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【BBB vol.51】貧乏はお金持ち(2) 橘 玲 (著) ビジネスブックバンク

配信日:2009年11月22日

★★★読者数150,000人突破!本当にありがとうございます★★★
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2009.11.22 SUN
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vol.51        info@businessbookbank.com
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こんにちは!
BBB(ビジネスブックバンク)です。

今日は「いい夫婦の日」ですね。
僕は渋谷で友人の結婚式に出席していました。

趣向を凝らした演目の数々もあり、
感動のプロポーズもあり、

新婦さんや来賓への心配りあふれる、
素晴らしい式でした!

これであと2ヶ月は幸せお腹いっぱいですごせそうです。


さて、今週は、先週に引き続き、
橘玲さんの、『貧乏はお金持ち』その2です。



では、どうぞお付き合いください☆



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■■■本日のCONTENTS
……………………………………………………
  ○書籍紹介・CHECKPOINT
  ○本書の目次
  ○編集後記
  ○広告・ご献本について
……………………………………………………

ご意見、ご要望、なんでも結構ですので、
いつでもご連絡くださいね!かならず返信します。
info@businessbookbank.com


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■■■今週の書籍紹介
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・貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する(2)
・橘 玲 (著)
・★★★★★★★★★★

http://itm-asp.com/cc/5338/p73072AK


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■■■個人的チェックポイント
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■アメリカは問題を抱える多民族国家として、
よりフェアな社会システムを構築するための試行錯誤をつづけてきた。

そこでは一般に思われているような経済性や効率ではなく、
公平や公正を基準に制度が選択されている
(経済性だけで考えれば人種差別をしたほうが
利潤は大きくなるかもしれない)。


それはいわばグローバル経済の実験場で、
そこで採用されたシステムが、

人種や性別・年齢などが異なる多様な個人を
もっとも平等に扱うと見なされるのだ。



■ミニ会社とは従業員数20人以下の小企業で、
アメリカでは簡単・安価に法人を設立できるため近年急速に増え続けている。

ミニ会社のさらに小規模なのがナノコープ(超ミニ会社)で、
その多くが法人化したフリーエージェント
(本書ではこれを「マイクロ法人」と呼ぶ)。

アメリカではオーナーの自宅に拠点を置く会社が2,400万社以上あり、
11秒に1社の割合で自宅ベースのミニ会社が生まれている。

アメリカの家庭の3分の1は、家の中に家族の誰かの仕事場がある。

ダニエル・ピンクの試算によれば、アメリカには1,650万人のフリーランス、
350万人の臨時社員、1,300万人のミニ企業家(マイクロ法人)がおり、
フリーエージェントの総数は推計3,300万人になる。

そのうえさらに、フリーエージェントの予備軍として、
在宅勤務で働く社員が1,000万人以上いる。

「雇われない生き方」は、
アメリカの労働形態を大きく変えつつあるのだ。



■アメリカがグローバル経済の実験場である以上、
そこで起きた変化は時間をおいてより保守的な他の世界に波及していく。

経済格差や都市と地方の二極化が社会問題となっている日本も、
アメリカ社会の体験を忠実に辿っている。

そうであれば、
次に待ち受けているのはフリーエージェント化の大潮流だろう。



■ピンクの推計によれば、アメリカには1,650万人のフリーランス、
350万人の臨時社員、1,300万人のマイクロ企業家がおり、
フリーエージェントの総数は3,300万人だった。

それに対して日本は40万人のフリーランス、300万人の臨時社員、
30万人のマイクロ企業家しかおらず、
フリーエージェント人口はアメリカの約10分の1の370万人だ。

だがそれ以上に特徴的なのは、
日本では臨時社員(非正規労働者)の数が
アメリカのほぼ同数と、その割合が突出して高いことだ。

それに対してフリーランスやマイクロ法人の数は5パーセントにも満たない。

日本人の働き方がいかに強く会社に依存しているかがわかるだろう。



■フリーエージェントを支える社会インフラも整ってきた。

スターバックスで打合せをし、
キンコーズでプレゼンテーション資料を印刷し、
貸し事務所(ビジネスセンターやエグゼクティブ・オフィスクラブと呼ばれる)で
秘書と会議室を確保し、

必要な資料は私書箱で受け取って宅配便で発送すれば、
個人でも大企業と対等にビジネスを行える。



■会計は数学と同様、
いくつかの公理を組み合わせてつくられた美しい体系だ。

この公理系は時空を超えてこの世のすべての富を記述し、
会計は東インド会社からエンロンへと歴史を縦に貫くばかりか、
巨大企業とマイクロ法人の財務内容を最後は同じ一枚の紙に表す。

会計のミクロコスモスには、
マネーの歴史のすべてが映し出されているのだ。



■マイクロ法人は家計と一体化しているので、
法人が倒産すると同時に家計も破綻する。

売上の拡大のみを目指す
ハイリスク・ハイリターンのビジネスモデルは、
一家離散やホームレス生活と隣り合わせだ。

大事なのは法人と個人のふたつの人格を活用して、
いかなる環境でもサバイバルできる財務基盤と収入構造を構築することで、
これが経済的自由の獲得への第一歩となる。


他の会計手法とのいちばんのちがいは、
法人(企業会計)と家計(個人会計)を連結決算し、
ビンボーを富に変えることだ。



■官僚制の本質は非人間性にある。

これは言い換えれば、
国家は国民を無差別に扱わなくてはならないということだ。

生活保護の申請を受け付ける際に、
自治体職員が一人ひとりの「人間性」を判断していたら
現場は大混乱に陥るだろう。

職員の善意や悪意とは無関係に、
提出された書類に基づいて機械的に処理するのが
正しい行政の在り方なのだ。


国家は、母親のような愛情をもって国民の世話をするわけではない。
だからといって特定の目的(たとえば戦争)のために国民を監視し、
洗脳し、訓育しているわけでもないだろう。

官僚機構に目的があるとすれば、
組織として存続し、自己増殖しつづけることである。


私たちは、国家のない世界を生きることはできない。

国家を否定し、改革を目指すのは自由だが、
大多数のひとは無政府主義の理想を
目指そうとは思わないだろう。

生き延びるためになすべきなのは、
国家に依存するのでも権力を拒絶するのでもなく、
国家の仕組みを観察し、理解し、道具として利用することだ。



■最近では古いビルやマンションの一角を改装し、
レストランや雑貨店をはじめる若いひとたちが増えている。

私の住んでいる街でもそんな店がたくさんできたが、
ほとんどが数年で力尽きて閉店していく。

彼らにアドバイスする立場にはないのだが、
いつも残念に思うのは、
がんばるだけでは問題は解決しないということだ。


彼らにもし、会計や税務・ファイナンスの基礎的な知識
(ファイナンシャルリテラシー)があれば、
無駄な出費や高利の借入で
せっかくの挑戦をだいなしにしてしまうこともなかったかもしれない。



■特定のひとにだけ分配された権利は政治的に強く守られているため、
容易なことではなくならない。

こうした不平等を是正するもっとも効果的な方法は、
政治や社会を声高に非難することではなく、
より多くのひとが利権にアクセスできるようにすることだ。

そうなれば制度そのものが維持できなくなるから、
否応なく社会は変わらざるをえない。

この国を覆う閉塞状況を変えるものがあるとすれば、
それは理想主義者の空虚な掛け声ではなく、
少しでも得をしたいというふつうのひとびとの欲望である。


ひとびとはいま、自由な人生に背を向け、
安定を求めて会社に束縛されることを求めている。

自由の価値がこれほどまでに貶められた時代はない。
だがその一方で、
会社はもはや社員の生活を保証することができなくなっている。


“サラリーマン”は絶滅しつつある生き方であり、彼らの楽園は、
いずれこの世から消えていくことになるだろう。



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■■■本日はこの書籍からの引用です
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・貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
・橘 玲 (著)
・★★★★★★★★★★

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■■■本書の目次  
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1 楽園を追われて─フリーエージェントとマイクロ法人の未来
(この国にはなぜ希望がないのか?フリーエージェント化する世界)

2 もうひとつの人格─マイクロ法人という奇妙な生き物
(ふたつの運命「ひと」と「もの」 ほか)

3 スター・ウォーズ物語─自由に生きるための会計
(資本主義とデス・スター自由に生きるための会計)

4 磯野家の節税─マイクロ法人と税金
(マスオさん、人生最大の決断節税と脱税のあいまいな境界)

5 生き残るためのキャッシュフロー管理─マイクロ法人のファイナンス
(フラワーチルドレンのファイナンス革命
キャッシュフロー計算書で資金繰りを理解する ほか)



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■■■編集後記
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今日は徹夜であるプレゼンのパワーポイントの作成です!
気合がありすぎて空転しているのが問題です。

一呼吸おきたいけど、その時間もなし。
そんなイメージでしょうか。

がんばります!



今後、どうなっていくのかを知りたくて、本書にもある、
日本のフリーエージェントの数、年間の法人設立数、起業数などを
今調べているんですが、なかなか良いソースが見つかりません。

もし、ご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください・・・



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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
           よい一週間を!
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