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【いきべん通信】もし、ジョンスカリーがコカコーラだったら歴史が変わっているのだ。
配信日:2010年08月18日
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◆今日のいきべん通信INDEX
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●HTML5とソーシャルグラフで変わるスマートフォンビジネス
●なぜレインボーアップスが世界一のiPhoneクリエイター集団なのか?
●アプリ内課金が可能にする、3つのビジネスモデル。
●アプリはゲームを飛び出し、デスクのないビジネスの現場へ。
●世界では利用シーンを切り取る専用端末がビジネスを切り開く。
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Jazz殿堂001「Count Basie」リリース。
http://www.eagle-inc.jp/music/eagles
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確かに、ペプシは砂糖水にレモンを入れただけだ。
しかし、コカコーラは違うぞ。
ペプシよりレシピが複雑だ。
バニラなども入っている。
もし、ジョンスカリーがコカコーラだったら歴史が変わっているのだ。
~~伝説の授業。レインボーアップススクール。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
素人だったあなたのアプリが全米チャートをかけあがる!
●第9期生、募集開始。iPhoneアプリ開発講座。
※9月開校はありませんので8月中に手をうちましょう。
http://school.rainbowapps.com/
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●HTML5とソーシャルグラフで変わるスマートフォンビジネス
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先日のWWDC2010のスティーブジョブズの講演では、
「ゲームセンター」という Appleのソーシャルグラフのプラットフォーム、
そして「HTML5」が強調されました。
それに呼応するように、DeNAが「MiniNation」を本格化、
世界の各通信キャリアが、WACという団体を作り上げています。
今回は、アプリの寿命を延命すると期待される、この新しい潮流について迫りたいと思います。
またスマホ関連の最新トピックなど、よりつっこんだビジネス構築のヒントを盛り込みます。
<講師>
ユビキタスエンターテインメント代表取締役CEO 清水亮氏
トゥギャッター 吉田氏
ジークルー代表取締役 佐々木陽氏「世界のWidget市場、HTML5、 TV Widget」
2010年9月21日(火)
13:30-17:00(受付開始 13:00)
池山王:山王健保会館 2階 会議室
●お申し込みはこちら
http://www.auriq.co.jp/event/2010/det/0921.html
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●なぜレインボーアップスが世界一のiPhoneクリエイター集団なのか?
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まずは、彼らのリリース作品がどんなものか見てみよう。
●アプリ自慢
http://www.rainbowapps.jp/applijiman
なんと、販売ランキング保持者はこんな感じ。
・佐藤浩昭さん、朴さん、垣花さん(1期生)
:カロリー管理(有料総合ランキング1位)
・島田清夏さん(1期生)
:花火100選(有料旅ランキング1位、総合30位)
・水谷雅宏さん(2期生)
:かけざんロボ(教育14位)たして10(教育60位)あとだしジャンケン(ファミリー80位)
・臼井廉人さん(3期生)
:SM診断(有料総合ランキング7位)
もしこの盗人を信じられるなら、空を飛ぶことも、
湖の水を飲み干すことも、Apple銀座店で登壇することだってできるのです。
次は、彼らのオープンソースがどんなものか見てみよう。
●受講生のサンプルソース
http://www.rainbowapps.jp/sample-code
ほほう。レベル高いね。初心者だったとは思えないぜ。
受講生のおすすめページは、ほんと使えるぜ。
画像やアイコンは企画時点から使いまくるからね。
企画といえばこんなこともやってるぜよ。
●大ブレスト会議
http://www.rainbowapps.jp/brainstorming
さすがサイバーエージェント太っ腹。
30名がやって来て、お互いの企画スキルを高めあう。
アプリ企画の嫁ぎ先がなければ、Eagleが買い取るパートナーズプログラムもある。
最後の懇親会は同じビルの地下の居酒屋へ。
次は自主勉強会のご紹介。
●AppleCafe
http://www.rainbowapps.jp/apple-cafe
業界の著名人ぐらいしかめったに人を呼ばないEagleJapanBranch.
秘密の庭園を見れる、またとない大チャンスです。
盛り上がるといえば懇親会だね。
●懇親会
http://www.rainbowapps.jp/konshinkai
入学や卒業の度に行っていてもう5回目。
これを機にアプリプロジェクトが立ち上がったりする。
実は相当重要だったりするブレイクタイム講座。
業界のトップビジネスマンが聞きたい講座ばかりだ。
●ブレイクタイム講座
http://www.rainbowapps.jp/braketime
これ以外にも、シリコンバレー事情だったり、Apple最新情報など、
ビジネスディベロップ的な講座もあったりする。
5期生は大盤振る舞いで、アップバンクの村井さんとか、
ユビキタスの清水さん、コニットの橋本さんが友情出演。
これが授業料にインクルードなんだから、他ではありえないよね。
<他にもいろいろ講義以外のフォローアップ実績>
●受講者限定メーリングリスト
●開発合宿/ワークショップ(卒業生有志による開催)
●メディア取材、対外イベントへの優待
●海外視察ツアー(シリコンバレー、ニューヨーク)
●Eagle Developer Partner Program(開発資金支援)
受講生限定メーリングリストはまさに知恵袋かつ人脈袋。
これがソーシャルワークというのか、クラウドソーシングというのか。
とにかく受講生が卒業しても、アクティブに参加している、最強のツールなのだ。
よく噂をかぎつけた奴が、MLだけ追加してよ、なんて頼まれるけど、絶対にしない。
そりゃ当然だよ。受講生限定なんだからね。
●第7期生スケジュール:隔週土曜日13時-18時
8月28日、9月11日・25日、10月9日、10月16日
会場:秋葉プラザ ※1日で2コマの講義を行います。
●第9期生スケジュール:毎週火曜日19時-22時
10月5日・12日・19日・26日、
11月2日・9日・16日・30日、12月7日、12月14日
会場:秋葉プラザ
講座回数:10回(土曜日開催は1日で2コマ受講)
受講期間:2ヶ月半(平日夜開催は週1回、土曜日開催は隔週)
1コマの総時間数:時間(2.5時間/回)
受講時間:平日夜19時-22時、土曜日昼13時-18時
到達目標:iPhoneアプリを開発し、App Storeで販売(リリース)すること
募集人数:平日夜50名(秋葉原)、土曜日100名 (秋葉原)
●レインボーアップススクールiPhoneアプリ開発講座
http://school.rainbowapps.com/master
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●アプリ内課金が可能にする、3つのビジネスモデル。
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【9/29講義録】「iPhone OS 3.0で可能となったアプリ内課金と、その展望」
●橋本謙太郎 氏(コニット代表)
今まで日本のコンテンツプロバイダーが、これまでiPhoneに参入しない理由であった、
「iPhoneでは継続課金ができないから。」という言い訳が解消された。
ただ、あらかじめ言うと、いわゆる「眠り会員」というのはiPhoneや、
世界のインターネットビジネスには存在しない。
アラートを出して、継続利用しますかと聞くのがグローバルスタンダードだ。
ここを美味しいというのなら、どうぞ日本で続けてくださいと言うしかない。
さて、アプリ内課金の実体について話をすすめる。
結論からいうと、コンテンツプロバイダーは別途サーバを用意しなくてなならない。
日本のコンテンツプロバイダーが当たり前のようにやっていた
「コンテンツ管理、DB管理、課金認証」が必要になる。
これは、アプリだけを作って、アップストアの商品棚にあげていたような、
プリミティブな開発集団をはじくことを意味する。
iPhoneアプリ業界もいずれは、日本のモバイル業界のように、
コンテンツホルダーとサイト運営者がきれいに分業する方がしっくりくる。
そうなれば、ビックタイトルを持つゲーム業界や、キャラクター業界の参入を高め、
アイデア一発の無名ベンチャーのラッキーヒットがもっと難しくなる。
なぜなら、アプリ内課金により、バリエーションの高い課金や
マーケティング活動ができるのは、むしろ強いコンテンツなのだ。
さて、iPhoneのアプリ内課金の流れについて話をすすめる。
アップストアの仕事は、最初のアプリのダウンロードのときの課金認証と、
再ダウンロードの保障が主な仕事だ。アプリデータはアップルが預かる。
アプリ内課金は追加コンテンツの販売であり、
そのコンテンツはコンテンツプロバイダー(CP)のサーバに置く必要がある。
ここで大事なのが、レシートという概念だ。
オプション課金をする都度に、レシートを発行して、それを課金認証に使う。
レシートの発行からの流れは以下の通り。
ユーザがアプリ内で追加コンテンツ「購入」を決めると、
追加サービスのダウンロード完了まで、以下のようなフローとなる。
1.アップルにて、レシートは発行。アプリへ移動
2.レシートが、アプリからCPサーバへ移動
3.レシートが、CPサーバからアップルへ移動。
4.レシートが正常のものであればCPに「認証OK」を返し5へ。
5.ユーザが選んだコンテンツがアプリにダウンロードされる。
アップルと、アプリと、CPサーバが、
レシートを通して、認証しているというしくみになる。
アプリ内課金のしくみを入れたいのなら、
アプリにライブラリ追加をし、
別途サーバをこしらえて、
そこでは、コンテンツ管理、アプリとの連携処理、Appleとの通信認証、
運用者の管理画面、といったことをやらなくてはならない。
ちなみに、レシートに記述されているのは、簡素なIDだけ。
アプリのID、コンテンツのID、そして「レシートの属性」だ。
付随した情報はレシート発行時の流れで、
別途情報を付加させて、CPのサーバでDB管理しなくてはならない。
Appleはレシートの発行金額だけわかればいいのだから、
どのパーツがどれだけ売れてといった情報や、
誰がどのパーツとどのパーツを買ったという情報など、
CPのマーケティング活動や日常管理業務に必要な情報は、
CP独自で整理すべきことなのだ。
最後に、先ほど記述した「レシートの属性」について説明する。
このタイプが、3つのビジネスモデルを決める重要な概念なのである。
1.消耗型
レシートは1回のみ発行。ロールプレイングゲームの薬草やポーションのように、
一回きりのユーザ効用を売る場合に用いる。
2.恒久型
レシートは何度でも発行する。これは元アプリと同じ扱いである。
バージョンアップ自体を付加価値としてその権利をなくさない場合に用いる。
雑誌の毎号課金や動画をクリッピングしておくような使い方で用いる。
3.期間型
レシートは特定期間だけ発行。レンタルビデオのような期間利用をさせる場合に用いる。
アプリ内課金でできないものは、
・リアル商品の販売
・ゲームコンテンツ自体(アプリで売ればいい。)
・他のiPhoneアプリでつかえるチップ(PCのサービスはOK)
・エロス、暴力(アプリの規定と同じ)
アプリ課金でネックなのは、価格設定がアプリと同じで柔軟性にかけるところ。
・$0.99, $1.99, $2.99, &3.99...
アプリ内課金コンテンツでもっとも重要なポイントは、
Appleの事前審査が無いというところである。
通常のアプリリリースは、新規だろうとバージョンアップだろうが、
2週間以上かかっているが、アプリ内課金コンテンツはすぐにリリースできる。
ただし、後付け通報でペナルティを受けることがあるので、
はじめから危ない橋を渡るのはオススメしない。
そして、もうひとつ重要なポイントは、
無料アプリでアプリ内課金ができないということ。
しかし、そのアプリの有料に変えれば、できるということでもある。
最初に多くをばらまいて、有料アプリに変更届けをだせば、
まるで、千趣会(タダで本をばらまき)のようなビジネスができるのだ。
さらにもうひとつ、「レシートのみDL」は、別途サーバが要らない。
裏を返せば、なんらかのデジタルデータのやりとりをさせなければ、
コンテンツサーバは要らないということだ。
どういうことかというと、
すべての機能やサービスは最初のアプリに組み込まれていて、
レシート発行で、フラグをオンオフさせることで、
ユーザ効用を提供すればいい。
対戦機能や、ライフ、アイテム、特殊面などなど。
別にそれは動画や雑誌コンテンツでもいい。
ただ、10メガを超えるとWiFiでのダウンロードとなるので、
10メガを超えない場合にこういった技を使うことを考えるといいだろう。
以上がアプリ内課金の全容だ。
一度強いコンテンツをもった場合、
さまざまな後付けの課金回収手段があることに気づくだろう。
売り切りご免は、しょうもないアプリを騙し売りしたときだけの効用である。
最初はハードルをさげてたくさんの人に利用してもらう、
徐々に、はまっていくひとから、次々にお金をもらう。
こういったマーケティングシナリオを描いていくのは、
日本のモバイルコンテンツプロバイダーが最も得意とするところである。
このたび、コニット社は、
アプリ内課金のコンテンツサーバのASP提供を始めることを、ほのめかした。
誰もが同じようなつまらないソースを書かなければならない、
サーバのつまらない運用をしなければならない、
こういった所にもビジネスチャンスがある。
リーバイスモデルはiPhoneのようなゴールドラッシュの現場にぴったりである。
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●アプリはゲームを飛び出し、デスクのないビジネスの現場へ。
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【10/14講義録】「キャリアから見たiPhoneアプリの世界」
●大野泰敬 氏(ソフトバンクモバイル)
現在、世界に普及しているiPhoneは3000万台、
iPod touchを含めて、アプリが動くプラットフォームは5000万台
アジアの普及率は7%、そのうち4%が日本と言われる。
一日あたりの新作アプリは500、すでに85000ものアプリがある。
そのうち、23%がゲームアプリ。
ゲームにおいては、PSPやDSで出ていない続タイトルもでるほど、
ゲームのプラットフォームとしてのプレゼンスを高めている。
しかし、ゲームだけではない使い方の方がむしろ流行って来ており、
今後のビジネスチャンスを見つけることができるようだ。
日本でのダウンロードシェアは、
ゲーム24%に対して、電子書籍が20%と、
すでに電子書籍がものすごく熱いことを表している。
電子書籍と一言でいっても、さまざまな形のサービス、ビジネスモデルがある。
雑誌ビューワーとしてのマガストアのようなものや、
期間限定のレンタルサービス、他のデバイスでも利用可能なロッカーサービス、
コミックや小説のみならず、絵本まで出て来た。
今年ようやく500億円規模になった日本のケータイ書籍市場の歴史を鑑みると、
出版業界のiPhoneプラットホームへの食いつきは異常であるし、
ユーザもそれに答えていると言える。
iPhoneは世界でインターネットを拓いたが、
日本にとっては、電子書籍を拓いたと言えそうだ。
なかでも、産経新聞のiPhone無料アプリの登場のインパクトはでかかった。
もはや通話機能よりも、アプリというコンピューティングソフト機能の方に、
利用が偏りはじめたこの端末のユーザはどのような感覚で、
アプリをダウンロードしているのだろうか。
ウェブ上にある調査をミックスするとこんな感じになる。
iPhoneユーザの6割は1ヶ月以内に何かしらをダウンロードしている。
1割は毎日ダウンロードしてる。
逆にダウンロードの経験のない人は1割。
有料をダウンロードしているひとは6割。
有料アプリの平均購入金額は180円。
いまのスピードで市場規模を年換算すると2400億円市場。
いままででダウンロードした、最高金額のアプリについては、
600円ー1000円が一番多く、1000円以上のアプリに心理的ハードルがある。
iPhoneユーザの最近の特徴として、
ユーザのリテラシーのばらつきが顕著になっている。
その証拠に、かつてほど、ランキングの変動が少なくなって来た。
「思いつき」を肯定的にピックアップしてくれるユーザの影響力はないと考えた方がいい。
どんなターゲットで、どこに利用されるかを考えて作る必要が、
早くもこの未成熟市場で出て来たといえる。
「利用シーンを切り取る」というのは、さんばんモバイル大学でも言い続けてきたが、
やはりiPhoneでも、「自宅」「移動中」「待ち合わせやランチ」といった大まかな、
利用場所のカテゴライズができている。
では、われわれは、どうやってマーケティングすればいいのだろうか。
とにかく、iPhoneアプリが売れ続けるには、
アップストアに掲載され続けることが至上命題になる。
いま見受けられる企業努力は下記のようなものだ。
1.価格操作。
先行値引きセール、値引きセール予告。
後者に関しては、もう一回波をあげたいときに使われる。
2.無料と有料。
無料でまずはお試ししてもらい、有料に誘うというものだが、
こちらも、無料を先に出すパターン、同時に出すパターン、
後に出すパターン、と戦略によってリリースタイミングをずらしている。
3.アプリ内課金。
最近、俄かに注目されたのが、このしくみだ。
低下価格でアプリを売り、追加オプションで高いコンテンツを売るという手法が可能だ。
3により、単なるインストール数を稼ぐビジネスから、
どれだけの消費回転をさせるかというビジネスに転換しつつある。
4.アプリ内販促。
ユーザをコンテンツで数珠つなぎにする手法である。
これをよそのアプリの紹介というように変えれば広告ビジネスとなる。
以上といえば以上である。しかし実はもっと重要なポイントがあるのだ。
それは、「店舗連動マーケティング」である。
リテラシーの低い人に「楽しい使い方」を啓蒙する場所といえば、
店頭やイベント、CMになる。
もうすでに、量販店ではアプリ紹介冊子が配られ、
iPhoneアプリのお試しコーナーができている。
彼らとしてみれば、iPhoneのよさを使えるためにやっているので、
それに乗っかれるアプリをちゃんと作れば、自然と告知されてしまうのである。
単なるランキングでの表示と、リアルに第三者が進める場、
どちらが伝播力があるかは想像できるだろう。
では、どんなアプリがこれから狙い目なのだろうか。
最近の兆候や、目指すべきところについて紹介する。
■カメラアプリ
日本の開発者に優秀なアプリが多いジャンル。
連射やミニチュア、レトロ、編集など、
カメラを楽しむという分野がしっかりと存在している
■教育/語学
すでに6000アプリが出ており、辞書とよばれるものは網羅され、
医療の文献や学術のデータベースが今やコンテンツ化している。
学者や生徒にとっても、情報の取り出しやすいデバイスがいいのだ。
■健康/エクセサイズ
ヨガや、ジョギング、などのジャンルがすでに2500アプリでている。
■企業プロモーション
映画のPR、音楽のPRにはじまり、すでにグローバル企業はこぞって参入している。
ホームページ制作業者のように、企業に張り付くこともビジネスとしては多いにありえる。
■法人向けアプリ
ビジネスとしては上記と同様、受託モデルではあるが、この分野は俄に熱くなっている。
今までの業務用端末がiPhoneにこぞってリプレイスされているというのだ。
ある州では警察官にiPhoneが支給され、ある鉄道では駅員にiPhoneが支給されている。
もちろん、業務用アプリがすでにインストールされたものである。
同様に学校でも生徒へのiPhone支給がはじまっている。
行政、観光分野でもさまざまiPhoneへの試みがはじまっている。
岐阜県では県をあげて、iPhoneアプリ開発者を育てている。
セカイカメラはその取り組みで生まれたのだ。
ソフトバンクホークスでは選手全員にiPhoneが支給され、
個別に対戦歴のデータベースがいつでも引き出せるようになっている。
スポーツ選手の健康管理、スタッフ間のコミュニケーション、
チーム分析、戦略会議、スコアリングなど、特にデスクのないビジネス現場では、
非常に可能性がある分野となっている。
そもそもホワイトカラー用に業務用パソコンが出回ったように、
スマートフォンは場所を選ばず、あらゆるビジネスシーンにとけ込んでいる。
iPhoneはすでに、おもちゃの領域を抜け出し、ビジネス現場に進出しているのだ。
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●世界では利用シーン専用ガジェットが、ビジネスを切り開く。
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【10/27講義録】「世界中で広がる ebookビジネス最前線」
●花房寛氏
eBookビジネスはPCやモバイルで動くビューワーアプリでの市場はあったものの、
専用端末であるキンドルが牽引、2009年に激増した。
eBook用ディスプレーの出荷台数は今年で1000万台、
2013年には3000万台と言われている。
ロングテールで、本ではない論文などのコンテンツに幅が出て、立ち読みがどこでもでき、
続きが読みたい時に即ダウンロードできるという便利な世界が想像される。
ところが現状は、デジタル化のコストの回収の観点、
出版業界の保護という観点がはたらき、
すでにある書物かつ名作からのデジタル化がすすんでいる。
アマゾンは実際にリアルの書物を売っている功績があるので、
出版業界からもデジタル化に対してはウェルカム、
ところがグーグル陣営は目の敵にされているという状況を見ると、
日本のモバイルのコンテンツプロバイダーのように、
自由にコンテンツが配信できるという感じでもない。
あくまでも、出版社がキンドルのプラットフォームに直でコンテンツを卸しているという
閉ざされたビジネスである。
ただ、今まで外国の作品の翻訳版の出版などは、
物理的なコストがオンライン化により軽減されるので、
ここにはビジネスが開けたと言えそうだ。
初代キンドルは2007年11月にうまれ、2008年に50万台を出荷。
23万冊がデジタル化され、書籍売上げは15000万ドルにのぼった。
デジタル書籍はリアル書籍の半額が相場になる。
2009年には出荷台数が激増。
キンドル2の貢献で昨年の3倍のペースで出荷されている。
ダウンロードには1分、それにかかる通信料はタダである。
一般的な本の熱さの3分の1でノートサイズの厚紙のような端末に、1500冊入る。
音声読み上げ機能やカーソルでの辞書機能を搭載。
あえてバックライトがないのはバッテリー時間を長くしている。
一度表示されたら電気がつかわれないというテキスト表示のブラウザだ。
米国で売れている理由として、各新聞社が対応しており、
新聞が配達されない商習慣の中で、老人の利用が火をつけたと言われているそうだ。
ちなみに、アマゾン全体の出荷部数の35%がデジタル書籍になっており、
2010年は12億ドルの売上になるという。
また、米国ではマンガはほぼ読まれていない。
それに対し日本の電子書籍はマンガが8割である。
米国では幼児向けのマンガぐらいしかなく、
大人が読むような日本マンガの市場が世界に拓けるかはまだ予想のつかないところだ。
アマゾン、キンドルの成功体験は、半導体、ディスプレイ、メモリ、パーツ、通信などの
周辺業界にも波及し、2013年には11億ドル市場になるとされる。
初代キンドルはマーベルのチップが使われたが、2代目はクアルコム。
こちらの世界の競争も熾烈だ。
アマゾンも決して安泰とは言えない。
アップルも電子書籍市場を牽引しているのはすでに周知の事実で、
アップストアのダウンロードの7%はeBookである。
言語依存があるアプリの中では高いシェアだ。
アップルがこの市場を意識したタブレット端末を出すという噂もある。
米国の書店最大手のバーンズ&ノーブルは、
iPhone、ブラックベリー、Macでビューワーアプリを提供、
近日には独自フォーマットでの専用端末が出る。(※キンドルも独自フォーマット。)
グーグルと提携しながら、70万冊から100万冊に書籍ラインナップを増やす。
SONYもマードック氏と連携、専用端末を米国で出荷している。
こちらはグーグルや仏の出版社のアシェットも参画している、
ePubという業界標準のフォーマットを採用している。
すでに米国の図書館では採用されており、
借りるという概念が「期限が来ると削除」という形で実現している。
ちなみにePub自体はDRM管理はできないので、
SONYはアドビのACS4を採用している。
その他、韓国、台湾、中国などの企業が、
タブレットPCや、専用端末、アンドロイド系端末などで、この分野に挑戦を開始している。
日本では、ケータイにすべてをおしこめようとして、ビジネスが成り立っている。
しかし、世界では利用シーンを切り取った専用ガジェットが、ビジネスを切り開いているようだ。
~~伝説の授業。レインボーアップススクール。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
レインボー。すべてを変えていきます。もう一度。
●第9期生、募集開始。iPhoneアプリ開発講座。
※9月開校はありませんので8月中に手をうちましょう。
http://school.rainbowapps.com/
~~~~過去の講義録をPDFで見たいアナタに~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モバイル夜間大学2009総集編。(全講座収録!)
モバイルマーケティングのススメ。9000円
ソーシャルのススメ。5000円
経営のススメ。8000円
スマートフォンのススメ。6000円
脱ガラパゴスのススメ。5000円
キャリアメイクのススメ。5000円
http://www.mag2market.com/profile/838/
※一度購入済みのシリーズはご感想と引き換えに、
最新版とお取り替えいたします。
◎モバイルのプロたちが読んでいる「いきべん通信」
のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000285643/index.html



