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【いきべん通信】童貞向けのサービスってのは大変だにゃ。

配信日:2010年12月01日

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◆今日のいきべん通信INDEX
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●検索結果画面のブックマークがRSSリーダー、検索窓がtwitter。
●大学三年は高3。高3は中3と思え。誰にも期待されない若者たち。
●ここまでやるかという配慮があってエンゲージメントが成立する。
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●ゼンアーティストがアップバンクに掲載されますた。アールテーをお願いすます。
http://www.appbank.net/2010/11/30/ipad/192890.php
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その昔、ボクが通っていた馬鹿な大学では、
音楽のリスナーサークルというのがありました。

リスナーってなんだよ。
音楽、とくにロックは演奏できなければ意味がありません。

「ボクはリスナーだから。」って言うのは、
「ボクは童貞だから」というのと大差ありません。
処女サークルならともかく、童貞サークルってのは、笑止千万、
越前公もフンドシはずして、ご立腹なされるでしょう。

実際、ボクらは楽器をはじめてやりたいという奴には、
学生ローンに連れて行って、30万の楽器を買わせました。

そうすれば一生懸命、練習して、3ヶ月後には
ニルヴァーナでもオアシスでもチンチンをかきながら演奏できるようになります。
ちなみにボクは浪人時代に、ジミヘンの歯弾きと背中弾きをマスターしました。

中には途中で逃げる奴もいますが、借金だけのこってお気の毒様です。

「ボク、やっぱりアナウンス研究会」に入りますって。
阿呆ですよね。しかし奴はある意味かしこかったのかもしれません。
フジテレビや日本テレビのアナウンサーになることになる女子と出会ったのだから。
でも童貞じゃ、アナ研の女子には、相手にされなかったことでしょう。
別腹のように別アナは用意されていませんからね。


さて、iPhoneアプリのビジネスをしている者たちの間で、
なかば常識になっているのは、自らがコーディングできなければ意味がないということです。
コーディングできない奴が企画しても、ぜんぜん儲からないんですよ。

コーディングにはセックスコードを使います。
48番までコードがふられており、タッチや、加速度、コンパス、ボタン、マップ、
いろいろなメソッドがあります。これがわからないと全然儲からないというわけです。

なかでもすごいのが、69番。
これはAppleと利用者が二人でエクスタシーを享受して、
私たちは、びた一文も儲からないという代物です。

いかがでしょう。

開発スキルがなくて、このビジネスに飛び込むことが
いかに無謀なことがわかったかと思います。

Htmlがかけなくっても、ブログのように更新すりゃあいいんです。
っていうレベルのビジネスはi-modeで終わりました。

「ボクはやっぱりandoroidから入ります」って。

たわけもん、iPhoneよりもっと難しいんじゃい。

では、いきます。


PS)昨晩、伝説の番組、ユアマイフレンドにてZen Artistがとりあげられました。
http://twitcasting.tv/appbank/movie/758985

また夕刊では、その作品が載りました。
http://www.appbank.net/2010/11/30/iphone-news/194526.php


~~ レジェンドストーリーは突然に ~~~
あの日あの時、秋葉でヒットアプリが生まれる。

●1/8(土)より11期生がスタート。
http://school.rainbowapps.com/


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●検索結果画面のブックマークがRSSリーダー、検索窓がtwitter。
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【7/3講義録】「ケータイ利用者は何を検索するのか?」
         ●尾下順治(エフルート代表)


セレンディピティ(英: serendipity)は、
何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを
見つける能力・才能を指す言葉である。
何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」のことを指す。
平たく云えば、ふとした偶然をきっかけに、幸運を掴むことである。(Wikipedia)

ケータイのムコウの利用者がなんとなく求めているのは、
セレンディピティ、平たく言えばエージェントだ。

ケータイでは残念ながらロングテールワードが追いついていない。
むしろヘッドワードをあらゆる角度からコンテンツを抜き出してあげ、
しかもリアルタイムで更新してあげるのが利用シーンに答えてあげていることになる。

例えば、「新垣結衣」と検索する。
検索結果は「新垣結衣」専門ポータルのできあがりだ。

PCベースの検索エンジンでは、モバイル対応でも
リンク先のムコウの文字を抜き取ってあげようとしているが、
ケータイのムコウの利用者が求めているのは、
ニュースだったり待ち受けだったり掲示板だったりへのナビゲーションが
コンパクトに並んでいること。行間なんか要らない。改行なんか要らない。
スクロールなしのファーストビューにどれだけ情報が詰め込まれているかなのだ。

検索結果画面をブックマークしている人が多いという。
毎日7回以上同じキーワードで検索しているログから推測するに、
彼らはRSSリーダーのように使っているのだ。
RSSという概念なしに、利用者は自分なりの使い方でそれを実現する。
彼らはリアルタイムをこうやって追いかけているのである。

それと同時に、つぶやき言葉もたくさん見受けられる。
「ヒマ」とか「疲れた」など、逐一「ほうれんそう」している。

何もケータイ=若年層というわけではない。
実は50代は7割がPCインターネット、9割がケータイインターネット、
というように高齢になるほどケータイの方がカジュアルに使われている。
往年のアイドルだって、十分なビッグキーワードだ、

では、PCをメインで使っている方の場合はどうか。
ケータイを使う利用シーンのときだけ、使う傾向がある。

今回紹介された事例は、
夜のみ「京浜東北線」「アンパンマン」「ごめんくださいめんください」などだけ。
おそらくコドモを寝かしつけるときだけケータイを検索している。
他の検索ワードは一切ない。とくにエロキーワードで男女の区別がわかるものだが、
こういうときだけは、男女や職業の類推がつかないのだ。

ケータイのみで検索を使いこなすユーザでも、
動画はエフルートでという複数の使いわけをする者もいる。

グーグルはクロール技術で現在の検索の地位を獲得したが、
それはケータイ検索の答えではない。
クロール技術だけでユーザの利用シーンを想定してマッチングできるわけではない。
エフルートは検索行為そのものがコンテンツとなる
「search as a content」という考え方をとっている。

「いかに利用シーンを切り取れるか」
モバ大では、さんざん色々な講師が偶然にも一致して言っているが、
検索サービスにおいても、そのようである。


例えば、
いまだにテレビの影響がでかいといったことは最近になって囁かれた話だが、
別軸では、日本人はランキングが大好きだということがわかったりする。
ならばランキングをうまく使えばトレンドをつくっちゃえる可能性もある。

「利用シーンを切り取り、そしてある価値観を与える」
ここに来てはじめて、ケータイは補完ツールを抜け出すのではなかろうか。

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●大学三年は高3。高3は中3と思え。誰にも期待されない若者たち。
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【講義録】5/11「生の声からヒットを生め!イマどきの若年層の意識をさぐる」
          ●原亮(みやぎモバイルビジネス研究会会長)



グリーやモバゲーの発展に貢献したユーザの若者たち。

バブル崩壊後に生まれ、サリン事件、神戸事件、9.11などの凶悪事件、
山一などの企業破綻や、雪印などの企業の不祥事、

親から、知らない人にはついていったら行けないよと教えられているので、
大人と挨拶できないひとが多いという。

学校ではゆとり教育という名のもと、競争意識が去勢され、
街では、まわりの大人は語りかけない、
企業に入ったあとも、長期育成してくれるところなんかありゃしない。

外のひとたちは信用できない。

では、まわり同世代とのコミュニケーションはどうかというと、
「どうせ助けてくれない」というあきらめが前提にありながらも、
つながる安心を求め、「外されたくない、外したくない」と、
空気を読んで確認しながら言動をしている。「無難」、「王道」が安心。
普通にブカツに参加している裏側にこんな心理。

学校は、彼らにとってやっぱり、気をつかう場なのだ。

尊敬するひとにあげる対象は家族が4割。次は先生。
芸能人や歴史上人物も遠い存在で、1%ぐらいだという。

キムタクがモバイルビジネスマンなドラマができれば、
業界もりあがるんじゃないかという期待なんかしないほうがいい。

「お父さんを尊敬しています。毎日お世話してくれることはすごいと思います。」

なかなか、よくできたコじゃないかと思う殊勝な言葉。

しかしながら、教育の現場に携わった方たちには、
この世代は「感動が安物」にうつるという。

彼らの口からでる「尊敬」という言葉も安物だ。

夢はある。挑戦はしない。簡単な成功体験。
自分をつきすすんでいるひとがかっこいい。
好きなことをやってればいずれ仕事になるだろうという期待感。

そういえば、「世界にひとつだけの花」もヒットした。
彼らにとっては流行歌ではなく唱歌なのだろう。

こうして彼らにうけるヒット要素はこうなった。

1 お手軽に成果がでる
2 誰かが用意してくれる
3 自分の好きなもの
4 あたかも自分の力で掴んだようにしてくれる

アバターや育成ゲームなど
生身のぶつからないコミュニティが、それを満たした。

原さんが2000人の若者と接したなかで感じた、
彼らの深いところにあるニーズは、
「生身で自分にぶつかってきてくれるアツい何か、誰か」
ではないかと分析する。

生身のコミュニケーションへの免疫がないからこそ、
それを克服したいという潜在的欲求もあるんじゃないだろうかというわけだ。

ただ、普通にコントロールすることは無理だ。
計画された偶発を演出しないと、お魚さんのように逃げてしまう。

かといって空気を読みながら接してもダメ、
直球で立ち向かってこそ、心を開く。

ヒジョーにめんどくさい世代なのだ。


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●ここまでやるかという配慮があってエンゲージメントが成立する。
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【4/22講義録】「ブカテン×魔法のiらんど=中高生モバイル・エンゲージメント」
          ●須田和博(博報堂)

いま魔法のiらんどでやっている
ポカリスエットのスポンサードサイト「部活の天使(ブカテン)」。

高校の部活のマネージャーを紹介する番組。
地方各TV局で配信、アーカイブはサイトで見れるというものだ。

魔法のスポーツという機能もドッキング。
部活やグループごとのホームページ。
練習の呼びかけや、対戦相手探しもここで行われる。

なんと、そこで、画像をつくれるひとを探して、
部活画像もつくってもらうという魔法の世界。

高校生たちになくてはならない存在なのだ。

どうやったらそういう生態系をつくることができるのか?

魔法iのスタッフは、意図的にやろうとすると全て失敗するという。
ユーザが勝手に使い方を考えるので、それをサポートしようという考えに切り替えたという。

このブカテンと魔法iの出会いは、
「ブランデッドユーティリティ」という言葉がキーワードだったという。

企業が提供する便利サービスという意味だ。
ユニクロックが賞をとりまくって、にわかに流行った言葉だ。

ブカツのHPが持てる、これが魔法スポーツだった。

キャンペーンという特性上、一定期間で消さなくちゃならないときがある。
しかし、魔法iが生きている限り、その世界は生き続ける。
これはスポンサード企業にとってもウェルカムなことだ。

ブカテンの試みは二つの価値を提供した。
一つは、地方局への番組提供、
もうひとつはTV+WEBのコンテンツ連携だ。

エンゲージメントはより身近なところからうまれる。
地元だったり、友達だったり、同じ境遇だったり。
そこでのユーティリティになりえるかがひとつのポイント。
(ここでは、魔法スポーツ機能)

そして、ユーザがとどきそうでとどかないところに、つれていってあげると、
拠り所としての存在になり、強固なエンゲージメントとなる。
(ここでは、ブカテン番組)

ケータイ小説も、映像化も、TV番組化も、自分でなんとかならない世界。
これをかなえてあげる存在になる。
そして、ケータイを通じて友達にも巻き込む手段をあたえてあげる。
あるいは、投票などハードルの低い参加形態も用意してあげる。
これが、ケータイでのエンゲージメントの方程式だ。

かといって、スキームだけで大人の論理が通用するわけない。
彼らはそういったことにすごい敏感だ。

ユーザを才能の卵として囲い込みしない。場だけを提供する。
誹謗中傷にさらされないなどの、安心と安全を確保してあげる。
いやなバナー広告を見せない。いやな気持ちにさせない。

魔法iの運営は母親みたいな気持ちでやらないとつとまらないという。

こういった配慮があって、はじめて、ユーザは心を開くのだ。
この配慮をコストととらえてないがしろにすると、離れるのはユーザだけではない。

ナショナルクライアントも逃げてしまう。それほどデリケートなのだ。
それが総合広告の世界の常識。

マス広告は影響力がでかいから真剣になるが、ネットは意外といい加減にされてきた。
しかし、ユーザとのエンゲージメントを考えるとこういう議論を真摯にうけとめなければならない。

ユーザとのエンゲージメントをつきつめれば、ナショナルクライアントがやってくる。
逆に言えばそうなる。


TVでオンエアされる映像に実名が入っている場合、
ネットで流すときは、その実名を消して使う。
(あるいはそこをカットしても使えるように制作する。)

こういった配慮のセンスがあるかが大事なのだ。
ポカリスエットが選んだのは魔法のiらんど。必然の企業間エンゲージメントだった。

エンゲージメント感のあった、マキちゃんが消費者金融をすすめるなんてことじゃ、
業界自体が、稚拙なものに見られても仕方ない。


下記の参加者(コペさん)のコメントを見てもその危機難を感じる。

「いよいよネットや携帯の世界にもすごい人たちが本腰を入れ始めてきたんだなと感じました。
農民崩れのなんちゃって山賊や海賊が活躍してた領域にいよいよ正規軍が投入されたような。
勝間さんの「はてブトルネード」のモデルを知った時と似たような衝撃ですね。
「本物のみが残る時代」になってきたともいえるのでしょう。→ところで、残れんのか?俺・・・汗。」

幸い、講師の須田さんからは、「我々総合系は危機感をもって仕事しなくちゃいけない」と、
モバイル勢が協力できそうなコメントをいただいている。

「もう君たちの協力は必要ないよ。」と言われる前に、どんどん歩み寄っていこう。

お互い危機感を感じているからこそ、いい仕事ができるチャンスなのだ!

最後に映像のプロが「ケータイで動画いいじゃん」というのには感激しました。
むしろテレビに似たところがあるとも。

画質とかそういうことではなく、映像が手元ですぐに再生できるということに、
すごい可能性があるということを再認識した瞬間だった。


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