人と組織の悩みが嘘のように晴れるコラム100選

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人と組織の悩みコラム Vol.152『ボールに群がるな!』

配信日:2009年07月08日



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【教科書に書いていない人の育て方】「トップの指示をそのまま部下に伝えるな」

リーダーが「トップが言っているからやろう!」と伝えたところで、
望むような動きをしてくれる部下はごくわずか。

●「指示を出す」だけならメールで十分。管理職の仕事とは
●上司と部下の板挟みで…。悩める中間管理職の間違い

指示をするだけで動くのなら、管理職はいりません。

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2009年7月8日号
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     人と組織の悩みが嘘のように晴れるコラム100選 

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◆ ボールに群がるな! ◆


熱狂的なファンではないが、人並にサッカーを見るのが好きだ。
といっても、もっぱらテレビを通じて、ではあるが。

そして試合後に結果の論評を読み楽しむ。ヨーロッパの成熟したファンのよう
に試合後にパブで激論を交わすわけではないが。書斎でモニターに向かい、酒
を舐めながら試合を反芻し楽しむのだ。

試合に関するコラムやブログを眺めていると、多くの筆者がテレビ中継のひど
さを嘆いていることに気がつく。


「××テレビの中継はひどい。中村俊輔のアップばかりであれでは流れがわか
 らないではないか!もっと競技場全体を俯瞰して引いた画面にしてほしい」


僕もまったく同感である。

プレイしたことも学んだことも無いが、サッカーという競技のおもしろさは、
オフザボールと呼ばれるボールがある場所以外の動きにある、と思う。

テレビではボールを持った人のアップが繰り返し映されているが、画面に映ら
ない場所で、パスをもらおうと走り出す選手がいる。

さらには、パスをもらう選手をフリーにするためにおとりとなりわざと別な方
向へと走る選手。次の次のパスをもらうために、一見すると関係のない場所へ
と走り出す第3の動きを行う選手もいる。

さらには、守備の選手の動きを鈍くするためにコースに陣取り敵の走り出しを
防ぐ選手。攻撃をカットされた時に備え、あらかじめ守備への切り替えを読み
ながら位置取りする選手。

これらをトータルに見ながら、どこへボールを出すのか、出し手の意図を読ん
でいくからこそゲーム観戦に奥行きが生まれ楽しむことができるのだ。

高度化する現代サッカーにおいては、オフザボールの動きが試合を決める、と
言われているらしい。素人ながらさもありなん、と思う。

そして、組織人事コンサルタントとして、「チームのルール」の著者として、
そのとおりだ、と力説したい。企業組織においてもまったく同様、オフザボー
ルの動きこそが組織を決めるのだ、と思うからだ。

企業組織におけるオフザボールの動きとは、最前線でボールを持っている営業
マンや技術者たちと一緒になってボールに群がることではない。

1つの営業受注を例に取るならば、オフザボールで必要な動きとしては以下の
ような行動がイメージされるはずだ。

例えば、営業マンが商談をしている窓口担当者ではなく、その上長にきちんと
あらかじめ挨拶をし、提案が通りやすいように道筋をつけておく。

自社商品の導入に対し反対を表明している幹部層を見極め、あらかじめ反対の
芽を摘むために、導入リスクや問題点への批判が起きないよう説明しておく。

納入後に発生が予測されるトラブルに備え、あらかじめ顧客の納入先へ対し、
事前教育と納入準備の体制をしいておいてもらう。

自社の技術や経理など、関連する部署にあらかじめ声をかけ、受注後のスムー
ズな納入に備えさせる。

受注のサクセスストーリーを“ベストプラクティス”(成功事例)として“ナ
レッジ”(知恵)の共有を率先して行う。

顧客からあがった要望や苦情の声をもとに、商品や業務プロセスの改良、修正
を行い次回に備える。

そもそも、受注間近の企業ばかりではなく、一見受注に遠そうな企業への営業
プロセスをチェックし、重要性を見極める。

受注済みの企業に関してクロスセリング(別商品の営業)やリピート受注の可
能性を探り営業を仕掛ける。

などがオフザボールの動きとしてすぐに連想されるはずだ。

ところが。

実際には、そのような動きをする者は皆無であり、イチ営業マンと一緒にな
ってボールに群がり、営業同行だけを繰り返すリーダーがいかに多いことか。

残念ながら我が社のリーダーたちも同様だ。

サッカーでいえば、ゴールキーパーをのぞくフィールドプレイヤーの10人が
全員、次から次へと団子になってボールを追いかけている状態。

リーダーたち自身が競うようにして、受注間近の華やかな案件や契約中の既存
顧客の契約テーマにかかりっきりになり、オフザボールの動きを誰もしない。

毎日毎日、ボールばかりを営業マンやコンサルタントと一緒になって追いかけ
まわし、汗を拭きながら「忙しくて休みが取れないよ」と嬉しそうに愚痴る。

今時、小学生だってやらないような稚拙なサッカーを、ビジネスという名の競
技場で行っているのが、恥ずかしながら我が社のリーダーたちの実態なのだ。

優れた選手は視野が広い。

視野の広さとは、「空間的」な広がりであり、同時に「時間的」な広がりなの
だと思う。

目の前の人や事柄ばかりを見ずに、視点を遠くの人や事柄へ移す。
今日、明日のことばかりを見ずに、1か月後、半年後、1年後のための動きを
今から始める。

そんなことができる人。
「空間的」「時間的」に視野の広い人材が本物のリーダーになっていくのだと
思う。

さあ、世の中のリーダーたちよ。頭をグンと上にあげ、これまで見れていなか
った広いフィールドの隅々へ目をやろうじゃないか。
ボールを追いかける前にやるべきことが山積みなことに気づくはずだ。

オフザボールの動きに集中して現代サッカーをやろうじゃないか。
ボールに群がるのはもうやめよう。



株式会社フェイス総研 
代表取締役社長 小倉 広



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ソメノ編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ボールは友達、とか言ってサッカーの授業でよせばいいのに、ツインシュート!
って叫びながら2人同時にボールを蹴ったりスカイラブハリケーン!と叫びな
がらゴールポストによじ登ったりキーパーをやることが多かったソメノは若島
津くんの必殺技三角飛びを披露してはケガをし、グランドでのたうち回る者が
続出。小学生の頃、みんなキャプ○ン翼に夢中でした。みんな心だけは主人公
の翼君気取りでした。子供はそれでいいのでしょうが、大人の世界で“自分本
位”な態度は通用しません。社会人になりたての頃は、まず自分の役割を務め
る事の大切さを教わります。そして、リーダーを務める年齢に差し掛かる頃に
は“大局的”に物事を見る目を養わなければなりません。ソメノの持論ですが、
これを養うのに一番最適な方法はなんでもライブで感じることにあると思いま
す。サッカーも落語も音楽も、大統領演説も、ライブにはテレビ画面でクロー
ズアップされている人を支える人達の気持ちや勢いと言いますか、チームの一
体感を体で感じる事ができます。昨今の情報化社会の中だからこそ、忙しい時
間を縫って“現場”を体感しに行く事ができる人が最終的に生き残れるのでは
ないか、そう思ってならないのです。明日もお楽しみに〜
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