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【いきべん通信】ITのちっぽけな戦いじゃなくてさ、でっかい戦争しようって話だよね。

配信日:2010年08月19日

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◆今日のいきべん通信INDEX
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●レインボーアップスからトップクリエイターが生まれる理由
●津田大介氏、現る!?モバイル氷河期のサバイブ計画
●コンテンツとハードはセット。サードパーティの支持で売れる。
●モバイルは「カード」。それはボクらにとっても世界と勝負する「切り札」。
●どんな蛇口を用意して何を流すのか。世界大戦の間にゲリラ戦を。
─────────────────────────────────────
Jazz殿堂001「Count Basie」リリース。
http://www.eagle-inc.jp/music/
─────────────────────────────────────


知ってる?
大学とか病院とかって西日本のほうが多いって?

明治維新で勝ったのが、
西だからそうなってんのよ。

社会インフラの再配置って
内乱がきっかけなんだよね。

薩長もイギリスの船と鉄砲で、
幕府に勝ったわけで、
アップルやグーグルの武器使って、
戦争したっていいじゃないかって話よね。

ITのちっぽけな戦いじゃなくてさ、
でっかい戦争しようって話だよね。


~~伝説の授業。レインボーアップススクール。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

素人だったあなたのアプリが全米チャートをかけあがる!

●第9期生、募集開始。iPhoneアプリ開発講座。
※9月開校はありませんので8月中に手をうちましょう。
http://school.rainbowapps.com/


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●レインボーアップスからトップクリエイターが生まれる理由
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まずは、彼らのリリース作品がどんなものか見てみよう。

●アプリ自慢
http://www.rainbowapps.jp/applijiman

なんと、販売ランキング保持者はこんな感じ。

・佐藤浩昭さん、朴さん、垣花さん(1期生)
 :カロリー管理(有料総合ランキング1位)
・島田清夏さん(1期生)
 :花火100選(有料旅ランキング1位、総合30位)
・水谷雅宏さん(2期生)
 :かけざんロボ(教育14位)たして10(教育60位)あとだしジャンケン(ファミリー80位)
・臼井廉人さん(3期生)
 :SM診断(有料総合ランキング7位)

もしこの盗人を信じられるなら、空を飛ぶことも、
湖の水を飲み干すことも、Apple銀座店で登壇することだってできるのです。


次は、彼らのオープンソースがどんなものか見てみよう。

●受講生のサンプルソース
http://www.rainbowapps.jp/sample-code

ほほう。レベル高いね。初心者だったとは思えないぜ。
受講生のおすすめページは、ほんと使えるぜ。
画像やアイコンは企画時点から使いまくるからね。

企画といえばこんなこともやってるぜよ。

●大ブレスト会議
http://www.rainbowapps.jp/brainstorming

さすがサイバーエージェント太っ腹。
30名がやって来て、お互いの企画スキルを高めあう。
アプリ企画の嫁ぎ先がなければ、Eagleが買い取るパートナーズプログラムもある。
最後の懇親会は同じビルの地下の居酒屋へ。

次は自主勉強会のご紹介。

●AppleCafe
http://www.rainbowapps.jp/apple-cafe

業界の著名人ぐらいしかめったに人を呼ばないEagleJapanBranch.
秘密の庭園を見れる、またとない大チャンスです。

盛り上がるといえば懇親会だね。

●懇親会
http://www.rainbowapps.jp/konshinkai

入学や卒業の度に行っていてもう5回目。
これを機にアプリプロジェクトが立ち上がったりする。

実は相当重要だったりするブレイクタイム講座。
業界のトップビジネスマンが聞きたい講座ばかりだ。

●ブレイクタイム講座
http://www.rainbowapps.jp/braketime

これ以外にも、シリコンバレー事情だったり、Apple最新情報など、
ビジネスディベロップ的な講座もあったりする。
5期生は大盤振る舞いで、アップバンクの村井さんとか、
ユビキタスの清水さん、コニットの橋本さんが友情出演。
これが授業料にインクルードなんだから、他ではありえないよね。


<他にもいろいろ講義以外のフォローアップ実績>

●受講者限定メーリングリスト
●開発合宿/ワークショップ(卒業生有志による開催)
●メディア取材、対外イベントへの優待
●海外視察ツアー(シリコンバレー、ニューヨーク)
●Eagle Developer Partner Program(開発資金支援)


受講生限定メーリングリストはまさに知恵袋かつ人脈袋。
これがソーシャルワークというのか、クラウドソーシングというのか。
とにかく受講生が卒業しても、アクティブに参加している、最強のツールなのだ。
よく噂をかぎつけた奴が、MLだけ追加してよ、なんて頼まれるけど、絶対にしない。
そりゃ当然だよ。受講生限定なんだからね。



●第7期生スケジュール:隔週土曜日13時-18時
8月28日、9月11日・25日、10月9日、10月16日
会場:秋葉プラザ ※1日で2コマの講義を行います。

●第9期生スケジュール:毎週火曜日19時-22時
10月5日・12日・19日・26日、
11月2日・9日・16日・30日、12月7日、12月14日
会場:秋葉プラザ


講座回数:10回(土曜日開催は1日で2コマ受講)
受講期間:2ヶ月半(平日夜開催は週1回、土曜日開催は隔週)
1コマの総時間数:時間(2.5時間/回)
受講時間:平日夜19時-22時、土曜日昼13時-18時
到達目標:iPhoneアプリを開発し、App Storeで販売(リリース)すること
募集人数:平日夜50名(秋葉原)、土曜日100名 (秋葉原)


●レインボーアップススクールiPhoneアプリ開発講座
http://school.rainbowapps.com/master



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●津田大介氏、現る!?モバイル氷河期のサバイブ計画
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先日のWWDC2010のスティーブジョブズの講演では、
「ゲームセンター」という Appleのソーシャルグラフのプラットフォーム、
そして「HTML5」が強調されました。
それに呼応するように、DeNAが「MiniNation」を本格化、
世界の各通信キャリアが、WACという団体を作り上げています。
今回は、アプリの寿命を延命すると期待される、この新しい潮流について迫りたいと思います。
またスマホ関連の最新トピックなど、よりつっこんだビジネス構築のヒントを盛り込みます。

<講師>
ユビキタスエンターテインメント代表取締役CEO 清水亮氏
トゥギャッター 吉田氏
ジークルー代表取締役 佐々木陽氏「世界のWidget市場、HTML5、 TV Widget」

2010年9月21日(火)
13:30-17:00(受付開始 13:00)

池山王:山王健保会館 2階 会議室


●お申し込みはこちら
http://www.auriq.co.jp/event/2010/det/0921.html


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●コンテンツとハードはセット。サードパーティの支持で売れる。
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【10/30講義録】「加速する Apple iPhoneの世界的戦略」
      ●花房寛氏


iPhoneはすでに3000万台、
iPod touchはすでに2000万台を出荷していると言われている。

2009年の3Qでのアップルの売上は83億ドル、純利益12億ドル、
3GSは520万台出荷された。

スマートフォン市場で、先発を行くブラックベリー、パームは、
共に2000万台であるから、2年でアップルは超えてしまった。
米国のスマートフォンの20%はiPhoneとなる。

2008年、世界のスマートフォンは1300万台出荷で、
依然としてノキアは45%ほどで横ばい、アップルは13%となる。
シンビアンOSは去年から6%を落とし、52%となった。ノキアだけが頼みの綱である。

ケータイ全体だけでいうとノキアは年間4億ペースの40%、
サムスンは2億台(ただし、クアルコム採用でアメリカのみ顕著に強い)
LGは1億台、モトローラ6600万台、ソニーエリクソン5800万台と続く。


巨大なプレゼンス。とはいえ、2012年にアンドロイド端末が、
累計2億台突破でiPhone&タッチを抜くと目される。
その段階でも1社でその数字だから依然として、
ディベロッパーにとって当分の間はiPhoneが主戦場になる。

顧客満足度もダントツだ。アップルは83%。アンドロイドは77%。
買い替えてもその端末と答えるのでは、
アップルは92%、アンドロイドは58%。
なんどアンドロイドユーザの20%はiPhoneに買い替えたいらしい。

米国ではAT&Tの通信網が人気なく、
2010年で独占契約が切れたあとは、
ベライゾンの参入でユーザが移動する可能性が高い。

アップルは参入当初、各国のキャリアに対して、
「国内一社、一定期間の独占販売」でのギャランティ戦略をとっている。

すでに、英国ではO2が独占契約している通信キャリアの期限切れ第1号となり、
Orangeが参入、来年からはボーダフォン参入、すべてのキャリアからでることになる。

今後は、複数キャリアでの展開がワールドワイドで起こると予想される。

とはいえ世界最大のマーケットはこれからで、
10月30日にチャイナユニコムから出たばかりだ。


販売戦略もさることながら、2台目、3台目という進化の戦略も斬新だ。
アップルは製品をバラエティ化せずに、
iPhoneという存在1つをこれだけのロットでずっと出し続けているのだ。


iPhoneOS3.0から3.1で劇的なバージョンアップがなされた。
進化の差分がわかるのが、ユーザにもわかるのは今までのケータイではありえなかった。

・コピー&ペースト機能
・ランドスケープキーボード(ヨコワイド画面)
・MMS
・障害者サポート機能
・スポットライト検索(端末内串刺し検索)
・アプリ内課金
・着うた(i-tune9)
・ボイス(メモ、コマンド)

買い替えなくても性能が向上する上に、端末の進化はさらに劇的だ。


・処理スピード2倍。
・コンパス
・音声認識
・ビデオ録画、再生
・カメラでのオートマティック設定

3GSになって、これだけの機能がアップした。

「アンドロイド端末はもっとすごいらしい」
というマニア向けの不買理由に対して外堀が埋められた。

それと同時に、iPhoneさえあれば、
「テープレコーダも、ビデオレコーダも、デジカメも要らないじゃん」
という利用シーンを埋めてしまったのが今回のバージョンの印象だ。

前回のバージョンがゲーム機、
書籍ビューワーとしての優秀なデバイスだという印象だったのが、
さらにユビキタスデバイスとしての哲学が深まっている。

まるでアプリディベロッパーのために一生懸命、
製品開発をしているかのようである。

Appleが証明したことは、
サービスディベロッパーのためのプラットフォームを作れば、
大きなコンテンツの市場ができるということ。
逆にいえば、莫大なコンテンツラインナップがそろえば、、
ユーザの支持を得て端末出荷台数が増えるということ。

iTunesとiPodのセットでSONYをやっつけたように、
同じ手法で、世界中のケータイメーカーをやっつけようとしている。

この手法が正しいという証拠に、
一人、一ヶ月のiPhoneアプリのダウンロード数は約10本。
そのうち2.6本が有料コンテンツとして売られている。

※ちなみにiPod touchは若年層が所有しているため、
アプリダウンロードは月18本に対し、有料は2本である。

アップストアでは2009年9月末で、
20億ダウンロード、85000種類のアプリが販売。
125000人の開発者がディベロッパー登録している。

アプリコンテンツの市場規模は、
iPhoneが125億円、iPod touchが73億円。
それに対しアンドロイドは5億円である。

すでにiPhoneアプリディベロッパーは、
「売り先はiPhoneだけではない」と考えて動き出した。

2014年でスマートフォン全体で66億ダウンロードあると予想されているのだ。

ただ、コンテンツ配信をメインとするサードパーティと一緒に盛り上げることができたのは、
過去に日本の通信キャリアとアップルぐらいしかいない。
やみくもに新プラットフォームに飛びつくのは早計だ。

アップルが何故成功しているのかを見極めてから、
そのポテンシャルを見計らう必要はありそうだ。

現にアップルはライバルと競争しながら協調している。
ヤフーはフリッカーアプリやファイナンスアプリを出している。
マイクロソフトはbingでiPhoneアプリ開発向けAPIを出している。
Amasonもしかり、Skypeもしかり、googleもしかりである。

グーグルのgVoiceにいたっては、アップルがリジェクトして問題になったが、
それがキャリアへの配慮で矢面にたっただけで、しかるべきプロセスを置いて、
やっぱり許してしまっている。公然の事実を通信キャリアに認めさせたかにも見える。

このように、サードパーティのために、そして、それを使うユーザのためには、
ライバルであろうと人前では握手をしているのだ。
逆にそれが死角になったとしても、Appleはこの哲学を貫き通すのだろう。

これからの時代は、サードパーティーの支持と、
競合との協調を無くして、成功はありえない。


アップルは見事にドット(点)をコネクト(つなぐ)してしまったのだ。


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●モバイルは「カード」。それはボクらにとっても世界と勝負する「切り札」。
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【12/18講義録】
「開国か、攘夷か!?ゆれる2010年、ケータイ維新をどう生きる!?」
 ●清水亮氏(ユビキタスエンターテインメントCEO)

マイクロソフトのパルマー、ノキアのCEOも、
これからのモバイルデバイスは、
「薄くてマルチタッチでSexyな端末だ」と表現した。
要するにiPhoneを作りたいということだ。

清水亮氏は
「実用性がなければセクシーじゃない」と定義づける。

「すぐやれそう」と思わせるのが人間でいうセクシーならば、
ハコを空けたらすぐ使える、アイコンをついつい押したくなる、
というのがモバイルデバイスのセクシーさだ。

結局、iPhoneはケータイよりも実用的だった。
少なくとも世界の人にとっては。

キーボードが無いというのは合理的だ。
200ドル未満の壁をこえるコスト力。
そして海外の文字がソフト側で可能だ。
日本のケータイがいくらよくたって、
日本語のキーボードが海外展開を阻害する。

さらに清水氏が「セクシーな端末かどうか」をチェックするポイントをあげたのは、
「電波なしでも使いたいか?」ということ。

iPod touch はすでに1300万台。
iPhoneの1700万人と比べれば、随分とシェアが高い。
電話機能がなくても持ち歩きたいデバイスの完成度だということだ。

スティーブジョブズは、「ケータイで結局何をしたいか」、
つまり「ケータイでインターネットをどう使うか」ということに対する
答えをきちんと持っていて、それが万人に受け入れられたのだ。

清水氏のiPhoneに対する面白い着眼は、
「iPhoneのデフォルトのアイコンは色気違いと整理がされていないところ、
これは、他のアプリが馴染むように計算されている。」

こういったことがセクシーたる所以なのだろう。

そんな世界情勢の中、
我らがガラパゴスケータイは既に全部入り。
ネタ切れで、しょうがないから「ひつじ」で勝負。
セクシー系に対抗してかわいい系で勝負という皮肉な状態。

新たな公式サイトを立ち上げて成功させることが非常に難しくなっているなか、
課金ユーザはまだ増えているから、新規コンテンツ申請が過去最高という、
「皮肉な状態」はキャリア、メーカーのみならず、
コンテンツプロバイダーまで落ちて来ている。
彼らは一人あたりのARPUをあげる戦略に切り替えている。
ニッチで中毒性のあるコンテンツが増えているのはそういうわけだ。


では、これからボクらはどう戦えばいいのだろうか。

「これからはOn Device Portalの戦い」だと清水は指摘した。

土管屋になりたくない通信キャリア、
工場になりたくない端末メーカー。
浮気性に振り回されたくないコンテンツプロバイダー。

ユーザが最初に触れるユーザインタフェイスを抑えたものが勝つ。

ケータイにおけるOPPとは、PCでいうOSのようなもの。
状況に応じてソフト群をカチッとかえて、
「究極の着せ替えケータイ」になる。

ユーザにとってケータイは「パーソナルメディア」という考え方から、
目的や利用用途に応じた「パーソナルデバイス」になるだろう。

登山ケータイ、ゴルフケータイ、夜のケータイなどなど。

オープン化の流れは電話の市民革命。
近いうちに、ジャパネットの高田さんが、
「おまけにアンドロイドもつけちゃうよ。」と叫ぶかもしれない。

もうメーカーもCPも、キャリアにヘーコラする必要がなくなった。
それよりも市民の支持を受けるツールやUI(ODP)を作ることが重要だ。

自社のODPは自社ストアとなり、以外はアンドロイドマーケットで売るといった、
「どこでも動くウィジット」の戦争が来年にやってくる。

では、そんなご時世で、ボクらは何を作ればよいのか。

サービスの流れは、「WEB→アプリ→カード」と変遷している。
各カードはマルチタスクで動いており、ユーザは状況に応じてカードをきる。

「カード」というメタファーは面白い。
つねにカードに持ちたくない常駐性のないもの捨てられる。
人生の切り札になるものだけが、アクティブに残る。

モバイルが「カード」という考え方と真逆なのが、
ご存知の通りPCの「デスクトップ」。

机に置くのは文房具。
グーグルは「WEBの文具メーカー」に徹することで今のポジションを築いた。
スケジュール、メール、ドキュメント、などなど。まるでコクヨのようだ。

コンピュータといえども、既存の何かの置き換えに過ぎない。
先人たちは「紙」の置き換えに対して、
「フォルダ」「デスクトップ」という概念をPCに持って来た。

それをそのまま、モバイルに持って行くのはナンセンスだ。
手のひらに机を置く訳がない。

手に持つものは道具だ。
では、どんな道具がいいのだろうかと行き着いたのがカードなのだ。

カードをぺらぺらとめくって、リモコンのようにポチっと押す。

こんな感じで、マイ四次元ポケットのような、
究極の着せ替えケータイを市民は求めているというわけだ。

最後に、(とはいっても講義では最初に最初の方で述べた言葉ではあるが)
国内のインターネットの先人たちの失敗を、
ボクらは教訓として噛み締めよう。

国内を見渡して、
インターネットでグローバルに成功している日本人はいないというけど、
アメリカ人は成功している。

それは環境の所為なのかといっても
米国に行って成功した日本人はいない。

SONYやホンダの創業期はもっと環境が劣悪だったはずだ。

かつてジャストシステムがマイクロソフトに食われたとき、
泣き言はいうけど、抵抗らしい抵抗はしなかった。

これは日本のサムライたちが持っていた「戦争の美学」と反する。

国内のモバイルビジネスもいずれ世界が食ってくる。
アメリカ人や中国人が世界のモバイルビジネスで覇権をとる。

そのときボクらは抵抗らしい抵抗をしなければ、
先人たちと同じ結果が待っている。

もうボクらは海外に向けて、戦争をするしかない。
海のムコウの奴らも戦争だと思ってしかけて来ているのだから。

2010年はケータイ維新の年だ。


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●どんな蛇口を用意して何を流すのか。世界大戦の間にゲリラ戦を。
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【モバイル・IT研究会】第25回勉強会 「世界アプリケーションストアの現状と今後」
           株式会社GClue 代表取締役社長 佐々木 陽氏

講演内容:
1. キャリア主導アプリケーションストア
2. デバイスメーカー主導アプリケーションストア
3. プラットフォームプロバイダー主導のアプリケーションストア
4. コンテンツの世界市場への展開の可能性

ディスカッションテーマ:
1.OpenDevice(Android,iPhone.WinMo)で世界と戦うには
2.世界で通用するコンテンツとは


グーグルがついにネクサスワンを出した。テレビCMはジョージルーカスの制作。
iPhoneの機能は全て実現するandroid。

スマートフォンは今まで、Apple1社が莫大な広告費をかけていたが、
これからは、あらゆるプレイヤーがandroidに広告費をしかけてくる。
アメリカのモバイルがスマートフォンで埋め尽くされるのは時間の問題である。

佐々木さんは、Javaがケータイに搭載されたとき、韓国に学びにいった。
今回のアプリプラットフォームの誕生はそれ以来の衝撃だったとふりかえる。

今後、グーグルとAppleはプライドをかけて、機能拡張の応戦を繰り返す。
ボクらはそれをしっかりとキャッチアップすればいい。
iPhoneアプリはレッドオーシャンなんて一部の人は言うけれど、
まだまだ戦いは始まっていないのだ。まだまだボクらには世界への挑戦の資格はある。

いまの課金アプリ市場は6200億円。
それが2013年には3兆円市場に成長する。
これを見過ごす訳にはいかない。

アンドロイドの特徴でもっとも革新的なのは、インターネットのハイパーリンクのように、
アプリ間で連携できるところである。
アプリ開発者は全ての機能を揃える必要はなく、コアのところに情熱を集中させればよい。
みんなのコア(細胞)をかき集めて、ひとつのソフトサービス(器官)をそろえればいい。
しかも知恵はクラウドに任せればいい。

具体的にどうすればいいの、どうやってマネタイズすればいいの、
というところは議論でたくさん残る訳だが、まずは彼らの思想からとらえなくちゃならない。
iPhoneアプリをそのまま移植するという間に、いいandroidアプリを他所が作ってしまうのだから。

佐々木さんがもうひとつ面白いこと言ったのは、「見えないアプリ」が実現するということ。
陰でこっそり、気圧を計るのにGUIは要らないよねというわけだ。
アンドロイドはマルチタスク。たくさんのアプリを一度に起動させて、最適なツールを実現する。

そう。iPhoneはコンテンツ市場が収益の中心だけど、
androidはツールやプラットフォームにもチャンスがある。

やっぱりわけがわからないけど、とにかく既存の常識を捨ててから取り組むべしということだ。

潤沢なJava開発者もアンドロイド市場を後押しする。
日本アンドロイドの会の会員数5000人を見てもうなづける。

仕事のあり方も変わる。会社が終わったあとや、土日にクリエイターが、わんさかうごめく。
時代はクラウドソーシング。人を会社に囲っただけでは開発者をコントロールすることはできない。
いいアイデアとビジョンに開発者はむらがる。

ビジネスの構築の仕方も既存の常識ではかなわないのだ。

さらに会場は、佐々木さんの話に没頭する。

「これ、数行のコードでできるんです。」と、
JavaScriptで動くミドルウェア(ウィジェット)を紹介した。

セカイカメラのようなGPSタギングだって、
電子書籍だって、課金のしくみだって、
数行のJavaScriptで動く。

ダウンロード型のアプリも、JavaScriptでも、Flashでもほぼ同様に動くらしい。
アイデアを具現化するときに、デバイスやビジネスにあわせて自由にやればいい。

今まで、iPhoneアプリを作ろうとか公式コンテンツを作ろうとかソーシャルアプリを作ろうとか、
「まず形から入ろう」としていたのが非常にナンセンスになるのだ。

「アンドロイドって言ったって、たくさんの機種が出るでしょ。端末最適とか大変じゃないの?」と
すかさず質問したら、「意外にそれが楽になって来ている」という。(その説明は割愛)
それぐらいはお見通しで世の中は動いているらしい。
なんてったって、アプリ間連携するような代物だから。

さらに、わけのわからないまま、驚きの言葉が出て来る。

「androidによって、検索市場の再定義が行われる」
キーワードは「Perspective Search」。

リンクポータル>>検索エンジン>>ソーシャルメディア
と変遷してきた流れの次が、「パースペクティブ(遠近法)検索検索」だと言う。

いま、あなたの目の前にあるものから、優先的に検索解を出すというわけだ。
今までの検索ロジックはデスクトップPCを前提にできている。
デスクトップインターネットは14億台で踊り場となった。

それに対して、モバイルインターネットはいずれ100億台に到達する。
モバイルを持ち歩いている人間にはまったく無用だ。
そのときどこで何をしているか、何が見えるかというところに、
何を提案できるかということなのだ。もはや「検索」という言葉が古くさい。

検索先のウェブサイトだってもはや古くさい。
あとでも使おうと思った時に、いまそのアプリをダウンロードすればいい。
アプリから、また別のアプリ(ページ群)をダウンロードするという動きの方がお手軽だ。
ローカルならではのサクサク感や、独自UIのサクサク感は、
すでに多くのiPhoneアプリ体験ユーザが無意識に実感している。

正確に言えば、アプリなのか、JavaScriptなのか、ウェブなのか、Flashなのか、
ユーザにとってどうでもいい。さくさく最適な情報や体験を摂取できればそれでいい。
アプリの検索シーンにプレイヤーが不在であることも時間の問題である。

いま、メーカー、キャリア、OSプレイヤーで、
世界のプラットフォームの覇権をめぐって世界戦が繰り広げられている。
奇しくも、講義の夜にAppleがiPadを出した。
もうすでにケータイ以外のデバイス世界大戦も始まっている。

それは、最後にまとめておくとして、
ひとつ言えることは、私たちがいい時代にいるということだ。

彼らは、ミドルウェアやコンテンツを抑えるために、
我々サードパーティ、そして一般人開発者の誘致に一生懸命だ。

世界規模のインテリジェンスな土管は整備されつつある。


われわれは、どのような蛇口を用意し、何を流すのかを考えればいい。

もうすでに、通信キャリアという名の幕府と心中する必要はなくなった。
それと同時に、世界中のいたるあちこちのゲリラ革命家と、
アイデアを戦って行かねばならない。

もちろん我々もインテリジェンスなゲリラをやっていくしかない。


・iphoneとandroidの競合
  プラットフォーム(apple,microsoft,google他)
  メーカー(nokia,モトローラ,サムソン他)
  アグリゲーター(GetJar,Cellmania,handango他)
  キャリア(docomo,kddi,softbank他)

 ※プラットフォーム
  iTunes App Store 10万 4000本/月追加
Android market 2.5万 4000本/月追加
Windows Mobile 数百
Symbian Horizon 数百

・アプリの新しい方向性
  Widget(JavaScript):JIL,Bondi,WRT,Palm Pre


・メーカーのマーケットプレイス
Samsung AppStore, Ovi, LG Application Store,
BlackBerry AppWorld, Sony Erricsson Play Now,Ovi

※メーカー独自のOS
nokia→symbian ・SAMSUNG→bada

・現在はキャリアが独自のストアを持っていることが多い



~~伝説の授業。レインボーアップススクール。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

レインボー。すべてを変えていきます。もう一度。

●第9期生、募集開始。iPhoneアプリ開発講座。
※9月開校はありませんので8月中に手をうちましょう。
http://school.rainbowapps.com/


~~~~過去の講義録をPDFで見たいアナタに~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

モバイル夜間大学2009総集編。(全講座収録!)
モバイルマーケティングのススメ。9000円
ソーシャルのススメ。5000円
経営のススメ。8000円
スマートフォンのススメ。6000円
脱ガラパゴスのススメ。5000円
キャリアメイクのススメ。5000円

http://www.mag2market.com/profile/838/

※一度購入済みのシリーズはご感想と引き換えに、
最新版とお取り替えいたします。
◎モバイルのプロたちが読んでいる「いきべん通信」
のバックナンバー・配信停止はこちら
http://archive.mag2.com/0000285643/index.html





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