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JAVA技術の処方箋、毎日プログラミングテクニック
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東日本大震災で威力を発揮したクラウドサーバー
配信日:2012年02月27日
サーチマン佐藤です。
こんにちは。
今↓「クラウドの開発体験」の講習を実施していますが・・・
http://www.searchman.info/lesson/moushi_gaej.html
それに関連して、読者から素朴な質問がありました。
非常に重要なので解説しておきますね。
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【質問】クラウドと普通のサーバとの違いが正直わかりません。
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う〜ん、こういう質問は会社ではできないんでしょうね(苦笑)。
あまりに素朴というか素人チックなので、
こんな質問したら鬼上司に怒鳴られるのがオチですし・・・
まあ、私だって、IT技術者だったら、
このへんの事は勉強しておいて欲しい気はしますけどね。
でもね、「無知の知」じゃないけど、
知ったかぶりして「これからはクラウド」と
わけもわからず言うよりは、よっぽどましなことは確か。
(きっぱり)
だって、この違いをきっちり理解せずに、
「困惑したまま」では、クラウドは先に進めないですからね。
その意味では「いい質問」です。
そう言えばテレビで
「クラウド」のコマーシャルやっているのを見かけたのですが、
あのコマーシャルのせいで(技術者たちが)
困惑しているのかなあという気がしないでもない。
だって、そのコマーシャルでは、
・クラウドを使うと携帯端末から顧客情報を取得できる
・クラウドを使うとホテルの利用履歴を取得できる
とか言っていたでしょ。。。
「えっ?!」って思っちゃいますよね(苦笑)。
当然だけど、
顧客情報や利用履歴の取得なんて、
普通にレンタルサーバーや専有サーバーでも出来るし、
これまでもやってきたことでしょ。
「クラウドだから」というわけでない。
で、最後にダメ押しで
「顧客サービスを考える、実現力クラウド」と、
わけのわからないキャッチコピーが入っていた(苦笑)。
実現力クラウドって何んだ?
これじゃあ、「??」と思ってしまうのも無理ないかも(笑)。
まあ、あのコマーシャルは完全にイメージ広告なので、
我々技術者は、大人げなく「ウソだ!」といきり立つ必要はないですが、
軽くフンフンと
「ああ、あれはイメージ作りだな」と思える冷静さは欲しい。
さて、そんなこと思ったりしますが(やっと本題に入って)、
「じゃあ、クラウドだけの特徴って何なんだ?」という話をしてみます。
それはですねえ、例えばGoogleクラウドだったら、
アナタが作成したアプリケーションを、
「Google と同じ インフラ 上で動かすことができる」ということ。
この特徴が第一です。
これは本当に重要なことなので、
言葉と例をとって繰り返しますが、
例えば、Googleって膨大なトラフィック量があって、
世界中のWebサイトのデータを持っていて、
それを検索すると結果が瞬時に出てくるでしょ。
あの凄さの裏には、大量のサーバがあって、
その大量のサーバを有機的に結びつける分散処理技術があるわけですが・・・・
そんな「とてつもない凄いインフラ」の上で、
今度はアナタのアプリケーションを動かすことができる。
それがクラウドの特徴の一つなんですね。
凄いでしょ。私なんかこれだけで興奮状態ですが、
(まあ、私が興奮してもしかたないですが)
何となく感じはつかめますか?
例えば、昨年の東日本大震災です。
あの地震の後、Googleはご存知のようにすぐに
安否確認サイト「Google Person Finder」を公開しましたね。
あのサイトに恐ろしいほどのアクセスがあったのは容易に想像がつくと思いますが、
結果、まったく落ちずに運営されました。
何故落ちなかったのか?と言えば、
それはGoogleが培った
「とてつもない凄いインフラ」を利用しているからとしか言いようがない。
それがクラウド。
仮に、あのサイトが、(クラウドじゃなくて)
いわゆる普通の方法(普通のサーバ)だったら、どうだったでしょうか?
普通の方法というのは、
アクセス数を見積もって複数のWEBサーバを準備して、RDBいれて、
ロードバランサー入れて冗長性を考慮して・・・・という感じですが、
そんなことやってたら基本的に時間がかかるし、金もかかるし、
あの状況で絶対に無理だし失敗していたでしょう。
いや、仮になんとかサイトだけは作ったとしても、
あの急激なアクセス数で絶対にパンクしているはずです。
実際、岩手県や東京電力のホームページはパンクしましたからね。
で、パンクした岩手県や東京電力のホームページはどうなったのか?
と言えば、突貫でクラウドに移行されたのです。
(東電なんか、シンガポールに移してますよ)
で、それから落ちることは無くなった。
こう聞くと技術的なインフラの話はともかく(少なくとも雰囲気だけでも)
「クラウドの凄さ」が多少は実感できますよね。
まあ、ぶっちゃけ簡単に言えば(普通のサーバと違って)、
クラウドは桁違いに多くのユーザーからのアクセスを想定している、
と言ってもいいのかな。
いや、そもそもアクセス数の想定というレベルじゃないかも。
だって、その設計思想は、どんなにトラフィックが増えても、
どんどん大量の(安いPC)サーバを並べ、
それを有機的に結べばいいと思っているだけだから。
(少なくともGoogleはそうしている)
だから、いくらでもアクセス数に耐えられる冗長性がある。
そこが凄い特徴であり、
そこがクラウドなんですね。
それを使う時代に入ってきている。
しかもですよ、
そんな凄いインフラを使えば、当然ながら料金が心配になりますよね。
だって、(普通の方法で)
複数のWebサーバ、クラスタ制御のRDB、ロードバランサー等々、
すぐに数千万円の初期投資が必要になりますから。
でもね、クラウドはアクセスが無ければ、ほぼ無料なのです。
アクセスが増えてきた段階で、アクセスに比例した料金が課金されるだけです。
だから無駄なハードの投資もないのです。
今までだと、お金をかけて
膨大なインフラを準備して、結果全くアクセスが無かった・・・
という悲惨な話がゴロゴロしてますよね。
クラウドだと、そういう心配が全くないんですね。
裏にドーンと強烈なインフラがあって、
それを皆で使用するから安価で便利に使える、
そんなイメージでいいのではないでしょうか。
まさにインフラでしょ。
(例えば道路や鉄道と一緒)
だからクラウドが注目されるのです。
でも言っておきますが、
もちろんクラウドにも苦手な部分はありますよ。
あまりに冗長性に特化しているため、
データの扱いに関してオラクルなどのRDBとは著しい違いがあって、
「複雑な条件による検索」
「全文検索」「リレーション機能」
「トランザクション処理の制限」
こういうのが凄く苦手なのです。
だから、これからの技術者は、
クラウドというインフラがあることを考慮しつつ、
既存の技術をどうやって生かしていくのか?
ということを考えなければいけない。
そう思うんですね。
そう思ったからこそ、今回アナタにも、
まずは「クラウド」を体験して欲しい。
体験しなければ技術者として何も語れないですからね。
是非、↓からお申込みください。
http://www.searchman.info/lesson/moushi_gaej.html
必ず役立ちますので。
以上、今日はそんなご連絡です。
ではでは。
またお会いしましょう。
ありがとうございました。
●追伸
この講習は、
今回テキストをバージョンアップしています。
以前、上記のテキストを受講された方には、
別途メールで無料バージョンアップ版をお送りしています。
(今回は使い方が違ってくるので、
絶対にバージョンアップしたほうがいいです)
※届いていない場合は、ご連絡くださいね。
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IT技術を詳しく解説:サーチマン
http://www.searchman.info/index.html
発行者:佐藤
◎JAVA技術の処方箋、毎日プログラミングテクニック
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