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【歴史・一日一話】第2549話勝鬨橋

配信日：2014年06月13日

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第2549話　勝鬨橋

１９４０年（昭和１５年）６月１４日、東京都中央区（現在の行政区画）を
流れる隅田川に勝鬨橋（かちどきばし）が完成しました。

明治時代から、橋を架ける計画はありましたが、実現できませんでした。

日露戦争中の１９０５年（明治３８年）１月１８日、日本軍が遼東半島の旅
順を陥落させました。

その勝利を祝って、地元有志により『勝鬨の渡し』が設置されました。

対岸の月島（つきしま）には、石川島造船所の工場などが多く完成しており、
交通需要が増えていました。

１９２９年（昭和４年）、『東京港修築計画』に架橋計画が加わり、実現に
近づきました。

建設開始当時は、隅田川を航行する船舶が多かったため、可動橋として設計
されました。

橋そのものを上下に動かすという『跳ね上げ式』で、大型船舶の通航を可能
にしたのです。

当初は１日に５回、１回につき２０分程度に開いていました。

この頻度は、１９５３年（昭和２８年）頃まで続いていました。

しかし、船舶通航量の減少、道路交通量の増大により、次第に開く回数が減
少しました。

１９７０年（昭和４５年）１１月２９日を最後に、一度も開かれていません。


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