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【歴史・一日一話】第2305話隔離演説

配信日:2013年10月04日

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第2305話 隔離演説

1937年(昭和12年)10月5日、アメリカ大統領のフランクリン・D
・ローズヴェルトがシカゴで演説を行いました。

それを「隔離演説」と言います。

第二次世界大戦勃発の2年前です。

隔離する対象は「国際的な侵略国」です。

演説の中では特定の国が直接名指しされてはいません。

しかし、当時の風潮では、日本、イタリア、ドイツを指すものと解釈されま
した。

ローズヴェルトは、演説としては強硬な内容ですが、武力攻撃よりは経済的
圧力の行使を提案しました。


演説に対する世間の反応は様々でした。

著名漫画家で4コマ漫画「スキッピー」の作者のパーシー・クロスビーは、
これまでローズヴェルトを痛烈に批判してきた人物です。

彼はニューヨーク・サンの広告枠を2ページ分購入して、さらに演説を攻撃
しました。

演説はウィリアム・ランドルフ・ハーストが所有する数々の新聞社やシカゴ
・トリビューンのロバート・R・マコーミックから酷評されました。

のちに一部社説が示したところによれば、米国のメディアは概して演説を認
めていたと言われています。


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