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サーチマン:衆議院選挙で勉強してみる
配信日:2009年08月11日
サーチマン佐藤です。
こんにちは。
今日は、ちょっとIT技術以外のお話ですが、
サーチマンの独自メルマガで配信して評判がよかったので、
こちらのメルマガでもお送りします。
※二度目の方は削除してください。すみません。
衆議院が解散しました。選挙です。
連日報道されてますので知ってますよね。
こういう大きなイベントって勉強のチャンス!
教材になるんです。
たぶん、
会社で無理やり行かされるリーダーシップセミナーとか
プロジェクトマネージャーの教科書読むとか、
そんなぬるま湯で「わかった気になる」よりも、
こういう現実的なイベントに対して
「何故なんだ?」
って
自分なりの考察をしてみること。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ノートにメモって、
そして自分のビジネスに生かす。
そういう態度の方がよっぽど勉強になるし、
現実的だと思うんです。無料だし(笑)。
是非やってみてくださいね。
・・・とエラソーに言っても仕方が無いので、
今から私の考察をお話してみます。
(たぶん長いのでアイスコーヒーでも用意してください)
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【リーダー】踏み絵を踏ませる手法
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まずは前回選挙の考察から。
前回2005年の選挙は俗に言う「小泉劇場」ですが、
ちょっと気に留めて欲しいのは、
解散直後は民主党の支持率が自民党を上回っていたこと。
さらに自民党は郵政民営化反対派を追い出しての分裂選挙だったので、
自民党が圧倒的に不利と言われていました。
民主党の岡田党首(当時)は、解散した時に
「自民党の仲間割れで勝てる」と周囲に漏らしたと言われてます。
しかし、しかし・・・・
そこから一ヶ月で一気の逆転。
雪崩現象のように自民党が圧勝してしまった。
これが前回の選挙でしたね。
何故、たった一ヶ月で逆転してしまったのか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
当時のマスコミや民主党は
「小泉劇場の多彩な演技に目を奪われた」
とか敗因分析してますが、
負け惜しみもいいところで、これ全く本質を見てないですよね。
「劇場」とか「演技」とか
そもそも意味わかんないし(笑)。
もっと本質的なことは、
小泉さんがリーダーとして
踏み絵を踏ませたこと
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この手法なんですね。
これは仕事でも共通していますが、
リーダーをやるんだったら、
まずメンバーに対して、
「俺の命令は絶対だ」
「俺は、こういうやり方で仕事をする」
この宣言をして、メンバーが同意できるかどうか、
「その踏み絵を問う」というのは一つの手法です。
小泉さんは昔から一貫して郵政民営化を唱えていたわけだし、
郵政民営化に反対なら
俺を総理総裁にしないでくれ、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とまで言っていたわけです。
しかし現実は、
踏み絵を踏ませたはずの自民党までもが郵政民営化を否定した。
たぶん小泉さんの本音として(決して口にしませんが)、
頭に来たんでしょうねえ。
「選挙の時に、俺を人寄せパンダとして利用しておいて、
いざ俺がやりたいことを主張したら反対するのかよ、ふざけるな」って。
ちょっと余談になりますが、
この手法は、実は私もよくやってるんです。
私がリーダーとしてプロジェクトを始めるときは、
メンバーにこう宣言してます。
「最終的な責任は私がとる。」
「仕事を進めていく上での意見は大歓迎だが、最終的には私に従うこと」
「嫌なら、アナタがリーダーになってもいい」と。
まあ、ぶっちゃけ一種の保険ですが、
この宣言をしないと不安で不安でたまらない。
まあ私の話はいいや。
小泉さんがこの「踏み絵を踏ませた」手法は大きかったですよ。
もしかしたら偶然の結果だったのかもしれませんが、
この手法を使っていたために、小泉さんのほうが
筋は通っている
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ということになりましたから。
戦国武将なら「我に大義名分あり」というところでしょうか。
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【国民の気持ち】大いなる欲求不満だった
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そしてもう一つのポイント。
それまでの自民党ってのは、
総理総裁がいくら公約しても
「俺は了承していない」という族議員たちが出てきて、
一向に公約が実現しなかったわけです。
(今またそうなってますけどね。)
それが国民の欲求不満だった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このポイントなんですね。
ところが小泉さんは、
民営化に反対した三十七人全員を非公認にして、
あげくに刺客まで送り込んで選挙をやってのけましたね。
さらにさらに解散会見での名演説。
(「youtube 小泉郵政解散」で検索してみてください。)
視聴率が28%ですよ。
会見では小泉さんの異様な気迫と緊張感、
何故解散するのか?選挙戦で何を問うのか?
はっきりと示されていますね。
この会見には、実は私もある種の感動を覚えましたが、
この一連の行動が
自民党が全くリフレッシュされた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ように見えたんですね。
たぶん郵政民営化の中身は色々と問題があるし、
意味があったのか?って評価がわかれるはずなんですが、
そんなことはぶっ飛んで、
今度こそ変えてみせる
死んでもやってやるという小泉さんの
執念が欲求不満の国民の心に響いた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そこなんですね。
結果、与党が圧勝したと。
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【キャッチ】どちらが良かった?
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さらに、これはちょっと笑ってしまうのですが、
前回選挙のキャッチコピーです。
自民党:「改革を止めるな!」
民主党:「あきらめるな、日本」
もう明白ですよね。
自民党のコピーはいいです。
当時の自民党と小泉さんの切羽詰った状況を考えれば、
勢いがあります。
~~~~~~~~~~~~~~~
翻って民主党。「はあ〜?」って失笑しそうになります。
いつ日本人が日本をあきらめたんですかね?
ズレてるんですよねえ。
このキャッチの差がダメ押しになった。
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【勝手に予想】8月30日総選挙
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さてさて、
前回選挙の考察が思ったより長くなってしまいましたが、
やっと本論に入っていきましょう。
今度の衆議院選挙のことです。
昔の選挙は
三バン(地盤、看板、カバン=金)が大事だったわけで、
自民党という看板で、
地縁・血縁(地盤)を利用して、
公共事業で金をばら撒けば選挙に勝てた。
でも今の選挙は全く違っている。
名古屋、千葉、静岡、東京都議の各選挙。
宮崎東国原知事、大阪の橋下知事。
無党派層による雪崩現象というのが顕著に出ていますね。
落下傘候補がピューて勝っちゃうし支持を上げている。
もう「地盤、看板、カバン」じゃ苦しいんですね。
何故?
上記で述べてきましたが、今の選挙で大事なのは
・リーダー
・国民の気持ち
・キャッチコピー
この三要素ではないでしょうか。
この三要素で分析したほうが、
(よっぽどの田舎は別にして、失礼)
三バンよりよさそうです。
まず国民の気持ちですが、
4年前の「欲求不満」からさらに進んでいて、今の国民は
「このまま行ったら日本は大変なことになる」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と不安になっている。もう疑心暗鬼の発狂寸前。
国家予算をみてください。
収入が50兆円もないのに毎年80兆円も使ってしまう。
今年は景気対策と言って100兆円使ったんですよ。
そんな事続けていたら、いつか臨界点を迎えますよね。
「今はいいけど、いつか破産」って皆思い始めている。
さらに今の20代、30代に
「アナタは何が不安ですか?」
というアンケートを取ってみると、
「老後」
って答えが一番多いんですね。これって異常でしょ?
そのうち高校生も老後の心配するんでしょうか?
ギャグかって言いたいですが、
現実として
今日より明日、
明日より明後日、
がどんどん苦しくなっていると、
そんなところまで不安が伝播してしまうようです。
また、その不安の一つの兆候として
最近の選挙で投票率がグッと上がっていることも見逃せません。
今まで
地縁と血縁と業界で繋がった人ばかりが選挙に行ってましたが、
「不安になった無党派層」が選挙に行っているんです。ここ最近。
前回の都議選でも
自民党の得票数って実はそんなに変化が無いんですが、
今まで選挙に来なかった人が全部民主党に流れている。
だから民主党が圧勝した。
たぶん、これは決して民主党支持という気持ちじゃなくて、
オバマ大統領よろしく「何か変えてくれよ!」と。
その気持ちが出ていると思うんですね。
(まあ、これは私の感覚といえば感覚ですが)
だから今度の選挙も、「より変化が期待できるほう」
に票は流れるんじゃないでしょうか。
自民党で「この人は変えてくれる」という人物がいれば、
その人に票は集まりますが、
大勢としては民主党が有利と言うしかないでしょう。
だって変化の可能性があるから。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
それが国民の気持ち。
さて次はリーダーについてです。
麻生首相と鳩山さん。
世論調査では「鳩山さん有利」と出ているそうですが、
私は、これはあまり意味がないと見ています。
申し訳ないですけど「ドングリの背比べ」。
(すみません、えらそーで。)
「じゃあ、どう理解すればいいのか?」
先日めでたくも我が家に
某マスコミから世論調査の電話があったんですね。
電話番号をランダムに抽出しているそうですが、
機械音声から「どっちがいい?」と聞いてくるから、
「こっち」と思わずダイヤルをプッシュしてしまいましたが、
実際の多くはそんなことだと思うんです。
どっちもどっちのレベル。
だから未だに小泉さんを望む声って多いですよね。
もしやるんなら、離党した「渡辺喜美」さんとか、
舛添さんとか、ああいう比較的一生懸命やっているような人だったら、
国民の気持ちに伝播した可能性もあったと思いますが・・・・・
今回の「麻生首相」と「鳩山さん」、
投票行動にはあまり関係ないと見ています。
さて最後。
キャッチフレーズ。
自民党:「安心実現」
民主党:「脱官僚」
これが解散直後のキャッチ。
もう民主党の圧勝です。
「安心実現」って何か掴みどころが無いというか、
「だから、それって具体的に何?」ってツッコミたくなります。
民主党は、前回のキャッチを反省したんですかね?(笑)。
「脱官僚」はなかなかいいです。具体的だし。
まあ民主党の場合、鳩山さんのキャッチである
「友愛」とかが前面に出てくると、
「こりゃアカン」って、
見捨てられる可能性があるんですけどね(笑)。
それにしても「政治は友愛です」って、
恥ずかしくて誰も言えないと思うんですけど、
マジに言っちゃうところが
育ちがいいってことなんでしょうね。
以上、3要素。
勝手に比較予想してみました。
なんか民主党が有利と言っているようですが、
別に私は民主党の支持者じゃないですからね。
もちろん自民党でもないし、いわゆる無党派。
「良い日本を作っていきたい」
マジにそう思っている一市民ですから。
とりあえず
選挙は行きましょうね。
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【我々】本当に大事なこと
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さて最後に。
こんな感じで、いやどんな感じでもいいですが、
是非アナタも自分勝手に予想してみてください。
・次の選挙ではどっちが勝ちそうなのか?
・その理由は何か?
8月30日に嫌でも結果が出るわけだし、
自分なりに必死に答えを作ってみる。
結果、誰もが「う〜ん」と唸るようなユニークな理由を考えて、
予想も当たった。そうすれば、そりゃ最高ですよ。でもね、
もちろん予想が外れたっていいんです。
重要なのは
考えたかどうか、
~~~~~~~~~~~~~~~~
その事実。
考え続ければ、そのうちにわかるようになります
このような現実の教材をそのまま見過ごして、
何を勉強すると言うのでしょうか?
マスコミの報道を見ているだけでは、
結局のところ自分のビジネスにおいても
何も考えずにタダ言われたことをやるだけ、
って感じになっちゃう気がします。
そういう思考訓練が、
絶対にアナタの糧になるはずですから。
以上、今日はそんなお話でした。
ありがとうございました。
またお会いしましょう。
●追伸
中学校の時
「クラス委員」ってありましたよね。
授業中うるさくなったら、
「静かにしてください」と注意したりする
クラスのリーダー的役職の人。
あっ、もしかしたら鳥取県の方は
「クラス委員」を知らないかも。
鳥取県の教育方針は、
「リーダーより平等を重視すべき」で
「クラス委員」が無いと聞きますので。
まあ、この教育方針の是非はここでは問いませんが、
鳥取県の方は想像で読んでくださいね。
鳥取県の方>>
もし違っていたら反論ください。
で、その「クラス委員」なんですが、中学の時、
私は推薦されたことがあるんです。
先生:「クラス委員は誰がいいですか?」
A君:「佐藤君がいいと思います」
みんな:「異議なし〜!!」
と。
こんな感じで満場一致で決まりそうになったとき、
私は、もの凄い嫌な感じをもってしまった。
クラス委員とか言うけど、
クラスで起こった問題は、結局何でもかんでも
俺に責任をおしつけて、損な役回りだけさせるつもりかと。
当時の私は、とっさに立ち上がって、
こう言ってしまった。
「皆が僕の命令に必ず従うなら引き受けます」と。
これで話し合いは荒れましたねえ〜。
まじめな女子のKさんが、
「そんな事言う人は、クラス委員の資格はないと思います」
と発言するし、
さらに「みんなの意見をしっかりまとめたいです」
とか言いだす対立候補のH君も出てきたりして、
喧々諤々と(中学生日記みたいな)話し合いが行われたわけです。
結局のところ、先生が仲裁に乗り出して
H君は「みんなの意見をしっかりまとめる」のが公約、
私は「命令に服従する」のが条件で多数決になった。
その結果、
何故か私の圧倒的多数で勝利に終わったわけですが、
この話を書いていて、
中学校の頃の自分を急に思い出しましたよ。
あの頃から保険かけてたんですね。
今にして思えば随分と度量が狭い話で恥ずかしいですよ(苦笑)。
でもね、これは仕事にもいえますが、
そういう条件を出してリーダーになった後に、
威張っちゃ駄目なんです。
逆に
皆のために必死に汗をかいて「人柄と熱意」をみせる。
そうすると「お願いして」リーダーにしてもらうよりも、
よっぽど評価が高まりますよ。
不思議なんですけどね。
●追伸2
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●最後に、お願いです。
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発行者:佐藤



