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【いきべん通信】4月19日。スマートビジネスの歴史的な1ページを刻みます。

配信日:2011年04月04日

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◆今日のいきべん通信INDEX
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●アプリケーション製造工場立ち上げにともなう野田市進出のお知らせ
●緊急特別講演「スマート化する時代の新しいビジネス」
●アドテック東京のアプリ自慢大会を見てわかったアプリビジネスのヒント
●世界のアプリ成功者はすべて、ディベロッパーを囲っている。
●アプリビジネスの鉄則「マーケットの特性を知らずして成功なし」
●「ケータイの向こうのあの人を動かす7つの法則」出版化計画
─────────────────────────────────────
【祝アップバンク掲載】「売れるiPhoneアプリの法則」
アプリビジネス関係者必読の一冊。 破天荒な文章がぶっちぎりにおもしろい!
http://www.appbank.net/2011/03/31/iphone-news/238236.php
─────────────────────────────────────

みなさん、おはようございます。
週末は会津にソースカツ丼を食いにいきました。

会津でも、神様仏様むらい様はかわらずでした。

4月19日のEagle本年度最後の主催セミナーでは
Gclue佐々木さんのご登壇が決定。スマートテレビビジネスを語っていただきます。

アドテックを日本に持ち込んだ武富さん、
日本のモバイル広告を切り開いた藤田さん、
そして、電通の次世代広告を担う細金さん。

という豪華メンバーにくわえ、
最近にわかにアンドロイドへの大シフトチェンジを行っている
エムティアイからは小畑さんがご登壇。

このタイミングで、この組み合わせは、ありえません。
マジで全産業のパラダイムシフトを担いたい方は、
ぜひ4月19日に集結しましょう。

なお、その日最後に、藤永より、大切なお知らせがあります。

本を買ってくださいということではありません。
日本を復活させるための大切なお知らせです。
ここに来た皆さんにしか話さない大切なお約束です。


●緊急特別講演「スマート化する時代の新しいビジネス」
http://www.eagle-inc.jp/lastsamurai


では、いきます。

~~すべての業界大手がスマートで代理戦争中。もっとやっちまえ。~~~~~~~~

【緊急決定】4月19日「スマート化する時代の新しいビジネス」
今までお世話になった3大先輩が、サバイブ計画のラストを飾ります。
http://www.eagle-inc.jp/lastsamurai

【お詫び】3月23日開催の 「ヒットアプリは俺が出す。全国アプリ自慢大会。」
は延期となりました。再度日程が決まり次第ご案内いたします。

【お詫び】レインボーアップススクール13期生は、
4月20日の開講へと延期になりました。
http://school.rainbowapps.com/


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●アプリケーション製造工場立ち上げにともなう野田市進出のお知らせ
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Eagle株式会社(本社:東京都新宿区、代表:藤永真至、以下Eagle)は、
井深大、盛田昭夫、本田宗一郎、松下 幸之助という偉大な諸先輩方のバトンを引き継ぎ、Google、Appleに追いつけ追いこせとアプリケーションを量産するため、
千葉県野田市にアプリケーション製造工場を立ち上げましたのでお知らせ致します。

■概要
名称:野田第一工場

所在地:千葉県野田市

設立年月日:2011年4月1日

間取:7LDK


野田市進出にともない経営資源をアプリケーション製造に集中するため、
マーケティング拠点として昨年6月1日に開設いたしました
Eagle Silicon Valley Branchにつきましては、2011年3月31日をもって閉鎖致しました。


当面は野田市と高田馬場にて足腰を鍛え、
世界に冠たるキッコーマン株式会社(千葉県野田市)様の如く、
世界に冠たる企業となることをお約束致します。

●野田第一工場の外観はこちらで確認できます。
http://www.eagle-inc.jp/recent-announcements/unga20110401

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●緊急特別講演「スマート化する時代の新しいビジネス」
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1.「スマートテレビでのアプリケーションビジネス(仮)」

<講演者>佐々木陽氏

GoogleTVが発表され6ヶ月。
去年末のアドテック東京にて、日本にいち早くGoogleTVを披露した同氏に、
今後のスマートテレビのアプリケーションビジネスや、
ソマートフォンやPCとの連携での新しいサービスの可能性などをお話していただきます。
また、iPhone、android、WACについても独自の見解を披露していただきます。


2.「スマートフォン市場で成功シナリオに導くIT戦略」

<講演者>小畑陽一氏

エムティーアイならではのノウハウを
モバイルビジネスにチャレンジするお客さまの価値向上に
還元することをテーマとしてお話いたします。

・スマートフォン市場の状況
・エンドユーザーの利用状況
・コンテンツプロバイダが考えるスマートフォン対策
・弊社ソリューションのご紹介
・事例紹介


3.「ニッポン・モバイルビジネス陣営のグローバル化にエールを贈る3つの楽章」

<講演者> 武富正人氏

知的産業のグローバル化が必須になってきた日本産業界。
日本が世界に誇るモバイルビジネス業界は、
その先鋭になっていかなければなりません。
グローバリゼーションという世界中を巻き込むうねりを、
どうやってチャンスとらえるのか?
そして、どのように個人のビジネススキルを急成長させ昇華させていくのか?
ドメドメ・ビジネスからグローバルに飛び込んでみて感じたこと、
考えたことを、素直に伝えられたらと思っています。

1楽章 波乱万丈、熱くなり激しいうねり
2楽章 幅広く、ゆるやかに
3楽章 忘れられない旋律、そして自分しかできないこと


4.「米国事例にみるアプリのマーケティング、そしてグローバル展開」

<講演者> 藤田明久氏

スマートフォンの特徴は、その機能を最大限に活用して個性を表現するアプリの存在でしょう。
本講義では、アメリカの事例を中心に、世の中にどうアプリをマーケティングするのか、お話しします。
また、資金調達の方法、グローバル化の方法についても、時間が許す範囲で、お話します。


5.「クリエイティブ表現はこう変わる!(仮)」

<講演者> 細金正隆氏

昨年、電通が発表した、iPhoneを差し込んだ絵本「Phone Book」や
AR空間上にクーポンの蝶を飛ばす「iButterfly」は世界でも絶賛されました。
家電や看板などがどんどんスマート化するなか、電通はどのような
新しいクリエーティブを模索しているのか、今後のデジタルコンテンツ、
サービスへの広告代理店としての取り組みについて語っていただきます。


<開催日時>4月19日(火)13時-18時
<開催場所>TKP代々木ビジネスセンター ホール25A(2号館5F)
http://tkpyoyogi.net/access/index.shtml
<参加費用>5000円
<講演者> 小畑陽一氏 武富正人氏 藤田明久氏 細金正隆氏

●お申し込みはこちら
http://www.eagle-inc.jp/lastsamurai



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●アドテック東京のアプリ自慢大会を見てわかったアプリビジネスのヒント
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<アドテック東京 Apps Exchange Square講義録>
 iPhone/android/iPad アプリプレゼン大会

アドテック東京の展示会場の中央の特設会場に、
17社のアプリクリエイターが集結し、各々のアプリを自慢しながら、
貴重な経験談や、今後のビジネスのヒントをバラまいた。

各社5分のプレゼンという短い時間の中にも、
ガラケーでしか通用しないと目された音楽配信ビジネスの新境地、
デコメやキセカエのガラケービジネスの世界展開、
個人でも戦える世界的技術への挑戦、出版コンテンツの新しいあり方、
スマートフォンアプリのマーケティング手法、
さまざまなヒントが隠されていた。

ひとつずつ見て行きたい。

1 「MySound / MySoundカラオケ」
株式会社ヤマハミュージックメディア 田中威志

ガラケーで最も大きな市場を占める着うた配信ビジネス。
i-tuneで参入が難しいはずだ、誰もがそう思う。
しかし、ヤマハは、ストリーミング配信、聞き放題、月額定額という新境地を開拓した。
ガラケーだとメーカー変更やキャリア変更で、曲を購入した権利を失う。
これはユーザにとって不利益なことを、ガラケープレイヤーがやってきたことになる。
あなたの選曲リストもあなたの資産だよということで、マルチデバイス対応をすすめている。


2 「Lyrica」
株式会社ファンコミュニケーションズ 関根佑介

リリカは30万人以上がダウンロードしたマンモス歌詞アプリだ。
日本の歌謡曲の収録数は日本最大、そして洋楽対応ももうすぐ。
アイチューンのリストを再生すると自動的に歌詞をとってくる。

これもただのウェブサイトではできない芸当である。
確かにスマートフォンアプリはガラケーよりもユーザ体験を向上しているのである。


3 「スマイリーメール」
株式会社KBMJi 木村武弘

去年のリリース以降、常に有料ランキング上位を維持するスマイリーメール。
デコメ業者がたくさんいるなか、デコメアプリをいち早く市場投入した裏には
同社の技術力や日本の文化を世界に配信したいという執念があった。


4 「デコメリー / プチモジメーカー」
株式会社寺島情報企画/株式会社テクノード 小川真沙美

ガラケーのデコメの王者がiPhoneにやってきた。
先述のように、デコメアプリは、送受信やデコメ保存など、アプリ側で用意しなくてはならない。
デコメ画像だけ作って流通すればいいというガラケービジネスとはわけが違う。
そんななかの王者の参入にiPhone業界人も驚いた。
しかももっと驚いたのはビジネスモデルを「まずは無料開放」という変更したことである。
あきらかに、iPhoneユーザの方が得だ。なにせ最初はただで十分楽しめるのだから。
しかし、この戦略にはしっかりとした計算がある、
いままでとれなかった、デコメのリアルな利用状況までわかるわけだから。
また、一度メーラーという彼氏のようなポジションをとったら、
そう簡単にブランドスィッチは難しい。いやあ、ガラケーの王者も元気だ。


5 「キセカエADVANCE」
テックファーム株式会社 矢吹通康

KBMJと同じく、今までの主要なプレイヤーに代わって、
キセカエも技術会社が、市場開拓の一歩を踏んだ。
彼らはこのビジネスが厳しいからこそ、
みんなで力あわせてがんばろうという主旨のもと、ビジネスを構築。
コンテンツホルダーには、リスク無く市場参入できるようなプランを用意しており、
現在、大手各社が相談に来ているという。


6 「Electricdraw」
Electricwoods LLC 吉川和成

これを個人で作ってしまうなんて。会場全体が沸いた。
アプリの世界は、アドビのような大会社と対抗する個人がたくさんいる。
「これはイラレやフォトショにとりこめるんですか」という会場からの質問に、
「いったんPDFにすれば可能です」と吉川さんは答え、一同に笑いがおこった。


7 「PHYZIOS Studio」
株式会社フィジオス 櫻井敦史

アングリーバードやカットザロープなどの優れたゲームは、
物理演算の描画ロジックがあってのもの。
そういったゲームをあなたも作れる、フィジオスの技術があれば。
同社がリリースしたアプリはこぞって10位以内のランキング。
協業相手も探しているという話だから、同社と一緒に世界を狙いにいこう。


8 「食べレコ」
株式会社ハンズエイド 小室健

ただ書籍をPDFにすればいいってもんではない。
ハンズエイドの食べレコエンジンは、
サーバサイドのCMSも用意しており、
雑誌のクリッピングのようなアプリができてしまう。
ブログよりも雑誌っぽい編集ができる管理画面の秀逸さに会場が唸った。

9 「オックスフォード辞典」
株式会社エヌフォー リチャードノースコット

大辞林がトップセールスで、常にトップ10入りをしているところから
わかるように、高額でも辞書は売れるということがわかった。
どうやら、困ったその時に使うというよりも、
前もって常備薬をという先行投資型の購入方法があるようである。
インターネットに慣れ親しんだ人間はウィキペディアがあるから要らないとか、
Google翻訳があるから要らないとかなりがちだが、市場は案外肝要なのだ。

エヌフォーは、オックスフォード辞典を皮切りに、クロスランゲージの辞書を
ライセンスしては開発して、自社リリースをしている。
専門分野に特化したテンプレートアプリのビジネスの典型例と言えよう。


10 「指さし会話touch&talk」シリーズ
グランドデザイン&カンパニー株式会社 小川和也

兎に角、海外渡航者にはお馴染みの、爆発的な発行部数を誇る、
指差し会話がiPhoneアプリになった。
現状の有料が無料になったらどうなるか。
爆発的なユーザをかかえ、「これください」と指差した先が、実の商品だったら。

「シャンプーを探しています」というつもりで指をさしていたら、
「メリットをください」という意味に店員はとらえてしまうのである。
こういったビジネスモデルの変換に期待が膨らむ。


11 「catひろしピアノ」
株式会社サル 見田修一

アプリ内容については、見ていただくに超したことはないので、
説明を省くが、このアプリ、
なんと「包茎のことなら…」という広告がついていて、会場が騒然となった。


12 「痛車 ita☆sha」
株式会社デジタルアドベンチャー 上田裕資

多少の経験のあるiPhoneディベロッパーなら、
誰もが失意の底に落とされた、忘れもしない今年の1月。
エロ禁止の粛正のもと、伝説のスカートめくりアプリのPuffや、
すべての水着系アプリが一斉リジェクトにあった。
デジタルアドベンチャーはまさに、その被害が甚大だった一社で、
このたび、新境地を開拓したというわけだ。
なんと、ニューヨークジャーナルにも、
日本のハイエッジなオタク文化としてとりあげられている
もっとも旬なコンテンツカテゴリーなのだ。


13 「ガチャツイ」
株式会社ジェネシックス 三田文康

ガチャピンのツィートだけのタイムラインが目玉のアプリ、手堅くヒットを飛ばした。
しかも350円という割と高いゾーンである。
国民的人気キャラクターとツィッターという掛け算。
他社も多いにトライして欲しいところだ。


14 「YourGolf」
亜才株式会社 才神健児

アンドロイドですでに、上位ダウンロードを獲得したゴルフスコアアプリが、
iPhoneでもスポーツカテゴリで上位に食い込んだ。
Googleマップ上の全世界のゴルフ場対応ということもあり、
世界でダウンロードされてる。
世界中のお金持ちにアテンションできるメディアとしての成長に期待したい。


15 「五者択一!」
株式会社ウィンシステム 武藤直樹

武藤さんには、Zen Artistにて、ライブアートを披露していただいた。
水墨画のツールで、萌え系の女のコをすらすらと描いていた。

五者択一は、クイズを作りたい人と、クイズを楽しみたい人のマッチングで、
知的な時間つぶしや自分探しができる、クラウド連携のアプリである。


16 「AskSmart.ly」
株式会社フィルモア・アドバイザリー 森航介

スマートフォンアプリ業界において、マーケティングは死活問題だ。
何せ広告が効かないのである。そんななか、
リアルアフィリエイトのいいツールが紹介された。
いわゆるアンケートメディアなのであるが、
例えばアプリ購入アンケートを実施できる。なおお駄賃も任意に決められる。
購入したかどうかはスクリーンショット写真をタスクにいれて証明をとる。
このような購入促進も重要だが、さらに重要なのは、本来のアンケート回収。
というのも、アプリのレビューは一般的には実購入数の百倍の一から千倍の一。
きちんとしたレビューや、改善要求は少なく、ただの感想や野次が多い。
これだときちんとしたユーザ評価がすぐにわからない。
リリース後、ユーザアンケートを速攻でとって、
すぐにバージョンアップ開発に活かすということが、実はすごく重要なのである。


17 「APPBANK」
株式会社GT-Agency 村井智建

神様、仏様、ムライさまという言葉がある。
ある方面ではエントリーポストマンならぬエンペラーと崇められている。
というのも、アップバンクに取り上げられば、ランキングイン、
村井氏はテレビでささやけば、ランキングアップ、
まさにランキングを動かす男なのである。
この業界にいて、彼を知らないならば、
それはジョンレノンを知らずしてロックを聞いているようなものである。


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●世界のアプリ成功者はすべて、ディベロッパーを囲っている。
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<アドテック東京 Apps Exchange Square講義録>
「米国事例から学ぶスマートフォンビジネス」 Eagle藤永真至


BtoC、BtoC、BtoBtoC、といった言葉は聞き馴染みがあると思うが、
BtoGという言葉をご存知だろうか?

Gは「Government」の略で、
ガラパゴスケータイの公式課金ビジネスを揶揄した言葉だ。

つまるところ、NTTドコモの需給調整の中、安心して財をなし得ていた
かつてのコンテンツプロバイダーは、国から免許をいただいて営業をする会社と
なんら変わらないのである。

本当にオープンになってしまったスマートフォンビジネス。
Appleは、ディベロッパーを25万人も束ねて、
法人と無数の個人を血みどろに戦わせ、端末台数を伸ばしている。

Googleにしても、Androidという名のもとに、1万人のJava開発者がおり、
Google Gadgetという名ののもとに、Java Scriptクリエイターが集まりつつある。

結論から言ってしまうと、これからの時代は、BtoDなのである。

私が見て来た米国の失敗例は以下の通りだ、

1.iPhoneアプリだけ、1サービスを1社でやっている
2.シリコンバレーへの幻想
3.投資ありきのビジネス
4.フリーミアムの間違った解釈
5.継続課金のしくみの欠如

とくにフリーミアムについてはよく考えなければならない。
大抵のアプリは15分であきる。発売後1ヶ月でもう市場から忘れ去られる。
よほどの中毒性のあるアプリではないと、課金ゾーンに誘導もできないし、
広告でペイすることもできない。

フリーミアムはその体験価値において、圧倒的なマーケットシェアを得るために、
有料でやっている競合をぶっつぶすべくとる戦法である。

過当競争があまりにも過酷になると、市場を焼いてしまえと、
みんなが無料にしたがり、消費者の無料使い捨てとなってしまう。

アメリカでも日本でも、参入者は、みなこう言う。
「アプリは、今までのビジネスの収益性の10分の1だ」と。

このような中、成功している者もいる。
収益性が低いからこそ、考え抜いてきただろう痕跡が見える。

それでは、彼らについて6分類にわけて紹介したい。


1.アーティストモデル

「Angry Birds」「Doodle Jump」「Ocarina」「Koi Pond」「Sleep Cycle」
「つみネコ」「ちゃぶ台返し」「Zen Artist」

このモデルは、アイデアありきの勝負である。
何千というアイデアの中でシンプルな面白い体験を切り取り、
社会現象にして、定番化を狙うものである。

まるで音楽や映画、テレビ番組のような世界で、
アイデアをどれだけ日頃から出し続けるかがポイントだ。
いわゆるIT業界の退屈な人たちには向かないモデルだ。
逆に言えば、いままでアイデアだけで食べていた放送作家などには素晴らしい世界である。
なぜなら、Appleの審査だけ通れば、あなたのアイデアがアプリになるのだから。


2.クラウドポータルモデル

「Twitter」「Ustream」「Evernote」「Drop Box」「Shazam」「midomi」「instagram」

これらのサービスは、iPhoneアプリをもってはじめて爆発したクラウドサービスだ。
逆に言えば、モバイルのウェブブラウザだと難しかったところに、
クラウドの蛇口がスマートフォンのアプリになって可能になったという共通点をもつ。
少ないように見えて、新しい体験をもたらすクラウドサービスはたくさんあるのではないだろうか。


3.メトロポリスモデル

「YELP」「Open Table」「Groupon」「FourSquare」

東京と博多は何がちがうのか?
ニューヨークとサンフランシスコは何がちがうのか?
しばしば我々のようなメトロポリタンはその価値を忘れてしまう。

東京やニューヨークには、芸能人やアーティストが住み、放送局や出版社があり、
世界中のエグゼクティブやブランドがあつまり、虚栄をはり、男女がうごめく、
実にくだらないが変な付加価値で盛り上がる密集土地だ。
ここで盛り上がったものは、地方へ流れ、世界に流れる。

上記のサービスはここの群衆心理や、プレイヤーをうまく活用して成長した。
なかでもチェックインというワードはバズになっており、
その「テレビ番組を見た」という痕跡を残す
テレビチェックインをバイアコムがすでにはじめている。
白熱しているGoogleTVなどを見れば当然の流れである。

また、モノについてのチェックインも
「バーコードカノジョ」というサービスをサイバードがはじめた。

いままで土地に縛られていたためリアル店舗の販促に使われた「チェックイン」が、
バーコード読み取り機能で土地から自由になり、
ナショナルクライアントと消費者の新たな関係を作り出すものとして注目される。


4.ソーシャルアプリモデル

「Zynga」「ngMoco」「MiniNation」

これらのサービスは、ユーザに中毒症状をおこして、
他のアプリ購入や、アイテム課金をおこさせて成長した。

「ソーシャルアプリ」という用語は最初ですら、
人間関係の中に溶け込むゲームというような意味合いでもてはやされたが、
なんのことはない、かつての「オンラインゲーム」だ。

最初の爆発的な集客だけ、そのコンテナ(※フェイスブックやグリーのこと)に依存するが、
それ以降はかなり熾烈な戦いを強いられる。

私はこのモデルをけっしてオススメしない。
なぜならソーシャルアプリで勝っている企業は日本でも指折りだ。
あたったらでかいけど、負けたらサーバ代のコストを払い続ける。
開発費を抑えさえすればリクープが早い1のアーティストモデルよりも難しいのである。


5.ツールプラットフォームモデル

「admob」「tweet pic」「Play Heaven」「OpenFait」「Twillio」「Sekaikamera」

これらは、広告配信や、画像アップロード、電話一斉コール、AR表示など、
ディベロッパーたちに必要なツールを配信しつつ、
集客や広告費などのビジネス的な還元をもたらすサービスである。

49年に金坑夫が殺到したときに、リーバイスは自ら金を掘らずに、作業着を彼らに売った。
それがジーンズというファッションに変化して、巨万の富を得たという話がある。

ただツールを作って経済合理性があればいいだけではなく、
ディベロッパーに「イケてる」ツールとしてもてはやされ、
ユーザにも「イカしたサービス」になる必要がある。

ちなみにEagleでは、ARプラットフォームとして「Eagle Ground」
体感ゲームプラットフォームとして「Eagle Game Center」を開発している。
アプリを作りながら、それに似合うプラットフォームも作ってしまおうという考え方だ。


6.ソリューションモデル

米国では、アプリをリリースする際に、そのマーケットシェアが、
シンビアン、アンドロイド、iPhone、ブラックベリーと、均衡並立していることから、
ディベロッパーには、全対応を強いられている。

そこでベースアプリを4つのOS用にプロジェクトおよびバイナリを生成し、
更新データはサーバでコンテンツマネジメントするという、
「Mobile Roadie」や「Toura」といったソリューションサービスがすでにある。

また広告表現についても、アクセスしたデバイスによってHTML5やFlashに書き換えて表示、
クライアント側は自由にクラウド上でいろいろなリッチバナー
(バナーを押すとその場であたかもウェブサイトがでてくるようなバナーのこと)を制作でき、
しかも対価は広告成果でのみ支払われるという、
アドネットワークと込みのサービス「Sprout」が、多額の資金調達に成功した。

このように技術力が必要かといえば、そうでもない。
Eagleは、シミュレーションゲームやYoutube連動のディスコグラフィを
瞬殺で作れるアプリテンプレートをすでに開発している。

電子書籍ビューアーやアイテム課金サーバー以外にも、
テンプレートビジネスの可能性はたくさん埋蔵されている。

とにかく今すぐアプリのランキングを見てみよう。
このアプリとこのアプリは同じロジックでできそうだぞ、
というものを見つけてしまったら、それをやればいい。
それを欲しいコンテンツホルダーはたくさんいるはずだ。


以上、6つのカテゴリーに分けて紹介した。

すべてのモデルに共通することは、
なんらかの形で、アプリや、ディベロッパーをたばねていること。

1はアプリの卵であるアイデア、それを出すクリエイターを束ねている
2と3と5は、ディベロッパーにAPIを提供している
4は同じような体験価値のあるアプリをたばねている。
6はクライアントをたばねながら、アプリが量産化されている。

アプリマーケットでは、アプリがひとを呼ぶ。
そのアプリが塵もつもればで大きなビジネスになる。
そのアプリを生み出しているのは一人一人のディベロッパーだ。

Googleが無数のブロガーにアドセンスを貼らせたように、
アプリの世界でも、その作り手を見てビジネスするべきなのである。

Appleは、ディベロッパーに無数の良質のアプリを作らせて製品をたくさん売った。
裏を返せば、ディベロッパーたちが製品の魅力をあげた。

もはや製品の魅力は、その製品そのものではなく、そこにのっているソフトウェアが決める。
つまりディベロッパーたちが、モバイルを飛び越え、テレビ、クルマ、サイネージ
ありとあらゆるIP家電の未来を切り開くのだ。

井深大、本田宗一郎、松下幸之助たちのバトンを繋ぐのはとりもなおさず我々なのである。

いつしか、スティーブジョブズの最も大切なもの、
「世界中のディベロッパーたちの心」を盗んでしまう日をめざして。

2010.10.28 Tad Fujinaga



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●ユーザーインターフェースは何度もつくりなおせ。
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<アドテック東京 Apps Exchange Square講義録>
「FLASHによるアプリ開発」 深津貴之

トイカメラなどで有名な深津さんの手がける作品は、
すでに200万ダウンロードを超えている。

出せば売れる、そんな定石を作ってしまった深津さんから、
いろいろとヒントをいただいたのでおすそわけしたい。

1.まずは実機画面に同寸大のポストイットを貼ってUIを書く

とにかくUI案をペンでかけ、そして実際に触ってみろというわけだ。
ボタンがとどくか、ボタンがちゃんとわかりやすくさわれるかなどなど。
ちなみにボタンは44ドット以上ないときちんと押せないという助言もあった。


2.ユーザーインタフェースは何度もつくりなおす。

深津さんならではの開発方法であるが、彼はまずFlashにして検証して、
OKであれば、アプリ開発にすすめるという方式をとっている。

Flashの方が開発スピードが早い、だったらこちらで何度でもやりなおしすればいい。
彼はそもそも、一発で一番いいテイクをだそうなんてことをこれっぽっちも考えていない。


3.ウェブに公開して、訪問者のフィードバックをもらう

Flashができると、それをウェブにあげて、訪問者の反応を見る。
フィードバックをもらいながら完成したら、
「アプリできました」という風にアップストアに導線をはる。
このようにして、開発行為そのものがプロモーションを兼ねている格好になるのだ。


深津流iPhone開発方法、いかがだっただろうか。

Flashができないから無理と諦める前に、
スクリーンショットのデザインぐらいは書けるようにしておこう。

アプリアイデアは企画文書や機能一覧で終わりではない。
iPhoneアプリのダウンロード数を決めるのは、アップストア上での
アイコンそしてスクリーンショットのクリエイティブの見栄え。

そして、いざダウンロードして、
そのひとが友達にクチコミするかどうかは、
ユーザインターフェイスの快適さに尽きるのだ。


============================================================
●アドテック東京レポート Apps Exchange Square 二日目
============================================================

二日間に渡って行われたアップエクスチェンジ。
初日は開発者による自社のアプリケーションの紹介、
二日目は企業のスマートフォンへの取り組みやスマートフォンビジネスのトレンド
について有識者による講演という盛りだくさんの内容であった。

スマートフォンおよびアプリビジネスへの注目が高まる中、
凄まじい熱気とともに幕を開けた初日の詳細は司会進行を努めた
藤永氏のレポートをご覧いただきたい。
本レポートでは二日目に行われた有識者による
スマートフォンビジネスの最新動向とビジネスのポイントについて紹介したい。


●アプリビジネスの鉄則「マーケットの特性を知らずして成功なし」


最初に登壇したのはイーグル株式会社の相澤氏。

ライブ感を重視したプレゼンにしたいとのことであったが、
まさに相澤氏のパワーと熱意がダイレクトに伝わってくる
熱い講演で終始圧倒されっぱなしであった。

相澤氏によれば「そろそろスマートフォンでアプリビジネスでもやってみようか」
という軽い気持ちで参入してくる企業が多いがiTunes AppStoreという
アップルが管理するマーケットにおいてはiモードの時とは異なり、
巨額の広告費を投じることで販売につなげていくような「プロモーション」手法が存在しない。

そのため著名企業がアプリケーションをAppStoreでリリースしたとしても
必ずしもランキングで上位に入れるわけではなく、
逆に個人が趣味でつくったアプリケーションに簡単に負けてしまうケースもある。

更に収益構造も全く違う。
例えばどれだけアプリケーションの売上げが上がるかは全く読めないし、
パッケージソフトに比べてアプリケーションの価格は
10分の1以下であることが多いためアプリあたりの売上げ規模は小さくならざる得ない。
その為、これまでと同じ制作プロセスでアプリ制作を行っていては収益を出すことは難しい。
よってこれから参入を考えるならばまずは開発コストを下げ、
とにかく経費を最小化していくことからはじめなければならない。

そうやって「最小のコストで出来るだけ多くのアプリをリリースする」
というサイクルを積み重ねていくとアプリビジネスの経験が貯まってくる。
そうすると制作原価を下げるコツがわかるようになり、
より安く早く良いアプリがリリースできるようになってくる。
また、アプリの特性によって最適なプロモーションの方法や売り方、稼ぎ方がわかってくる。

アプリビジネスに参入する際は上記のようなアプローチで取り組み、
まずはマーケットの特性を学ぶことから始めることが大切である、
というのが相澤氏のアドバイスであった。

アプリビジネス、そしてマーケットの特性について具体的な数字を
出して行われた相澤氏の講演はまさにアプリビジネスへの参入を考えている企業にとっては
非常に示唆に富む内容だったと言えよう。

(文責:加賀谷友典 KAGAYA.COM)




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●「ケータイの向こうのあの人を動かす7つの法則」出版化計画
============================================================

連載中の原稿をよんで、「これって出版化しないのもったいないよ」と思った方は、
ぜひ出版社のご友人をご紹介ください。

え。出版社のひとってジェントルの方が詳しいんじゃないのって。

今回の「売れるiPhoneの法則」の出版にあたっては、今まで全く知らない編集者の方が、
野田のサティアンまで来てくれて、急遽決まったといういきさつがあります。

古くからのつながりでは「人を動かす」ことができません。
「熱意」がそれを動かすということを、実体験を持って知りました。

ボクの知らない誰かがこれを出版してくれると信じています。
敬愛するしみPもおそらく、そう信じています。


<連載中の3章の残りは明日以降、お楽しみに。>

■面倒くささゼロ
■開放政策とスンドメ戦法
■サービス自体にメアド登録を組み込んでしまえ



~~US citizen wait for us ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●English PR for iPhone Apps
http://www.facebook.com/IDEAPP

●Share the knowhow of iPhone Apps
http://ideapp.in/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~Google,Apple,Eagle~~ http://www.eagle-inc.jp/


~~~~過去の講義録をPDFで見たいアナタに~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

モバイル夜間大学2009総集編。(全講座収録!)
モバイルマーケティングのススメ。9000円
ソーシャルのススメ。5000円
経営のススメ。8000円
スマートフォンのススメ。6000円
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※一度購入済みのシリーズはご感想と引き換えに、
最新版とお取り替えいたします。
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