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【いきべん通信】JTの禁断症状から抜け出した男たちの物語がいま始まる。

配信日:2010年11月16日

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◆今日のいきべん通信INDEX
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●第5回サバイブ計画「ランキングに居残り続けるために努力すること」
●スマートフォンアプリの受注/発注の掟
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社内恋愛応援アプリ。iPadでホワイトボード、CommuBoad
http://www.eagle-inc.jp/commuboard
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昨日はたくさんの続投要請のお便りありがとう。

禁煙している今だから言えるけど、実は、
高校時代のボクは週1箱のミドルスモーカーでした。
校長と担任、部活の顧問と、3回見逃してもらいました。

見逃してもらったのはそれだけではなく、
修学旅行の前夜に飲んだレミーマルタンで、泥酔のまま空港へ行き、
それも見逃してもらいました。

いまだに3人の先生からことあるごとに、
「俺だけが反対して修学旅行に連れて行ったんだぞ」と言われ続けます。
奴らの記憶力は大したもんです。

でも、もしボクが修学旅行に行かなかったら、後世語り継がれる、
「うつっちゃったんです事件」はなかったことでしょう。

屈斜路湖のホテルで割り振られたボクの部屋には、
ファミコンと大工道具を持ち込む奴がいました。

H君は、なぜかテニスラケットの弦を持って来ています。

「おかしいな。」

H君によると、弦をほじほじすると、お金が入ったことになって、
テレビ見放題になるはずだというのです。

うまくいかないので、みんなでお金を出し合うことになりました。

どうぜお金を払ってみるならアダルトにしようぜとI君がいいます。

「おい、おかしいぞ、アダルトがうつらないぞ。」

物語はそこからはじまりました。

まずボクがファミコン用にもってきたF君からねじ回しとかをとりあげ、
テレビの解体にうつりました。

すると、アダルトを流している周波数をつきとめました。
こうして、わが部屋ではアダルトが流れるようになりました。
ついでに課金のリミッター解除もつきとめ、無料で見れるようになりました。

どこの部屋でも同じことを考えているのでしょう。

「あの部屋だけ、アダルトがうつるらしい」
というような感じでクチコミが流れます。

そのあとは、うちの部屋に電話が鳴り響きます。

「フジナガを○○○の部屋によこせ」

「いまフジナガは何号室にいる?」

テレビの修理屋として、部屋をまわっては、
内線がかかって、次の出張先に呼び出される始末。
なかなか自分の部屋に戻れません。

20名くらい集団で見る部屋もあれば
少人数で今にもはじめそうな部屋もあります。

そんな感じでくまなく全ての部屋をまわって一段落したときに、
また内線がかかりました。A君からです。

「マジですまん。タチバナキに見つかった。でもお前の名前はだしてないよ。」と。

後日、タチバナキは、自分の授業でこの話をよくとりあげるようになりました。

「修学旅行の見回りでさ、Aの部屋だけアダルトが流れてたんだよ。
 本人も、「うつっちゃったんです。」って言うしさ。どうもおかしいんだよ。」

生徒は全ての部屋で流れていたことを知っており、
先生はついにそれを知ることはありませんでした。

先生の間では「うつっちゃんったです事件」として卒業後も、
ボクらの学年の想い出として語られるようになりました。

実は、ボクの泥酔を見逃したのは、このタチバナキでして、
卒業後も会うたびに、北海道につれて行ったは俺なんだからなと
恩着せがましく言います。

卒業してから15年たってから、部活の顧問のヨシノには、
「映っちゃったんだ事件」の真犯人がボクであることを告げました。

でも彼がタチバナキにそれを話したかどうかは知りません。



~~「スマート業界で語られた本音と金言、そして来年の提言」~~~~~~~~~~~~~~~

スマートビジネス元年の総括として、
個人ディベロッパー、法人事業会社、投資家、北米のプレイヤーなど、
今年日本で最も大勢の業界人たちと出会った中で聞こえてきた本音と金言、
来年の提言については、ad:techやmobidecでの最新情報をまじえて、
お伝えいたします。講義内容は莫大なティップス集となりますので、
メモのご用意、録音機器のご用意をお願いいたします。

●今年最後の講演が決定。
http://www.auriq.co.jp/event/2010/det/1126.html


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●第5回サバイブ計画「ランキングに居残り続けるために努力すること」
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毎日1000本近くがリリースされるiPhoneアプリ。
毎週のようにランキングが入れ替わるアップスストアにおいて、
ずっと定番のように張り付いているアプリもあります。
今回は、ランキングインの滞在期間が長いアプリの特徴や、
ランキング維持にためにどのような努力をすればいいのかに迫ります。


11/26(金)13:30-17:30
溜池山王:山王健保会館
募集人数:132名

<講演内容>

1.「成功確率をあげるアプリプランニング」椎谷ハレオ氏
iPhoneアプリ400本、日本一のアプリレーベルAPPLIYAより、
アプリマーケットの状況を知る事でアプリの成功、失敗の分析をします。
アプリの分析をすることで成功確率の高いプランニングが可能になります。
リリース後のPR、検証、更新、効率的な運用方法を考えます

2.「素人からのトップランキングへの挑戦」臼井廉人氏
5月末のリリース以来、カテゴリーランキング50位以内(最高位1位)をキープ、
最近のバージョンアップで総合ランキング25位以内(最高位10位)に返り咲き、
もはや占い/診断系の定番アプリとなった「SM診断」の作者からみた、
iPhoneアプリの世界の戦い方について語っていただきます。

3.「見えてきたiPad市場とコンテンツの方向性」相澤謙一郎氏
iPadの国内販売の前から市場調査をはじめ、
有料総合3位をとった「Zen Artist」の企画開発の経験をふまえ、
iPadならではのコンテンツの方向性について探ります。
また日本市場での収益性や、米国市場への展開方法について語ります。

4.「ランキングに居続けるということ」木村武弘氏
スマイリーメールは上位ランキングの定番アプリとして、
ランキングに入り続けております。
レビュー対策や日頃のメンテナンスやバージョンアップなど、
さまざまな実体験談からランキング入りするための秘訣に迫ります。


5.「スマート業界で語られた本音と金言、そして来年の提言」藤永真至氏
スマートビジネス元年の総括として、
個人ディベロッパー、法人事業会社、投資家、北米のプレイヤーなど、
今年日本で最も大勢の業界人たちと出会った中で聞こえてきた本音と金言、
来年の提言については、ad:techやmobidecでの最新情報をまじえて、
お伝えいたします。講義内容は莫大なティップス集となりますので、
メモのご用意、録音機器のご用意をお願いいたします。

●お申し込みページ
http://www.auriq.co.jp/event/2010/det/1126.html


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●スマートフォンアプリの受注/発注の掟
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スマートフォン業界において「JT」と呼ばれているのが、
何を指すことであるかご存知だろうか?

「受託(開発)」の頭文字をとったもので、
いままでの「受託」とは違う様相であることから、
あえてこう呼んでいるのだ。

何が今までと違うのか。

簡単に言えば、安価(クライアントから見たら高価という世界なのであるが)で、
納期が見えず、次のアプリの生産計画が見込めないというという
経済効率の悪さと、いまが旬ゆえの大切な人材を
そんなものに、つぎ込んでいいのかという戦略的効率の悪さがあげられる。

ご存知のように誰でも参入できるスマートフォンアプリの世界だからこそ、
ヒットを当てるのが難しい、だからといって、
手堅くお金がもらえる受託に手を染めていいものなのか、
開発会社にとって、悩ましいのがこのJTというやつである。

「JT」は麻薬のようなスパイラルに陥りがちで、
iPhoneにいちはやく取り組んだ先輩ディベロッパーは、
一攫千金を夢見る自社アプリ開発をやめ、
爪に火をともすような受託開発で生き残りを余儀なくされている。

そもそもi-modeビジネスは、今思えばやりやすかった。
たくさんの専門産業が形成され、テンプレートビジネスといわれる、
待ち受け、占い、着メロ、着うた、デコメ、きせかせ、電子書籍というカタチが、
計画生産や計画収益のアテになった。

ひとたび当てると、そのカタチを量産、下請け会社や広告会社を潤わせ、
IPOのExitをめがけて、収益は再投資につぎこまれた。
受給バランスがコントロールされたなかで、
まさにクライアント側にお金とノウハウが貯まるビジネスだった。

スマートフォンビジネスは、まったくその逆で、
あまりにも過当競争ゆえに、最初の開発費は抑えられ、
一発当てたとしてもヒットの再現性がないから、
すでにiPhoneビジネスから勝ち逃げのカタチで撤退をするものもいる。

クライアントにとって外部発注の罠は、
納期遅れや、バージョンアップ毎のメンテナンスコスト、
下請け会社にとっての受託の罠は、
曖昧な仕様、妥当ではない相見積もり、作ってからのやり直し、
など、双方にとって分の悪いものとなっている。

なぜ、そうなるのか。

まずあげられるのが細分化されるプログラマーの専門スキルだ。
OpenGLなどの表示系、WebKitなどのクラウド連携、
CoreAudioなどの音再生、SQLiteなどのデータベース、
アプリ内課金や独自サーバ連携など、多彩なスキルをクライアントはジャッジできず、
受託側は「できる」といいながら、それは「やればできる」で、納期のコミットをしない。

そして、アプリという製品としての得意分野の細分化だ。
ゲーム、ツール、楽器、ビューアー、写真加工、AR、加速度やジャイロなど、
スキルを製品に昇華させる得意技が、ひとや会社によって違うのだ。

何せ、アプリはiPhoneアプリだけで30万点ある。
それだけアプリのバリエーションがあるのだから、
業者の選定は困難を極めるのは当然である。

少なくともクライアントが発注先を選定するためにやれることは、
「このようなアプリを今まで3回は開発したか」と尋問することぐらいである。

いざ開発をすすめるとなっても、さらに困難が待っている。

トラブルを未然に防ぐためには、
徹底的に競合アプリや参考になるアプリを使い倒して、
その情報を下請け業者と共有し、こまめに途中経過を見るという不断の努力が必要だ。

実にくだらないと思われるかもしれないが、
開発会社のメンバーを酒の席に誘い、夢を語り合うことがプロジェクトをうまくすすめる。
こういった時間の共有が、上記のサボりがちなお互いの作業を埋めるからだ。

逆に受託側にとって大事なことは、
専門スキルや、専門カテゴリーの明示であり、
専門でない仕事は、それを得意とする開発会社にまわすという、
仕事のまわし合いの精神であり、
こういった精神を持てば、信用できる人間から仕事を貰うことができる。
とにかく、よくわからない人(経験のない人)から仕事をもらってはならない。

あと、意外に大切なのは、有能なデザイナーや有能な音職人もネットワークに持つことだ。
アプリの売れ行きに貢献するのは、デザインや音だったりする。
こういった職人たちもアプリプログラミングの仕事を紹介しあったりしている。
当然、自分たちとおなじように、
その職人たちの得意分野も細分化していることにも注意しなければならない。

最終的にその仕事をうけるかどうかを決めるために、
クライアントにこう聴こう。

「あなたはアプリを今まで20回はプロデュースしましたか?」と。

筆者がいろいろなクリエイターに聞いた確率論でいうと、
20本に1本が、有料で1万本以上のセールスを出している。
であれば、当てるためには、20回のプロデュース経験があるに超したことはない。

20回のプロジェクトのなかで、いろいろな競合を見て来て、セールスの反応や、
いろいろなレビューをかかれた経験などが、彼らに蓄積されているからである。

受託側、発注側、双方に大切なこと3つあげるとすれば、下記のとおりだ。

・経験を嘘つかない
・スケジュールを守る
・役割分担を明確にする

それってビジネスの基本中の基本だと誰もが思うかもしれないが、
この前提がないのが、このスマートフォンビジネスだ。
ひとえに経験者が少ないビジネス黎明期だということである。
プロなんかいない。お互いにプロになっていかなくてはならない。

実は癌になっている存在もいる。それは、中間搾取業者だ。
フットワークが軽い者たちだから仕方のないことだが、
「仕事は間に入るものではなく、お互いまわしあうもの」という
先述の精神をもてば、案外紹介だけでなんとかなるのである。

アプリを世の中にだすクライアントにしても、
アプリを実際開発するディベロッパーにしても、
競合といって牽制しあわず、お互いをリスペクトしあえばいいのだ。
消費者によりレベルの高い商品を出そうとする共鳴が、
結果的に業界を潤わすのである。

最後にまとめるとこうなる。

狙っている分野のアプリ開発3本以上の開発スキルと、
20本以上のプロデュース経験が出会ってはじめて、
ランキングの神様が微笑む。

ユーザの評価を得なければ、儲かる仕事、
そして継続する仕事にはならないのである。

60本のうち59本のアプリが消費者からクソアプリと言われ、
すぐに忘却されるなか、私たちは業界内でいさかいをしている暇などない。

いちはやく、身の回りにヒットクリエイターを生み出すことだ。
世界中のクリエイターたちがいさかいあっているうちに。



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