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近江商人の「三方よし」思想
配信日:2012年12月30日
こんにちは。中田です。
いつもありがとうございます。
■値引きは正義?
昨日、近江商人の「三方よし」の思想を
ご紹介したところ、こんなメールが届いてました。
http://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E6%96%B9%E8%89%AF%E3%81%97
http://www.itochu.co.jp/ja/csr/itochu/philosophy/
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あなたの言う三方よしは理解しました
(中略)
複製製品を有料販売するのは倫理的にどうなんですか?
私なら無料配布です。これが社会貢献でしょ
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これは「三方良し」でも何でもありません。
「三方悪し」です。
それ以前に、このロジックだと
「知的財産は全て無価値なんだ」のように聞こえますね。^^;
「無料」だとか「安けりゃいい」という発想は
ビジネスマンが抱いてはいけない考え方です。
説明しましょう。
近江商人の三方良しとは
「売り手よし」「買い手よし」「社会よし」のことだと
昨日言いました。
その中で、どうすれば「買い手」が得するかも
考えなくてはなりません。
価格調整もあまたにある手段の中の
”一つ”です。
しかし、それは必ずしも善ではありません。
むしろ「適正」という概念をなくして
価格を落とすことばかり考えてる時は
たいてい状況が悪化します。
どういう流れになるか
一例で見てみましょう。
無料にする
↓
利益が減る
↓
商品開発やサービスにコストがかければなくなる、広告も打ちにくくなる
↓
さらに利益が減る
↓
従業員に給料が払えなくなる
↓
製品のクオリティがさらに落ちる
↓
ついに、マネタイズできなくなる
↓
(地獄のスパイラルへ・・)
こんな感じになるのは目に見えています。
世の中に、クオリティの高い商品を出すどころか、
事業継続すら難しくなるという顛末。
やれてもせいぜい趣味の延長線上とかで
バイトしながらとか、他事業で儲けながら
気が向いた時に適当にやれる程度でしょう。
(実際そういうサイトってよくありますけど、
クオリティ的にいかがなものでしょうか。^^;)
ここでよく考えてみて下さい。
長い目で見た時、
「一体、誰が得したっけ?」
と感じるのが普通の人の感覚です。
これ、重要です。
値下げが善だとか言いまくる人が増えたら
それこそ日本中、くだらない商品だらけになるでしょう。
個人的によく利用してる写真素材とかもほぼ有料ですけど、
それは相応に価値が備わっているから使うわけです。
ちなみに、Free戦略というのがありますよね。
あれは本質的には有料商品があって
それをたくさん売るという意味でのFreeです。完全無料ではありません。
さて、値引きの悪影響は
品質問題だけじゃありません。
価格を下げればOKという発想は
社会の色んなところに歪みを作る可能性があります。
好個の例が
マクドナルドの59円バーガー戦略。
マクドはこの激安バーガーを販売した結果
散々な結末で終わってます。
おおまかな流れとしてはこうです。
激安バーガー販売
↓
他ファーストフードや牛丼チェーンなども値下げ競争に参加せざるをえなくなる
↓
競争力の低い中小企業はどんどん淘汰される(失業者増える)
↓
体力のある企業も主に人件費をコストカットする(失業者、ワープア増加)
↓
世の中に流れるお金が減る
↓
まわり回ってハンバーガーが売れなくなる
↓
(そして、地獄のスパイラルへ・・)
「社会良し」ではありません・・。
マクドナルド自体
これで「安物バーガー」というイメージが一層ついちゃって
一時期 赤字転落したみたいですから、売り手すら得していません。
「安ければいい」はビジネスマンとして偏った考えだということは
だいたいご理解頂けたでしょうか。
事業を継続するための利益、
そして、商品開発などの為の「投資資金」を獲得し続けることが必要というわけです。
例えば「無償で何でもサポートします!」
といったことを本気で美しいことのように仰る初心者アフィリエイターさんがいますが、
気持ちとしては美しいのかもしれません。
でも、それで未来があるかというとどうでしょうか、
ずっと慈善事業をやろうと思ってるなら単なる自慰行為です。
※ちなみにその逆で 何でも儲かればいいとか言いながら
年収自慢してるやつは相当単純なバカです。
どちらも
「社会悪し」になる可能性があるわけですね。
というわけで、今日は「三方よし」で
陥りがちな間違いについての記事でした。
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