【歴史・一日一話】（毎日２分で読める歴史）

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【歴史・一日一話】第2408話総統地下壕

配信日：2014年01月15日

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第2408話　総統地下壕

総統地下壕は、ナチス・ドイツの首都ベルリンにあった総統官邸の地下壕で
す。

１９３５（昭和１０）年、アドルフ・ヒトラーは総統官邸の中庭に地下壕を
設置させました。

当時は主要施設に地下壕を設けるのは特別なことではありませんでした。

地下壕は敵の攻撃にも耐えられるよう厚さ４メートルのコンクリートによっ
て造られ、約３０の部屋に仕切られていました。

構造は強固で、空襲やソ連軍によるベルリンへの激しい攻撃にも耐え抜きま
した。

しかし、急ごしらえで建造されたため各所で水漏れが起きていました。

ヒトラー自身が換気を嫌ったため空調は良好ではなく、決して居住性は高く
ありませんでした。

また、ヒトラーが嫌っていた喫煙は禁じられ、利用者もそれを守っていまし
た。

戦況が絶望的になるにつれ、ヒトラーの姿がない所では堂々とタバコを吸う
ようになっていきました。

大戦末期にはヒトラーが目の前を通り過ぎてもタバコを吸っていました。

１９４５（昭和２０）年１月１６日からヒトラーは総統地下壕での生活をは
じめました。

ヒトラーと愛人のエヴァ・ブラウン、側近のヨゼフ・ゲッベルスらが総統地
下壕に居住しました。

ベルリン市街戦末期の同年４月３０日、ここで自殺しました。

翌日には後継首相のゲッベルスも自決、５月２０日にはソ連軍に占領されま
した。


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