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【BBB vol.52】仕事するのにオフィスはいらない 佐々木俊尚 (著) ビジネスブックバンク
配信日:2009年11月29日
★★★読者数150,000人突破!本当にありがとうございます★★★
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ビジネスブックバンク!
2009.11.29 SUN
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vol.52 info@businessbookbank.com
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ABOUT BUSINESS BOOK BANK
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こんにちは!
BBB(ビジネスブックバンク)です。
先日、神田昌典さんのセミナーを拝聴してきました。
神田さんの夢や、今後の展望を伺ってかなりワクワクしました。
また、同時に今をしっかりと見据えながらも、
将来への夢、将来世代への使命を感じる、
素晴らしいセミナーでした。
折を見てこのメルマガでもご紹介できればと思います!
さて、本日は、IT関連のジャーナリストとして有名な、
佐々木俊尚さんの、『仕事をするのにオフィスはいらない』です。
近年のクラウドや、スマートフォンなどの出現によって、
オフィスに頼らず仕事ができるワークスタイルが現実のものになり、
それを「ノマド」と名づけています。
(ノマドは英語で「遊牧民」の意。)
そして、そのワークスタイルを
どのように実現すればよいかという点についても
詳細に書かれています。
例えば、僕はほとんどのメールを
Gmailに転送して仕事をしていますが、
返信の際、引用文の下(メールの最下部)に
署名がくるのがイライラの元でした。
そこで、本書で紹介されているSignature tweaksという
サービスを利用すると、引用文の上にもってきてくれるようになり、
かなりイライラが解消されました。
(現在は「設定」→「Labs」→「別スタイルの署名」でできます。)
ノマドのような働き方が必要のない方でも、
具体的なノウハウ一つひとつは、
きっと何かの役に立つと思います!
コンパクトな企業運営をすることは時代のトレンドですし、
法人と個人の差はどんどん小さくなっていくはずです。
会社あてに電話しても、その「会社」が出るわけではないことからも、
きっと、ビジネスは本質へと向うでしょうし、
その際、指針となる一冊になるのではないでしょうか?
では、どうぞお付き合いください☆
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■■■本日のCONTENTS
……………………………………………………
○書籍紹介・CHECKPOINT
○本書の目次
○編集後記
○広告・ご献本について
……………………………………………………
ご意見、ご要望、なんでも結構ですので、
いつでもご連絡くださいね!かならず返信します。
info@businessbookbank.com
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■■■今週の書籍紹介
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・仕事するのにオフィスはいらない
・佐々木俊尚 (著)
・★★★★☆
http://itm-asp.com/cc/5338/fYTxB0h1
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■■■個人的チェックポイント
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■正規雇用が消滅していき、
すべての人々が契約社員やフリーランスとなる社会へ。
会社に頼っていれば何とかなった時代から、
自分自身で人生を切り拓かなければならない時代へ。
そんな社会を、だれも望んでいないって?
そうかもしれません。
自分自身の力で生き抜く方法を探していくのは、たいへんですから。
しかしこの変化は、否応なくやってきています。
だったら私たちは、
この状況を何とか乗り切るだけの知恵をつけておかなければなりません。
逆にいえば、この未曽有の大不況をうまく乗りこなして、
より素晴らしい人生を生み出すための材料にしてしまおうという
前向きな姿勢がいまや求められているのです。
■ニューヨークタイムズの記事には、
調査会社幹部のこんな解説も掲載されています。
「金融不況で何百万人もが職を失っている。
こういう状況では、仕事を見つけたらだれでも即座に飛びついてるはず。
でも履歴書や願書を送っても梨のつぶてというケースはかなりあるはずで、
そうういう場合には人々にはフリーランスになるしか選択肢がない。
だからいま起きているのは、
『不慮の起業家』(アクシデンタル・アントンプレナー)が
どんどん増えていっていることだ」
職を失い、仕事も見つからず、
思いがけずに独立起業してフリーランサーに
ならざるを得なくなってしまうわけです。
■しかしこうしたネガティブな傾向は、
おそらく短期的に終了するでしょう。
なぜなら、自動車製造や電気製品の組み立てなど、
そもそも海外の需要が大規模に縮小してしまっている分野の
派遣労働の問題と異なり、
いまアメリカで進んでいるフリーランス化の中心になっているのは、
サービス関連ビジネスだからです。
先に紹介したウェブデザインやマーケティング、
コピーライティングといった仕事から、
翻訳やテープ起こし、コンサルタント、リサーチ、会計など、
その仕事の内容はありとあらゆる分野に及んでいます。
そしてこれらの仕事は本来、
フリーランス的なワークスタイルとマッチしやすいのです。
■「自社の業務を徹底的に分析し、
オンリーワンで他には譲れないようなコアな部分だけを社員の仕事として残し、
それ以外のコモディティ(日用品)化した業務については外部委託して、
フリーランスに任せてしまうのがよい。
もうこれまでのように30年も同僚と机を並べて、
永続勤務表彰で金時計をもらうような時代は終わりを告げたんだ。」
ソルトレークシティとサンフランシスコに拠点を持つ
人材コンサルタント企業の経営者は、
ニューヨークタイムズの記事でそんな風に語っています。
彼の会社では正社員はわずか5名しかいませんが、
30人のフリーランスと契約していて、
年間売上高は300万ドル(約3億円)にまで達しているそうです。
ごくわずかなコアメンバーだけを残して、
後はすべてフリーランス……
そうすればその次には、
全員がフリーランスのような会社だって
可能になってくるのではないでしょうか?
そうなった時に仕事はどんなふうに変わっていくのでしょうか?
■ノマドについて、ここでいったん整理して定義し直してみましょう。
第1に、ノマドは本質的なフリーランサーです。
会社と社員の契約を結んでいるかどうかという
形式的な問題ではなく、その精神において。
自宅にいようがカフェにいようが、あるいは公園のベンチであっても、
どこでも仕事ができるからこそノマドなのです。
第2に、ノマドは、パーマネントコネクティビティで動いています。
オフィスという場所に押し込められているから
仕方なくつながっているのではなく、
自分から望んで仲間や友人、家族、同僚たち、
そして仕事ともしっかりとつながっているのです。
第3に、ノマドはアテンションをコントロールする人たちです。
セルフコントロールができてこそ、
ひとりの場所でも仕事を完璧に仕上げることができるようになります。
第4に、ノマドは鍛え上げられた情報強者です。
顧客や同僚とのメールやメッセンジャーのやりとり、
そして業務分野における膨大な専門情報まで、
こうした情報を自由自在にコントロールする力を持ってこそ、
自由なワークスタイルを実現させることができます。
■禅の世界には、「白雲自去来」という言葉があります。
「はくうん、おのずからきょらいす」と読みます。
白い雲は次から次へと青い空に現れては消えていく、
という意味です。
白い雲と同じように、
妄想や煩悩などの気持ちは次から次へと頭の中に沸き起こってきて、
決して消え去ることはありません。
どんなに修行をして徳を積んでも、
こうした煩悩を消し去ることは不可能なのです。
でもそうやって沸き起こってくる妄想や煩悩は、それに囚われなければ、
いずれは青い空の彼方に次々と消えて行ってしまい、
自分の気持ちがけがされることはありません。
だから禅の精神で大事なのは、
妄想や煩悩を消し去ろうと努力することではなく、
それらの妄想や煩悩に執着しない、ということなのです。
■少し前までは、
「電話は失礼だから、会ってお話しするのが大切」
「初対面の人にメールで連絡などとんでもない。
まず電話で連絡するのが人間として当たり前」
という考え方が一般的でした。
しかし最近は、「緊急でもないのに、電話をかけてくる方が失礼」
と考える人が増えてきています。
会議の途中、電車に乗っている時、クルマを運転している時、
そういう電話に出られない時に限って、
ケータイに電話がかかってきたりします。
こちらの事情をいっさい考えてくれません。
おまけに電話を切った後で、
今聞いた内容やスケジュールなどをあわてて
手帳などに書き込まないと、すぐに忘れてしまう可能性があります。
メールだったら、お互いに好きな時間と好きな場所から返事を書けます。
記録も残るので、
「言った」「言わない」のトラブルに発展する心配もありません。
だったら「連絡は電話ではなくて、メールで」となってくるのは、
当然の社会の進化ではないでしょうか。
もちろんメールでやりとりしているだけでは、
本当に相手を知ったことにはなりません。
よりよい人間関係を構築するためには、
きちんと相手に会うことも必要です。
でもそれは、一緒にランチをしたり、
パーティで乾杯したりすることで十分に仲良くなれるものです。
わざわざ忙しい時間をお互いに奪い合って、
電話をかけあっていても、消耗するばかりです。
■いつフリーになっても大丈夫という裏付けがなければ、
社員と組織の関係は対等にはなっていきません。
しかしいいまやクラウドやウェブメディアの普及によって、
フリーランスであることは以前よりもずっと簡単になりました。
フリーランスで仕事をしている人が格段に増え、
フリーランスの名刺を持っていても、
敬遠されるようなことはなくなりました。
みんなが大企業の肩書きに頼るような時代は、
ついに終焉を迎えようとしているのです。
ウェブメディアは、
そうした個人のフラット化を加速させているのです。
おそらくこれから先の時代には、
会社などという古くさいシステムは姿を消して、
もっと違うかたちで人と人とがつながり、
コラボレーションして仕事をするような社会が現れてきているでしょう。
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■■■本日はこの書籍からの引用です
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・仕事するのにオフィスはいらない
・佐々木俊尚 (著)
・★★★★☆
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■■■本書の目次
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第1章 ノマドワーキングのすすめ
第2章 アテンションコントロール
第3章 情報コントロール
第4章 コラボレーション
第5章 クラウドを使いこなす
第6章 ノマドライフスタイルの時代へ
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■■■編集後記
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冒頭でお話した、Signature tweaksの話ではないですが、
本書でも、こういう「ちょっとしたこと」は、
気持ちの流れを阻害することになり、
積み重なると、集中すべきところでパフォーマンスを発揮できない、
というようなことが書いてあります。
僕もまったく同感で、
たとえば、ちょっと集中しているときに話しかけられたりすると、
物理的には対応可能ですし、そう見えるのですが、
(しかも対応はもちろん可能ですが、)
何か暖めていたものがさめるというか、
回転数を上げている途中で回転をとめられるというか、
そのような感情を覚えることがあります。
もちろん、そんなことしょっちゅうなので、
気にしていたらキリがないですが、
もしかすると、
恐ろしい無駄やロスをしているのではないかと思いました。
逆に、「意味ある無駄」というのもあると思います。
何もせずぼ〜〜っとする、ということも同様に必要だと感じます。
要は、できるだけ多くの視点、時間軸も長中短で物事を捉え、
自分にとってベストになるような選択を常にしていくことが大切ですね。
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