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Daily Drama Express 2009/08/02 官僚たちの夏 (5)

配信日:2009年08月05日

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★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/08/02 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 官僚たちの夏
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 風越信吾(佐藤浩市)
 庭野貴久(堺 雅人)
 鮎川光太郎(高橋克実)
 西丸賢治(佐野史郎)
 丸尾 要(西村雅彦)
 牧 順三(杉本哲太)
 山本 真(吹石一恵)
 御影大樹(田中 圭)
 風越道子(床嶋佳子)
 風越貴子(村川絵梨)
 片山泰介(高橋克典)
 玉木博文(船越英一郎)
 池内信人(北大路欣也)
原作   『官僚たちの夏』城山三郎著(新潮文庫刊)
脚  本 橋本裕志
主題歌  コブクロ『STAY』(ワーナーミュージック・ジャパン)

あらすじ 第5話「電算機を救え」

 昭和35年、総理に就任した池内(北王路欣也)は10年で所得を
倍増する所得倍増計画を立ち上げ、まずは4年後の東京オリンピック
までに先進国させようと考えた。一方風越(佐藤浩市)は通産大臣に
なった須藤(長塚京三)に牧(杉本哲太)の作った国内産業保護法案
を見せて賛同を求めるなど互いに活発に動いた。須藤はその内容を気
に入り、法案成立の許可を出した。

 そんな折庭野(堺雅人)からIDNが日本へ本格参入しようと輸入
禁止措置の解除を求めていると言う話が入って来た。
「貿易自由化のあおりだ」
 風越は八つ当たり気味に言った。
「しかし国内企業からもIDNコンピュータを使いたいという声が上
がっています」
 IDNのコンピュータは日本のコンピュータの100倍の性能を誇
ると言われ、とても太刀打ちできる状態ではなかった。風越はなんと
か国内の保護育成を図ろうとしていたが、コンピュータ開発には多額
の資金が必要なうえ、銀行側も融資を渋っていた。

 風越は須藤から玉木(船越英一郎)とともに所得倍増委員会に加わ
り、計画の具現化にむけての資料のまとめを依頼された。
「お言葉ですが、日本のコンピュータ産業が苦境に陥っているときに
そんな浮いた話に付き合ってられません」
 風越はきっぱりと断った。すると大臣秘書となっていた片山(高橋
克典)が口をはさんだ。
「しかしこの話に国民が大きな希望を抱いているんですよ」
「実現できなかったら希望は失望に変わる」
 風越は池内の政策に否定的だった。
「やり方次第で実現できますよ」
 しかし風越は受け入れようとしなかった。風越の考え方は古すぎる、
片山は内心失笑していた。片山は太平洋ベルトライン構想を温めてい
た。既存の4大工業地帯の間に新たな工業地帯を作り4大工業地帯と
連動させれば生産を2倍にすることができるという壮大なものだった。

 状況は芳しくなかった。風越のもとにはIDNコンピュータ解禁の
陳情が続出、銀行はIDNコンピュータに国内企業が勝てるはずがな
いと融資に応じなかった。しかも風越の片腕として法案成立に奮闘し
ていた牧が倒れて3か月の療養が必要との診断を受けてしまった。

 風越は銀行に頼らない資金調達の術を探り、競輪の収益をコンピュ
ータ開発に回すことを思いつき、実行に移してこれで一安心と一息つ
いた。だが、IDNのホフマン副社長が来日し、日本のコンピュータ
輸入禁止措置を厳しく批判したと言う情報が入って来た。

 ホフマンは国内産業を育成したいのならIDN製品を輸入し、その
ノウハウを学んだ方がはるかにいいと言った。
「日本はオリジナルのコンピュータで勝負に出ます」
 庭野が反論した。
「それはありえない。コンピュータを作ろうとすればIDNの特許に
抵触することになる」
「日本のコンピュータは日本企業がゼロから作ったものだろう」
 風越は訝しがった。
「しかしそれは国際機関を交えて議論し、IDNの主張の正当性が認
められています」
 つまりIDNと特許契約を結び、ロイヤリティを支払わなくてはコ
ンピュータの製造、販売はできないということになる。アメリカと日
本のコンピュータの競争は象と蚊の戦いとホフマンは冷笑した。だが
やがて来る国際競争時代に生き残るためには技術で勝負しなくてはな
らない。なんとしても国内産業を育成しなくてはならないという風越
の思いは変わらなかった。

 昭和35年10月、ホフマン副社長が再来日し、通産省と再度輸入
解禁とロイヤリティの支払いについての交渉を行った。通産省側は風
越と庭野が応対した。

 会議は1週間続いたが平行線のままでまとまりそうになかった。
IDN側は7%のロイヤリティを要求してきたが、それでは日本企業
の経営が成り立たないから受け入れられなかいものだった。
「経済格差を考慮してください!」
 庭野は必死に訴えた。しかし東京オリンピックを4年後に控え、経
済成長著しい日本が途上国であるという主張はもう通らないとホフマ
ンは言った。
「それじゃ先に開発した者が常に利益を確保して他を蹂躙する植民地
支配と同じだ!」
 風越はホフマンを痛烈に批判した。しかしホフマンは妥協しなかっ
た。

 会議は深夜に及んだ。翌日ホフマンは帰国するためなんとしても今
日中にまとめなくてはならなかった。
 ホフマン譲歩案を出した。ロイヤリティを5%とする代わりに日本
にIDNの支社を作り国内での生産販売を認めるというものだ。
「馬鹿なことを言うな、それでは輸入解禁と同じじゃないか」
 風越は激怒した。だがホフマンは翻意しない。
「ならIDNの国内での販売量等の規制できるようにさせてほしい」
 庭野が妥協案を出した。だがホフマンは呆れたような顔をした。ま
ったく耳を貸さないホフマンに風越は思わず感情的になりどなり散ら
した。するとホフマンは気分を害し、風越に出ていくことを求めた。
そうでなければ交渉は打ち切ると言う。風越はやむなく部屋を出、あ
とを庭野に託した。庭野なら何とかできる、風越はそう思った。

 通訳も退出してしまったので、庭野は辞書を引きつつ、自分の思い
を作文してホフマンに読んでもらった。ホフマンは気持はよくわかる
と言ったものの、譲歩しようとしなかった。
「私には日本のコンピュータ産業を守る使命があります。もしそれが
できないなら、私はこの窓からいつでも飛び降りる覚悟がある!」
 庭野の必死の交渉は実った。ホフマンは5%のロイヤリティ、生産
台数も日本側の判断に従うとしてくれた。風越と庭野は本当のサムラ
イだとホフマンは言った。

 IDNを説得したと聞いて池内は感心した。そして思った。風越の
やつはもう俺には操縦できないだろうと。

 療養を終えた牧が再び戻って来た。国内産業保護法案成立に向けて
本格的に始動する。風越は玉木にも協力を求めた。
「もちろんだ。それが賛同する内容ならな。だが国際化を妨げる内容
なら俺は敵に回らせてもらう」
 玉木の口調は穏やかだったが、簡単には妥協しない姿勢が見えた。

 後日政財界をも巻き込んだ通産省最大の闘いが始まろうとしていた。


寸  評  IDNとの深夜に及ぶ交渉は見ていてものすごい緊迫感が伝わっ
てきました。しかし譲歩してくれなかったら飛び降りるなんていうこ
とを言ったのは史実なのでしょうか?あまりにも現実離れしていて最
後にちょっと白けてしまいました。でもってやはり風越を主役とする
のは苦しいのではないかなと思います。今日もヒーローは庭野でした
し。
 来週は公害とかも絡んでくるようです。エコというのは昨今大きな
問題して取り上げられていますから、これはかなりタイムリー性のあ
る話です。かなり興味を持って見られるんじゃないかと期待していま
す。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 草?剛が地デジのイメージキャラクターに復帰し、今後2年間無償で活動す
ると言う話を聞いて、もう2年後には今のテレビは見られなくなるのかと改め
て思いました。そのうち買おう買おうと思って、今に至っていますが、そろそ
ろ買わないとまずそうだと感じました。(けん)

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