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大人の小遣い制って違和感ないですか?
配信日:2016年09月11日
こんにちは。中田です。
いつもありがとうございます。
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■大人の小遣い制って違和感ないですか?
日本では結婚すると
子供のように旦那も小遣い制になるのが一般的です。
その平均額は3万4000円ほどだそうで、
高校生の小遣いにバイト代を足せば
簡単に下回ってしまうレベルです。
安易な比較はできないですが、多くの既婚男性は
子供より自由にお金が使えないケースがあるようです。
日本ではあまりに常識的なことなので
小遣い制を疑う人はあまりいません。
メリットも多少あるかもしれませんが、
デメリットも大きいのです。
というよりデメリットの方が圧倒的に大きいと思います。
懸念すべき点は3つあります。
・自己投資が減る
・幸福感が薄れる
・自分の人生への責任感が薄れる
■自己投資が減る
世の中にはお金を使わないと
できない体験というのがたくさんあります。
もちろんお金をかけずにできる体験もありますが、
それはごく一部です。
何も高価なモノやサービスに限った話じゃなくて
オシャレなレストランで1500円のランチをするのでさえも
多少のお金はかかるわけです。
また、いつもと違う品質のモノを
身に付けたり持ち歩いたりすることで
気分が変わったり新たな発見があったりするものです。
そうした体験から来る刺激は、
仕事にも間接的に、そして中長期的に役立つものとなります。
これはいわゆるリターンをもたらす
「投資」となりうるのです。
ですが、世間一般的な小遣いには
昼食費、飲み代、散髪代すらも含まれる場合が多いと聞きます。
こうなると最低限の消費だけでも
毎月カツカツなわけです。
となれば、上記で述べた「投資」は当然後回しになるので、
見ている世界はどんどん狭くなっていきますね。
さらに、仕事の合間に取る昼食代はもちろん、
仕事仲間と行く飲み代も必要経費です。
「すまん、今日は500円しかないんだ・・」
という上司や先輩がいたら同僚はどう思うでしょうか。
そして、身だしなみも仕事上
必要なことです。必要経費です。
白髪が目立っていたり、伸びきったボサボサ頭だと
清潔感も失われ、一緒に仕事する関係者に与える印象もよくありません。
場合によってはスーツ代もお小遣いでという家庭もあり、
ヨレヨレのスーツや靴を着こなすしかないケースも有ります。
小遣い制という大きな行動制限を設けると、
人間としての成長は止まってきますし、
仕事がうまくいかない原因にもなりかねないのです。
■幸福感が薄れる
このように常に小遣いが不足する状態が続くと、
当然ながら、色んなシーンで我慢することが増えます。
「たまには1000円のランチが食べたいけれど350円の弁当で我慢」
「猛烈に寿司が食べたいのに、コンビニ飲みで我慢」
最近ではコンビニに飲めるコーナーができていたり、
コンビニの外でアテと酒を広げている会社員たちも見かけます。
しかし、こうした我慢も長く続けば、
自由にお金が使える独身男性などの他者を羨ましく思ったり、
制限の多い人生に息苦しさを感じるようになります。
ですが、それも長く続いてしまえば、
「これがしたい!!」という
魂の実直な叫びに蓋をするようになります。
例えば、こんな風に我慢を正当化します。
「俺が我慢しているのは家族のため」
「妻がやりくりしてくれているおかげで、将来の貯蓄もできている」
「どの家庭もそれが普通だし、その中で俺が頑張らないと」
論理のすり替えをしないと、やりきれなくなるのです。
ですが、自分の本心に蓋をすれば
当然幸福への飢餓感が生まれてきます。
感情は理性でごまかせても
魂の叫びまではごまかしきれないわけです。
そして、幸福への飢餓感は、
色んなところの行動にも影響を及ぼします。
攻撃的になったり、現実逃避したり
他者の承認を気にしたりと
症状は人によってまったく違います。
一例を挙げると、
FacebookなどのSNSで過剰に他者の評価を気にしたり、
部下やタクシー運転手など自分より立場の弱い人間をいじめたり、
子供をしつけという名の下に必要以上に押さえつけたりといった
行動に出たりするわけです。
しかし、そのようなストレス解消法は
間違った処方箋なので、より幸福感とは遠ざかり、
状況を悪化させるだけです。
■自分の人生への責任感が薄れる
本来なら、自らの責任の元に
積極的に資金計画を立てて、収入管理するのが理想的です。
ですが、資金管理を奥さん任せにし、
自分は小遣いをもらうという形ですと、
能動的な資金計画が立てられません。
先ほど言った、投資が減り、
日々の小遣いのやりくりだけを考えるようになるので、
自己成長を含めた長期的な人生設計が立てられなくなるのです。
どこに投資して、自分磨きして、収入を増やして、、、
とか考えられません。
そうなると、行動以前に
考えることすら放棄するようになっていきます。
人生設計は妻任せ、
決定権も責任も妻にあり、というわけです。
こう言うと、
「いや、俺のとこは妻の許可さえ降りれば、
小遣いとは別に必要経費を出してくれる」
という人もいるかもしれません。
ですが、出費がありそうなとき
いつも妻のことが頭によぎるというのは
果たしてオスとして健全でしょうか。
妻の性格や解釈というフィルターを
通してしか判断できない。
妻にお伺いを立てているに等しいわけです。
これは奥さんを立てているようで、
責任を放棄しているとも言えるのです。
他にもこんな反論があるかもしれません。
「家計は妻が管理しているけれど、
大事なことは夫の承認がないと決められないようにしている。」
「大事なこと」というと
住宅ローンを組んだり、車や家電製品などの
大型消費がそれにあたるのですが、
これを妻一人では決められないというのです。
ですが、資金を握られている以上、
交渉に有利となるカードは妻側にあります。
なぜなら、返済可能な資金計画を提案されれば、
夫は無碍にノーとは言えなくなるからです。
もちろん、この資金計画は
夫が今の会社で今の収入を維持するという
前提で組まれていたりします。特に住宅ローンは。
これでは実質的にどちらに決定権があるかわかりません。
というわけで、小遣い制を批判してみたわけですが、
この制度は世界的に見れば少数派のようですね。
また、奥さんとしては、住宅ローンや家族の将来の為の貯蓄など、
家族のことを思って、やりくりを頑張られていると思います。
決して夫を苦しめる為にやっているわけではないのです。
とは言え、上に述べたような現実もあります。
少なくとも私はそう思います。
なので、これらの現実を覆し、奥さんを納得させるには
男にはそれなりの覚悟がいるでしょうね。
・・・
好評でしたら、第二弾書きます。
たぶん逆になりそうですけど。笑
それではまた。
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