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【経営戦略考11/06/01】「シェア」という消費スタイル＞所有に伴う苦痛を減らす

配信日：2011年06月01日

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【お詫びと訂正】

昨日のメルマガの件名及び本文の一部に「魂作って仏入れず」と
記載されていましたが、「仏作って魂入れず」が正しい表現でした。

お詫びして、訂正申し上げます。大変失礼いたしました。

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業が提供する商品・サービスが売れないとすれば、何が
障害になっているだろうか。高額で使用頻度が低いとすれば、購入
・所有の苦痛が大きいのが障害だ。そのような場合は、シェアビジ
ネス化することを考えてみよう。

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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011/06/01（通巻2087号）━
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■■　　　「シェア」という消費スタイル
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━━━━━━━━━ 情報源：日本経済新聞 2011.06.01【16面】━

スキューバダイビングが趣味だと公言していますが、実のところ、
忙しさもあって、しばらく潜れていません。

やはり海外のリゾートで潜るのが楽しいのですが、そのチャンスは、
年に３回の長い休みがとれる時期しかありません。

機材は一式持っていますが、年に１度はオーバーホールするように
言われています。

次に潜る機会があるとすれば、その前にオーバーホールをする必要
があります。よほどモチベーションが高まらないと、気分は重くな
るばかりです。

結局、気軽に出かけることができるとしたら、機材はレンタルに限
りますね。但し、使い慣れていない型式だと、不安はありますが。

1日付けの日本経済新聞に、「モノやサービスを共有したり、分か
ち合う『シェア』という消費スタイルをビジネスに生かそうという動
きが広がっている」という記事が掲載されています。

具体的には「自転車や自動車、宝飾品など従来は所有するのが普通
だったモノを割安に貸し出す」ことが行なわれているとのことです。

「シェア」という洒落た表現を使っていますが、要は「レンタル」
ということでしょうか。（ニュアンスは微妙に違いますが）

記事は「高価で使用頻度の少ないモノやサービス」が、「シェアビ
ジネスの主な市場」だと指摘しており、特に若者たちは、所有する
ことにとらわれなくなっているとのことです。

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■■　　　所有に伴う苦痛を減らす
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モノでもサービスでも、使用・利用してナンボなのですから、所有
することにこだわる必要は、ないようにも思います。

所有することにこだわるのは、モノやサービスが豊富に供給される
とは限らないという不安に基づきます。今は、そういう時代でもあ
りません。

逆に、所有することに伴う“苦痛”の方が大きければ、シェアや
レンタルの方が、快適です。

私のダイビング器材のように、使用頻度が低い割にメンテナンスに
費用と手間がかかるものは、それに該当します。

宝飾品のように高額なものは、所有を実現するのに必要な“購入”
という行為が、お金の減少という苦痛をもたらします。

先日の当メルマガでは、「使い勝手」の意味する領域が大きく広がっ
ていることを指摘しました。
http://ameblo.jp/senryakukou/entry-10902674776.html

使うことによるのではなく、所有することによる苦痛が甚だしいこ
とも、「使い勝手」が悪いと言えます。正確には、「使わない勝手」
が悪い、とでも表現できるでしょうか。

記事は、シェアビジネスの例として「短期利用のモデルルームやイ
ベント会場向け」の「太陽光発電システム」を紹介しています。

これは、所有すると高額で使用頻度の低い、「使わない勝手」の悪
い商品だと言えます。

ポジティブにとらえれば、そのような商品・サービスこそ、シェア
ビジネスに適しています。

所有の苦痛が大きい「使わない勝手」の悪さが商品・サービスを売
る障害になっているとしたら、シェアビジネス化することで、活路
を見出す可能性が生まれますね。

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