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【100日ぶりのこにゃにゃちわ】浅草の奮闘物語を少々語ります。

配信日：2013年07月04日

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◆今日のいきべん通信ＩＮＤＥＸ
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●ターゲットを絞れ！というのは嘘だったの巻
●誰も知らない小売店のKPIを少しばかり。
●お客さんには予算があります。の巻
●はじめて理念という言葉を使いました「思い出倍増」の巻
●俺たちのライバルは東武鉄道だの巻
●そして鷹やはどこに行くのよの巻
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その土地に、記憶の花を、咲かせましょう！
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粋なみなさんこんにちわ。
まだ岐阜にこもっていると思った方もおられるかと思いますが、
GFは浅草に潜伏してはや二木、いやフタツキになります。

たまにブログを書いたりもしています。
http://ameblo.jp/takayaasakusa/

実は「鷹や」というお店を浅草に作ったのですが、
これがまた想定内の想定外のオンパレードでして、
呑みにいくとその話をしろよと言われて同じことしゃべるのはつかれるので、
メルマガを通じて、概要をお使えします。

ざっくり言うと、
スマホケースの５００円特売やらをやりながら、
ビールやコーラを置き、バッテリー不足の観光客のホットステーションであり、
無線というよりノンラインな外国人に無料でWi-Fiをおすそわけしながら、
旅のファンシーショップをやっています。

浅草寺から徒歩１分なので、浅草に来た時はぜひおこしくださいませ。


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●ターゲットを絞れ！というのは嘘だったの巻
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マーケティングを勉強したり、クーラーの効く部屋で仕事をしている人は、
ターゲットとかよくいいますよね。

ターゲットをしぼると全くいいことはありません。
包茎たす童貞わる２ぐらいな感じです。

当初iPhoneアクセサリーショップとして始めた鷹や。
よくよくコンバージョンをはかると４０人に１人しか買わないではあーりませんか。

観光地はほとんどがグループ顧客です。
全員が同じニーズを持つことはあーりません。
全員がiPhoneを持っているなんてことはジョブズの脳みそ内だけの妄想です。

いろいろ改善をした結果１０人に１人は買うようになりました。
そうするといろいろ見えてきました。

白人男性は甚平を買う
白人女性はキティを買う
おばちゃんはクマモンかフナッシー。
修学旅行の男子はパズドラ。
白人のこどもは知育系。
日本のこどもはガチャ。
こどもはなめこで騒ぐがママは買わない。
中国人はメードインチャイナが嫌い。

こんな感じです。iPhoneケースが北半球の話ならば、顧客は月にいたわけです。
でもコンビニは来店数の８割は買うといわれます。専門店は２割は買うといわれます。
だからまだまだなんです。

というわけで、「あなたの店は何の店？」というのが一発でわかるべきかなんてどうでもいいということです。
ドンキはドンキですよね。ビレバンはほんとは書店らしいですよ。だから俺たちは「スマホケースも多少」ぐらいでいいかと。
何の店かわかるわからないよりも、すぅっと中に入ってくれるかどうかでしかないというわけでした。

俺は金持ちでエリートでクルーザーに乗ってるよというよりも、
見た目で、俺とやりたいかと思わせられるかということです。

というわけで、あるお店からは「クマモンだったらあの店行きなよ」と推薦されるようになったわけでごじゃります。


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●誰も知らない小売店のKPIを少しばかり。
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読者の中に小売店をやろうなんて言う方はいないかもしれませんが、少し重要な話をします。
私たちの最大のミスは坪あたりの商品SKU数（種類）を間違えたことでした。
開店当初は５０あまり。コンビニは１００くらい、ドンキは２００くらいあります。たぶんね。
また回転頻度は３ヶ月でひとまわりが目安です。１ヶ月で、全部がまるっとひとまわりは理想でしかありません。
だから坪あたりの商品点数が必要だし、お店の滞留時間をのばすことができるわけです。

例えばワゴンセールをやるとします。ワゴンでがさごそさせることで、人がとまります。
そうすると人が人をよぶわけです。これが見やすい陳列だけだったら素通りされて終わりです。

こんな感じでどれくらいおいて、どれくらいはければ売れる方だみたいなのがわかったら、あとは仕入れです。
我々には何が売れるかなんかわかりません。問屋頼みです。

というわけで、こういうしくみにしました。
まずは３-５万円くらいは速攻で仕入れますと言います。
その売れ行きがよかったら、次は１０倍仕入れますと言います。
でも、駄目だったら二度と仕入れませんと言います。

こういうゲーム感覚でしっくり来た営業マンと店作りをするって感じで、いまは３社が継続取引をしています。
審議中が７社くらいですね。訪問したらすぐに現金で買ってくれたとビビられています。次のアポとか時間がもったいないからね。

で、上記の３社、やはり嗅覚がするどいですね。当てにきますよ。
iPhoneケースの３倍の効率で売れています。

こうして旅のファンシーショップに変貌をとげたわけでした。

さて。どうやって問屋を開拓しているのかという話ですが、
さすが観光地、浅草。勝手に飛び込みでくるんです。

むげに断ると運気を逃すので基本的には速攻で何かしらを買い取っています。
ぜひ問屋業の方は飛び込んできてください。


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●お客さんには予算があります。
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ウェブであろうと、リアルであろうと、常にABテストの繰り返しです。
売れない商品はどこまで値下げをすれば買うのか試したりします。

そうするとお客さんのカテゴリー毎の予算がわかります。
ここでポイントなのは、考えないで買う予算という奴です。観光地ですからね。
考えられたら、アマゾンのウィッシュリストにおさめてバイナラです。
俺たちは高い家賃をアマゾンの購買プロセスのために払っているわけにはいきません。

考えずに買える予算って奴がダイジです。

例えば甚平は2900円、Tシャツは1900円です。
キーホルダーのような小物は500円、ボールペンは300円、こんな感じです。
ではスマホケースは？
500円でした。1000円だと今の客は考えます。3000円だと不愉快な顔をして帰ります。

これが現実。俺たちは毎日現実を見ています。
現実といえば、いまやiPhoneはイケテナイ人たちが買うもの。
だから、自分でケースすら自分で選べない、判断できないのです。
３年前のiPhoneユーザは、すでにスマホ自体にもう興味はありません。
ああいう人のイメージを持つと必ず失敗します。アプリもそうですよね。

もっさい人が持つガジェットがiPhone。
そして外国人はギャラクシーでした。

信じたくないですがこれが現実。
３年前のあれをまた見たいのならGoogleグラスとかの分野に行くべしです。


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●はじめて理念という言葉を使いました「思い出倍増」の巻
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私はリネンという言葉が大嫌いで有名かと思います。
例えば世の中をより良くするとか、２０世紀を代表するとか反吐がでますよね。
マジであいつ言ってるのか、高校時代の同窓に見せる顔ねえよなあ。と。

ところが。です。
店舗のようにただ売るルーティンの場合、結構大事だと思ってきました。

たとえば。
外国人が道をききます。

英語をしゃべりたくてたまらないバイトは、
１０分かけて、ネットで調べて、いい店員になった気分。

しかし、奴らは道を聞くだけで、俺たちは従軍慰安婦のように、使い捨て。
ファッキンユーです。

そこで俺はいいます。「ユーのミッションは思い出倍増だ。思い出に残った道の説明ってあるか？」と。
俺はすかさずいいます。「道を聞く外人には、２文でこたえろ」と。

スカイツリー？「ゴーストレート！テンミニッツウォーク！」
●●ホテル？「ソリー、アイドンノー、ユーキャンフリーワイファイ」

いくらでも親切で陽気に答えることができます。５秒でね。
問題なのが、金も落とさず思い出も与えられない変な人種のために、
ここで買おうとされているお客さんとの時間がそがれることでした。

こういう単純作業の中にはリネンという言葉がひびきます。
おそらくインターネット系のリネンカンパニーの仕事は単純作業系なんだと思います。


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●俺たちのライバルはスカイツリーを作った東武鉄道だの巻
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なぜ、アプリ開発会社が店舗運営をするのか？
いろいろ聞かれるところです。

すかさず、こう返します。
鉄道会社は鉄をひくことで街をつくり税金のようにお金を巻き上げた。
俺たちもインターネットの道をつくることで街を作り替えたいと。

インターネットで人を動かすという試みは、
ポン系ビジネスや、コラプラ的ビジネスでさかんに挑まれています。

しかし、何か腑に落ちない。
店舗側から見ないとわからないことがありそうだ。
で、実際やってみて、いろいろあったというわけです。

早速、コロプラに提携店舗の問い合わせメールをしました。
３週間たちますが、まだ返事がきません。

ほら、こんな感じです。小売なめんなよって感じです。

ちなみに、ネクシーズの営業も来ました。
LEDランプにかえるのを割賦にしますぜビジネスでした。
そういやお宅は来店促進のサービスあるよね、
そういう提案しなきゃよくねえよと言っても、その営業は来ませんでした。
小売の店主、なめんなよって感じです。


もひとつ、ちなみにディズニーランドは京成電鉄が作ってるんですよね。
社員は埋め立て地しか勤務先がなく夢のない世界なわけですが、
一般的には夢のランド。あれが冷たい鉄の会社から生まれたなんてすごいですねえ。


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●そして鷹やはどこに行くのよの巻
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iPhoneケース売りに始まった店舗は、
旬なキャラクターグッズと出会えるキディランドのようなお店に変わりました。
それどころか、甚平をうったり、路上でくつろげるようにビールも売ってます。
ガチャも設置して、幼稚園の帰り道はママとこどもの攻防が拝聴できます。
路面にはオーロラビジョンで懐メロを流し、しばし自転車を止めるオジさんがたたずみます。
あいかわらず、ウインズに行くおじさんたちは素通りですが、
確かに伝法院通りは変わったようです。

地元の人にもリピートして使ってほしいので、
あげまんじゅうやメンチカツ、メロンパン、人形焼きといった仲見世勢の逆ばり路線で、
超こだわり健康のお菓子を置きますし、旅人の不安な充電も無料サービスします。
無料ワイファイも外人はよろこんでつかっています。

つまるところなんなのよ。
ひとことでいうと旅のコンビニですね。

普通のコンビニは１店舗で完結していて、ただただ平方キロメートル内に何店舗おくかという
ドミナント展開して、店主にラットレースをさせているわけですが、私たちが違います。

私たちは観光地の一角なので、一つの接続先であり、接続元です。
お客さんがもんじゃに行きたければ、もんじゃやきを案内するという接続型社会です。
逆にうまく接続されるとプロモーション費用は極小化するわけですね。
なんだか風俗街の案内店みたいな話になってきましたが、要はそういうことです。

軒先はフーテンのノマド商人や、ガングロアイドル集に貸し出して好きに使ってもらいます。
軒先でパフォーマンスした方はご連絡くださいませ。

また、写真をとったり、かわいいと奇声を発する、アジア人女性グループや若者カップルは、
全く買わないわけで、この人たちへのソリューションを知っている方もご連絡くださいませ。


ようこそ、旅のホットステーション、鷹やへ。


鷹やへのアクセスはこちら。
http://www.eagle-inc.jp/eaglestore/asakusa


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●最後まで読んでくれた方への特別特典
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鷹やの全ての商品を２割引します。
ひみつの呪文は、
「２６２３２９１」です。
浮浪児醜いと覚えればいいと思います。

ただし、この呪文、鷹やスタッフには一切共有していません。
なんとか、持ち前のマーケティングスキルで値引きしてもらってくださいね。

では、また。


●iPhoneケースが15000種類の Eagle Store Online
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◇著者は大学卒業後、一般企業に勤めるがインターネットで副業を始めると、
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◇現在は、インターネットを活用したビジネスを多角的に行い、収入的にも時
　間的に自由な毎日を送っている。
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