiPhoneアプリクリエイターチーム
http://school.rainbowapps.com/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~伝説の授業。レインボーアップススクール。~~

まず村井さんのお話をするまえに、
私がこの世界に飛び込んだときのことをちょっと話したい。

2000年の初頭、私は失意のなか何をするアテもなく、
失業保険の時間つぶしに、友人の起業を手伝っており、
その創業者である兄貴分の家で寝泊まりしていた。

パソコンの使い方も彼から習った。
ある晩、泥酔しながらビルゲイツの話でもりあがった。

「なんで、ほぼ全てのパソコンにWindowsが入ってるんすかね。
すごい技術とか特許とかもっているんすかね。」

「そんなことはないよ。口がうまかっただけだよ。」

「ビルゲイツはブロージョブがうまかったっちゅうわけですね。」

当時、i-modeは白黒画面で、そんななか、
この会社はウェブビジネスをはじめようとしている。

「じゃあ、ケータイもそういう時代がくるんですね。
ということは、ボクらはケータイでは先駆者だから、
あのホモ野郎に追いついちゃうかも知れませんね。」

「口がうまければね。」

パソコンが小型化してケータイに組み込まれると世の中が変わる。
今思えばこの日が、人生最良の日だった。

しかし4年もすると、現実というフィルターは、脳味噌を陳腐にし、
どういうわけか植木職人生活をすることになった。

これもまた半年もすると、詰まらない。
またどういうわけか、この世界にまた戻ってきた。サラリーマンとして。

このサラリーマン生活の退屈しのぎにやったのが、
GREEのコミュニティ機能をうまく使いこなして、
2006年から3年間、計160回をほぼ毎週開催した勉強会だった。

この勉強会が始まった頃からよく来る奴がいた。
森垣君といい、同僚をつれてくるようにもなっていった。
村井さんの部下だった。

彼が代表を務めるGT-Agencyからは、
ほぼ全員の社員がこの勉強会に何度も足を運んでくれた。村井さん以外は。
村井さんの妹の優子さんも来ていた。

2009年に会社員生活をやめ、勉強会をほぼ毎晩開催の勉強会にした。
GREEのコミュニティから強制退会を受けて誕生したのがこのメルマガというわけだ。

この頃、APPBANKを知った。
村井さんは、ガイアックスの上場の功労者と聞いていたし、
GT-Agencyは、モバイル分野でもなかなかいいビジネスをしている。
イケイケドンドンだった知将が鎌倉で隠居生活をしているのか。

はじめて顔を見たのは、今年。
6月3日にサバイブ計画セミナーに御登壇いただいた時だ。
お、優しいお兄ちゃんじゃないか。暴れん坊将軍の片鱗がまったく見えない。
しかし、彼は隠遁生活をしているわけではなかった。

iPhoneに人生を捧げていたのである。
むしろ、今どう考えても、彼は多忙なはずだ。

整理するとこういうことらしい。
iPhoneを初めて手にしたときに衝撃を受け、
今までのケータイがすべてiPhoneに変わると感じた。

iPhoneでとにかくビジネスをしたい。

だから東京のビジネスはすべて部下にまかせ、
鎌倉で別の部下を雇って、iPhoneだけのビジネスに没頭している。

東京時代は業界人にも全く顔を出そうともしなかった彼が、
今はテレビに出ている。全国を行脚している。

iPhoneを手にしたとき日、彼の人生が変わったのだ。

同様にレインボーアップスの仲間たちにも、
iPhoneによって人生が変わったがたくさんいる。

昨晩は、まさにiPhoneで人生が変わった者たちが
秋葉原で出会った歴史的な日となった。

彼の功績はあまりにもでかい。
ゲーム業界を巻き込み、一般人を巻き込んだ。
テレビ業界も巻き込んでいる。

ネット業界に閉じこもっている俺たちを外に飛び出させてくれた。

「ボクらはインディーズの人たちが活躍するのを応援します。」

彼の言葉に、一同は拍手と声援でこたえた。

昨晩のセッションは、
クリームのクロスロードのライブや、
ウッドストックのジミヘンのパープルヘイズのような
伝説的なものとなった。

続きは、こちらのブログのサイトにバトンをたくすことにしよう。


●感動した!APPBANKの村井ちゃん講演!iPhoneへの情熱がスゴい!(1/3)
http://mac-study.blogspot.com/



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●思えばあの日が人生で最良の日だった。
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すでにiPodで完全復活をとげて、iPhoneの開発にいそしんでいるスティーブジョブズが、
スタンフォードのスピーチで、最良の日にあげたのは、30歳のころ。

「お前は一生砂糖水を売って終わるのか。
それとも、新しい世界を一緒につくっていくのか?」
と言って、当時のペプシのCEOジョンスカリーを招聘したのち、
彼にAppleを追い出されたのがその時です。

ジョブズは、非常に落胆し、シリコンバレーを離れようとも思ったそうだ。
その時に彼が思ったことは、
シリコンバレーの精神のバトンを俺が落としたということ。

シリコンバレーはスタンフォードから、ヒューレット&パッカードが生まれ、
それから、半導体とインターネットの世界を牽引してきた。
まさにその開拓者精神がジョブズにも引き継がれ、その後塵にも引き継がれている。

では、日本に目を移そう。
戦後の復興を支え、日本を最高にのし上げた、
井深と盛田、本田宗一郎、松下幸之助。
彼らのバトンは誰が引き継いだのだろう。

はたして孫正義なのか。

スティーブジョブズはiPadを出し、
ジェフベソスはKindleを出し、
セルゲイブリンとラリーペイジはすでに、
全ての家電のディスプレイを見ている。
2020年には家電がオールIP化するのを見越して。

彼はまだケータイしか見ていない。

じゃあ、誰がバトンを受け継ぐべきなのか。

i-modeという過渡期を行きて来た人間が、
この日本には何万人といる。

過渡期を追い出された人間たちは、
この焼け野原を見て思う。

すべてやりなおせばいいんだ。
本田も松下も盛田も同じ光景を見て来たはずだ。

今日はあとから振り返れば、最良の日なんだと。


さて。ジョブズの話にもどそう。
彼はAppleをクビになって、成功者の重責から逃れ、
自分の好きなことに没頭するようになったという。

だからスタンフォードでもくりかえしこう言った。

「君たちの時間は限られている。
だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。」

「自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、
もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。」

いま、何かのしがらみで、やりたくない仕事をやっているならば、
それは2004年以降のケータイビジネスの変な常識だ。
これからは全てが変わって行く。

ボクらが、もうとっくの昔に知っていることをやりなおせばいい。



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